嫌になるのは十分である。
予約投稿しそこなってました。
「ゴミ捨てついでに色々見て回ってくるね。
千佳ちゃん荷物見ててもらって良いかしら。」
「了解です!」
おそらくトイレにも行きたいのかなと察して深く追求せずに頷く。
「行ってくるね。」
「俺もなんか食べ物買ってきまーす!」
「おー、いってこい。ついでに俺のもよろしく。後で払うな。」
さや先輩と丹波がが見えなくなった後、ミトサンがぼそりと言う。
「穂積さん、今日みたいな格好もするんだな。
普段もあんな感じにしていれば良いだろうに。鈴丼は今日ぐらいの髪型とメイクなら出社してもよし。」
「ミトサンや、我が部署の美形率を知ってるでしょ。
頑張っても霞むしかないし、他の部署の女性陣に私達は同じ部署の男性陣に媚びもうってないし狙ってもいませんアピールをしています。」
「女子怖いな。」
「あと、ちょっとお洒落してデートなのかとか、急に洒落っ気出してどうしたの、とか色々言う奴等が部署内に居るので。」
「男も難儀な奴等が多いんだな。
しかしな、鈴丼…全員がそんなやつらばっかじゃないぞ?
女子が可愛い格好をしていると俺は和むぞ。」
ミトサンはややチャラチャラであるが良い先輩である。
なので、六月の富久山を行かせたくないけど我々は華が無さすぎてちょっと事件を詳しく話してあげた。
後、バーベキュー断ったのに何故か参加することになった事件も。
「…なんというか…穂積さんできたお人だな…ほんと…」
「さや先輩が辞める時には絶対後を追う所存です。
さや先輩リスペクト!」
「鈴丼も手懐ける手腕、素晴らしい…」
人を珍獣扱いしないでほしい。
「そーいや穂積さん幾つだ?
随分しっかりしてるけど年齢不詳だよな。」
「いくつだと思います?」
「それ一番困る質問だろ…うーむ…27歳いや、あの時は居たような気がするから…29歳か?」
「いいえ、私の七つ上です。」
「えっ!?
ていうと俺の1個下なのか?マジか…見えないな…」
「ちなみに、こちらさや先輩のお友達のフェアリーことナナ先輩です。」
ショップでとらせてもらったナナ先輩を見せる。
加工もなしにこの美しさはもはや罪である。
「マジかよ!!!
鈴丼よりずっと年下に見える!!!!」
「生物的には男性ですが、素敵なパートナーさんがいます。同性の。」
ミトサンは言葉にならず、目を見開き、そして遠くを見た。
「空が…青いな…」
「そうですね…」
さや先輩と丹波が戻ってくるまで、ミトサンと私は青い空をみつめていたのだった。
明日も更新予定です。