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そこに肉があるから

錬成できた…






「俺の勝利だな。那珂、食べると良いぞ。」



水卜さんがとても良い笑顔で皿を差し出した。

そこには店頭販売されている状態より更に薄い透けるようなハモンセラーノが並べられていた。

あれみたいだ、フグ刺し。食べたことないけど。



「えっ!?いいんですか?!てかすご!!うすっ!!」



「松本と薄切り対決してな。

最後の一枚で松本のが少し破けたので辛勝だ。」



「勝てると思ったんですけどね~」



ハモンセラーノは口の中でとろけてすいすいいけた。

松本のものは田中がもりもり食ってる。

松本、お前も食えよ?

幸せそうに田中を見つめてるけど、お前の分の皿のも食われてるからな?



「あ、全部食べちゃいました…すいません、俺切ります。」



「え、那珂本気?

手を切って肉汚すだろうからやめて。俺切るからさ。頼むからやめて。」



まさかの松本ストップがかかる。



「松本、俺だって出きるは…」



「できないから。那珂の不器用っぷりは熟知してるからね?

サラダポロポロ取り零さず取り分けられるようになってから出直して。」



かぶせ気味に返される。

松本、お前、そんな風に思ってたのかよ!!くっ!

なんにもいえねぇ!!!!


若干しょんぼりしながら切ってもらったハモンセラーノはとてもうまかった。



「水卜さんの分も切ります?」



「おー、サンキュ松本。あ、でも少し厚目で頼む。」



「水卜さん、これちょっとあげても良いですよ?」



厚切りにも程がある穂積さんにキッチンバサミで切ってもらったハモンセラーノの皿を顔の近くまで持ち上げて、上目遣いで水卜さんを見る紫苑さん。

くっそ可愛いな、ほんと、顔だけは…顔だけは…!!!!



「はは、冗談きつよ?紫苑ちゃん。

それは厚切りじゃなくただのサイコロハムだろ?いらんよ。」



笑顔でさらりとバッサリ切って流す水卜さん。



「美味しいのに。」



「じゃあ、私に半分くれる?」



「さや先輩!!はいっ、むしろ全部でも良いですよぉ!」



でれでれ笑顔で皿を差し出す紫苑さん。



「ふふ、はいみゆきちゃんこれで切ってこの器に適当にいれてくれる?」



キッチンバサミを差し出し、グラタン皿を置く穂積さん。

皿の中には茄子とズッキーニの薄切りとざく切りされたトマトが並べられている。

紫苑さんがバチバチと肉を切った後にとろけるチーズをパラリ。



「電子レンジで三分チンします。」



なんとなく電子レンジの前で待機してしまう。

最後に黒胡椒をかける穂積さん。



「はい、どうぞめしあがれ~」



めっちゃめちゃ美味しかったです。

ウインナーやツナでやっても美味しいそうだ。簡単そうだから今度やってみるかな。







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