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酒がのめるぞ!

「あー…今日はひどい目に遭ったな…」



「ほんとに…」



休み時間終わるまで色々お話させられました。

なんとか気持ちを切り替えて仕事を始め、終業できたのは幸運だった。



「なぁ、松本。一杯いきがてら夕飯とらないか?」



確か田中は夜勤で居なかったはずと思って誘ってみる。



「そだね。俺も飲みたい気分。行こう。」



珍しく松本ものってきたので飯を食いがてら飲むことにした。

丹波は終業時間になった瞬間に立上がり帰っていった。磯崎とご飯食べるんです~ってルンルンだったな。

同期の富久山はガン無視である。まぁ、そもそもとして富久山は高橋さんと樋口部長に囲まれて楽しくやってるのでよしとしよう。



「よぉ、お疲れ。」



何故か水卜さんがやって来る。



「あ!ミトサン、さや先輩は他の課に届け物してるのでちょっと待っててください!」



「了解。鈴丼の隣みっちゃんだったよな?座らせてもらお。はー、どっこいしょ。」



「ミトサンじじむさい。」



「もうおじさんだからね。年寄りはいたわれよ?」



水卜さんと鈴木の会話は漫才みたいだ。



「お疲れ様です、水卜さん。何かご用ですか?」



松本が尋ねると、水卜さんはにこやかに言った。



「松本と那珂もお疲れ様。鈴丼とさやちゃんを送りがてらドラッグストア寄ることになってるんだ。」



「え?」



「ほら、差し入れ段ボール一箱と紙袋一杯もらったろ?

うちの高頭からは養命酒も貰ってるからね。流石に電車で持ち帰りは酷だろうと思って。」



「なるほどー、って養命酒?!」



「体質改善に効くみたいだぞ?なんかすごい喜んでたよ。

冷え性にいいらしいな。」



水卜さんはスマホで調べたようでその画面を見せてくれた。



「ちーちゃんに買ってあげようかなぁ。」



「喜ぶかもな。なんかほしいと思いつつ自分じゃなかなか思いきって買えなかったってさやちゃん言ってたしな。」



「なるほど!うん、今度買ってみます!

ちーちゃん激務だからからだ心配で。良いこと聞けました。」



そんなことを話していると穂積さんが帰ってきて、水卜さん達はドドラッグストアに俺達は酒場へとそれぞれくり出したのだった。





★★★★★




昨日はいい店を松本が見つけてくれたお陰で美味しいワインと食べ物にありつけた。

水卜さんが好きな系統のお店を水海道さんに聞き忘れてしまったから、今日は聞いてみてついでに昨日のうまい店の情報もお伝えしようと思う。

そんなことを思いながら歩いていると、エレベーターの前に穂積さんと水卜さんを見つけた。

穂積さんは昨日のバレッタをつけている。少し髪を編み込んでハーフアップにししている。よく自分でやってあんなにきれいにできるとはすごいなぁ…



「おはようございます。」



「おはよう、那珂。」



「那珂君、おはようございます。」



声をかけると、二人ともにこやかに挨拶を返してくれたのだった。





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