第七話 鶴瓶田大好の性癖
第七話 鶴瓶田大好の性癖
「女子どもはうるさいな」
「一番騒いでるのは………糸庭か。どうせ、いつものように宇佐があのブラコンをからかったんだろう」
「うん。確かにイオンちゃんは可愛いよね」
「「!?」」
「どうしたの二人とも」
「いや、突然大好が会話に入ってきたから驚いただけだよ」
「つーか、全く関係ない話を持ち込んでくるなよ」
「そうだよね。彼女は見た目は申し分ないんだけど年齢がぼくたちと同じだからね」
「なんの話かさっぱりわからんぞマケル」
「気が合うなイマイチ、俺もだ」
「彼女の断崖絶壁の胸や小柄な体つきはどうみても小学生女児なんだけど。なんで人は歳をとるんだろう。ずっと歳が一桁のままか十代前半で時が止まればいいのに」
「OK。わかったからその話はもう止めよう」
「ああ、なんてことだ。僕が愛するのはちっちゃくて可愛い女の子なのに、どの女の子もいつかは大人になってしまう。僕に神の力があれば彼女たちを永遠に可愛い姿のままにしておけるのに。ああ、神よ」
「おい、コイツ。話が通じそうにないぞ」
「だよな。神様、大好にそんな力を与えておかなくてありがとうございます。おかげで数え切れないほどの幼女の未来が救われました」
「そもそも、ロリコンというのはただ単に幼い少女が好きなだけじゃないんだ。本物の純粋な紳士のみが名乗ることを許される称号なんだよ。それを今では気安く、人のことをロリコン、ロリコン、って呼ぶ。これは冒涜だよ。本当の紳士に対する」
「わかったから、ロリコンは黙ってろ」
「糸庭のブラコンも凄いが、コイツは別のベクトルでヤバいな」
「くそ、腹が立ってきた。こんなときは某紳士専用サイトに掲載されている天使(幼女)の画像を見るのが一番だ。…………………(ニヘラ)」
「うわー。スマホ見てニヤニヤしてるよ」
「こういうやつが近くにいると思わず距離をとりたくなるよな」
「ああ、今日のM子ちゃん(二次元ロリです)も可愛いな~。よし、保存保存」
「これってさ、近年の規制の時流からみて、やめさせた方がいいのかな?」
「いやあ……、あくまで個人の趣味嗜好の範囲だし、直接他人の迷惑になることじゃないから、放っておいた方がいいんじゃねえか?」
「まあ、規制されたところで僕らは自分の道を貫くだけだけどね。コアラはユーカリ以外食べられないのといっしょさ。今更自分の性質を変えることなんて無理なのさ」
「うおおい、急に冷静なキャラ出してくんなよ!」
「一瞬、スッて真顔になんの怖いからやめろや!」
「いやあ、それにしてもイオンちゃんはかわいいなあ~」
「やっぱりその方がお前らしいよ……」
この世には様々な異常性癖と呼ばれる人がいますが、それらが異常であり、マイノリティであるのは、その性癖を持つ人々を否定する理由にはならないと思います。ことさらに思想の自由を謳うわけではありませんが、人は他人の害になることをしない限りは、何を考え、何を好もうとも、否定されるいわれはないと思うのです。
ところで話は変わりますが、世間一般でのナイスバディというのはいわゆる「出るとこが出ている」体型のことを言うわけですが、我々スレンダー好き同盟から言わせて貰えば、そんなの全然ナイスではなくて、一体何を言っているんだと(以下略)。