第二十話 閑話-2 8時だヨ! 変態集合!
第二十話 閑話-2 8時だヨ! 変態集合!
「富家、何してんだ? って、ああっ! 携帯いじってやがる!」
「風紀委員とかに見つかったらヤバイよ。校内では開いちゃ駄目だって」
「恋能と大好君か。いや、ちょっとね。それに、ちょうど今はうちのクラスの風紀委員は教室内にいないから大丈夫だよ。それに大好君はよく携帯で幼女画像見てるじゃないか」
「まあ、確かにそうだけど? 見つかっても知らないからね」
「ん? 富家も携帯にプリクラ貼ったりするのか?」
「富家君にしては珍しいね。そんな若者みたいなこと。どれどれ見せて、よ…………」
「そうだぜ、そんな女子高生みたいなこと。俺にも見せ、て…………」
「僕は若者で合ってるよ。どうかした? 二人とも急に黙っ」
「このロリコン!!」
「この変態!!」
「二人だけには言われたくないかな!? それになんのこと」
「なんのことだって!? この富家君と一緒に映ってるちっちゃい女の子のことだよ!!」
「しかもこの構図は富家がこの少女に後ろから手を回して抱いているように見え少女はちょっと嫌そうな顔をしてるようにも見えなくもないじゃないかこの性犯罪者!!」
「恋能がなんて言ったのか早口で聞こえなかったけど、この子は僕の妹だよ」
「「妹だと!?」」
「でも、妹とは言っても血は繋がってないんだけどね」
「「しかも義妹だと!!??」」
「前に二人で僕がよく行くゲームセンターに行った時に撮った写真なんだ。って、二人とも聞いてる?」
「こんな可愛い女の子が妹でしかも血が繋がってないとかありえないよもしそれが本当なら毎日一緒にお風呂に入って布団に入ってぎゅーぎゅーもふもふぺろぺろはぁはぁ」
「こんなキミきゃわうぃーねな女の子が妹でしかも血が繋がっていないとかどんなエロゲだよ畜生これはもう既成事実をつくるしかないわけだがしかし今のうちから身体の成長に手を施すのもなんともエロティカルだなおにいちゃんのゴッドハンドに任せておけ的な」
「なんなんだこの二人。急にめちゃくちゃ早口になって。まあ確かにちょっと前まで一緒にお風呂に入ったり同じベッドで寝たりしたけども」
「「死ね!!」」
「酷い!」
「どれどれ、ホントだ。確かに可愛い妹さんだね。でも、うちの弟は可愛いだけでなく、かっこよさも併せ持っていてもう素敵!!」
「変態が増えた!」
「この間なんてテレビで恐怖映像特集の番組があった時に二人で見てたんだけど、弟が表面上は怖がってないぞって装ってるんだけど、だんだん私の方に近づいてきて服の裾をぎゅってした瞬間にもう鼻血が出るかと思った」
「出してたら弟君は更に怖がっただろうね」
「何を騒いでる、風紀を乱すな。ん? お前校舎内で携帯を開いてるのか? 没収だ」
「あ……、即君戻ってきてたんだ……」
というわけで第二十話の閑話-2です。
この作品に限らず、学園ものの小説を書いたり、読んだりしていると「いやいや、こんな個性豊かなクラスメイト、現実にはいないから笑笑」と思うことがあるのですが、ふと自分の小中高時代を思い返してみると、決して極端に目立つ変な奴は少ないにしても、みんなそれぞれ違う個性を持っていて、没個性な人は逆にそれが個性になるといった風にバラエティに富んだ同級生ばかりだった気がします。
例えば高校で会ったある女の子は、私が出会った時にはまあ普通の、派手と地味の中間くらいの女の子でしたが、後々話を聞くところによると中学まではそこそこにやんちゃな子だったそうで、たまに周囲から元ヤン、番長などと呼ばれたりしていました。
他にも小柄でメガネで地味でおとなしそうな見た目の男子が、実は武道に造詣のある武闘派で、なおかつ哲学に興味があるといった、なかなかに強烈な個性をもっていたりしました。
まあ要するに何が言いたいかと言えば、キャラが濃いように見えるフィクションのキャラクターも現実にいる周囲の人々に比べれば案外個性が弱かったりするんだよという話です。




