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騎士に成りて王国を救う。  作者: いこいにおいで
地方開拓をやってみよう
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開戦の狼煙

第三章 最後です。


閑話を挟んで第四章 帝国 をお送りします。

 ガルガンディアに来て、一年が経とうとしていた。一年の中には様々な出来事があった。

森に住むモンスターの存在。人材を不足による運営の行き届かない領地経営。周囲への警戒。それは他の領地に比べれば楽なものなのか、それとも苦しいものなのか、わからないが、俺はやり遂げた。

 一年を終えた俺達の下へ。報告と共に、一人の人物がやってきた。


「遅くなってすまない」

「いえ、来てくれたこと感謝します」


 そう言って俺の執務室に入ってきたのはジェルミーだった。


「挨拶もゆっくりしたいところだが、報告がある」

「すでに情報はきています」

「そうか」


 ジェルミーから報告を受けるまでもない。いよいよ始まろうとしているのだ。

ジェルミーが来る一カ月前、エルフ族の第一王女が王国へ救援を求めにやってきた。


「始まるんですね」

「ああ、帝国が共和国の整理を終えた。最後まで抵抗していたドワーフ族も帝国に敗北した。エルフの王女は命辛々逃げてきたが、エルフ族はわからん」


 俺はガルガンディアにもたらされた報告を、すでにガルガンディア中に知らせている。

もちろんシェーラもすでに承知していることだ。


「帝国が来るのなら、ここは主戦場になります」

「そうだな」

「どうしてそのタイミングで来られたのですか?」


 そうなのだ。ジェルミーは第三魔法師団団長を退職してきた。貴族としての地位も捨て、俺の部下としてここに来てくれたのだ。


「言っただろ。君は面白い。だからこそ、君を死なせるのはおしい」


 ジェルミーは初めて会ったときからわからない人だった。神経質そうな顔をしていると思えば、腹黒く大胆だったり、人望があると思えばそれを捨てでも面白いと思う行動を取る。


「相変わらず読めない人ですね」

「君に読まれるぐらいでは私もまだまだということだよ」


 ジェルミーの言葉に俺は笑ってしまう。


「そうですね。では、ジェルミー殿。あなたに着任早々ではありますが、命令を出させていただきます」

「はっ、ヨハン・ガルガンディア様のご命令に従います」


 ジェルミーは片膝を突いて、俺への忠義を尽くした。


「あなたには内政を任せます。このガルガンディアの全てを任せたい」

「いいのですか?私は厳しいですよ?」

「構いません。俺はあなたを信用しています」


 これで全ての駒が揃った。ゴブリンもこの一年で数を2000まで増やした。鳥人族の500人も森に定住し、俺の私兵として動くようになった。ジェルミーが来てくれたことで、ガルガンディアの統治も心配いらなくなった。


「では、始めましょうか」


 俺はジェルミーをともない、謁見の間へと向かう。謁見の間には、すでに主要な人物たちが立っていた。俺が中央に座り、俺の横にはサクとジェルミーが並び立つ。リンは俺の右腕として、後ろに控えている。


「今日この日、我が家に新しい仲間を迎えることになった。彼の名はジェルミー。元第三魔法師団団長を務めていた方だ。そんな人物が我がガルガンディアの地で家令を勤めてくださる」


 俺の紹介に対して、ジェルミーは軽い会釈をするだけだった。


「皆にも報告した通り、帝国が王国へ宣戦服国を行った。このガルガンディアは旧共和国と王国の国境沿いになる。それは即ち、帝国との主戦場となることを意味している」


 俺の言葉にこの場に集まった面々が沈痛な顔になる。


「だけど、大丈夫だ。そのために俺達は一年を費やしてきたはずだ」


 すでにトンには帝国の警戒命令を出している。

セリーヌは沈黙を守った。一年以内に何か仕掛けて来るかと思ったが、戦争が始まった今となっては手遅れだろう。


「このガルガンディアの地は奪わせない」


 俺の言葉に全員嬉々とした顔で頷き合う。


 帝国を迎え討つため、俺はこの一年を費やした。森には大軍を迎えるための罠も張り巡らせた。食料や武器の備蓄も整えた。人材の訓練や隊列、集団での作戦も一通り仕込んだ。できることは全て終わった。

 

「あとはランスの活躍と王国の動き次第だな」


 この世界の主人公はランスなのだ。帝国との戦いではランスの真価が問われる。

俺は俺の戦いをすることになるが、王国に勝利があるとすればそれは、ランスの活躍次第なのだ。


「ステータスオープン」


 年 齢 15歳

 職 業 子爵、冒険者、魔導師 

 レベル 80

 体 力 889/1040

 魔 力 804/975

 攻撃力 523+30

 防御力 578+30

 俊敏性 586+30

 知 力 923


 スキル 

  斧術 9/10

  投擲 7/10

  乗馬 6/10

  探索 7/10

  夜目 6/10

  カリスマ

  気配断ち

  攻撃力上昇Ⅲ

  防御力上昇Ⅲ

  敏捷性上昇Ⅲ

  体力自動回復Ⅱ

  魔力消費半減

  経験値アップⅡ

  アイテムボックス


 魔 法 

  ヒール       10/10

  エリアヒール     4/10

  ハイヒール      4/10

  エスナ        4/10

  ウォーターカッター  5/10

  ウォーターウォール  2/10

  エリアウォーター   2/10

  ファイアーアロー   6/10

  ファイアーボール   3/10

  エリアファイアー   2/10

  ストーンエッジ    5/10

  ウィンドーカッター  3/10

  ライト        4/10

  サンダー       5/10

  エリアサンダー    3/10

  アイスカッター    3/10

  アイスロック     2/10 

  メテオ        1/5

  

 兵 法 

  背水の陣、鶴翼の陣、魚鱗の陣、車懸りの陣、鋒矢の陣、方円の陣、臥龍の陣、雁行の陣、輪違いの陣、長蛇の陣、打草驚蛇、借屍還魂、調虎離山、欲擒姑縦、抛磚引玉、擒賊擒王


 協力技 雷神剣、メテオストリーム、必中の矢 


 特 殊 ジョブチェンジ


 スキルポイント 54

いつも読んで頂きありがとうございます。

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