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騎士に成りて王国を救う。  作者: いこいにおいで
ガルガンディア要塞攻略戦
40/240

図書館でレベル上げ

レビュー頂きました。物凄く嬉しく思っております\(^o^)/


本当にありがとうございます。

 買い物を済ませた俺は二日間の過ごし方として、いつもの図書館を利用することにした。

アリスは俺が来ると嬉しそうな顔で出迎えてくれる。

 未だに食事に行く約束すら実現できていないが、文学美女は見ているだけで癒される。


「いらっしゃいませ。ヨハンさん」

「こんにちは、アリスさん」

「今日はどういった本をお探しですか?」

「今日は兵法書があればそれをお借りしたいのですが」

「兵法書ですか?」


 正直兵士として戦場に赴くのと、指揮官として戦場に赴くのでは意味が全く違ってくる。

兵士は考えず、目の前の敵を倒すために自らの武を磨く必要がある。対して指揮官とは兵士を死なせないために策謀を巡らし、状況に合った判断を下さなければならない。

 責任と同時に自身の経験や知識が多くなければ務まらないのだ。


「はい。また戦争に行かなければ行けなくて、少しでも生き残るために必要なんです」


 俺の言葉にアリスの瞳が若干潤んだように見えた。


「わかりました。ここにある全ての兵法書をお持ちします」


 気合いの入ったアリスさんは三つの兵法書を持ってきた。

分かりやすい簡単な物から、難しそうな古い文献を合わせて三つだ。

 少なく感じるかもしれないが、同じ内容が重複しても意味がない。

この三つはアリスさんが厳選して選んでくれた物なのだ。


「ありがとうございます。さっすく読ませていただきます」


 俺は簡単な解説が書いてある。書物を手に取る。

ゴブリンシリーズではないが、軍隊の心得と書かれたその本には小隊の戦い方と書かれていた。


 小隊とは10人から50人程度の兵数が集まり、下級将校などの指揮の下で働くことになる。

分隊は正体を10人前後に分けたもので、中隊は100人から500前後を差すらしい。

 500人と言うのは一個中隊を意味するらしい。


 王国に務める軍人として生きてはいるが、全くその辺の知識を持っていなかったので、勉強になる。

アイゼンから帰る際に出くわした鉄兜達は30人前後と言うことは一個小隊だったと言うことだろう。


 後は軍隊とは何かが書かれているようで、見ていても参考になりそうにないので、次に移る。

次に書かれていたのは元の世界にいたときにも聞いたことがある兵法が書かれていた。

 兵法三十六計と書かれた書物を手に取る。

しかし、元の世界で知っていた言葉で「三十六計逃げるに如かず」とは意味が違うようだ。


 三十六計とは戦術を六段階に分け、三十六個に纏めたことを言うらしい。 


 中隊で戦うのに役立ちそうだとその中から六つのことを抜粋する。


 打草驚蛇だそうきょうだ- 状況が分らない場合は偵察を出し、反応を探る。

 借屍還魂しゃくしかんこん- 死んだ者や他人の大義名分を持ち出して、自らの目的を達する。

 調虎離山ちょうこりざん- 敵を本拠地から誘い出し、味方に有利な地形で戦う。

 欲擒姑縦よくきんこしょう- 敵をわざと逃がして気を弛ませたところを捕らえる。

 抛磚引玉ほうせんいんぎょく- 自分にとっては必要のないものを囮にし、敵をおびき寄せる。

 擒賊擒王きんぞくきんおう- 敵の主力や、中心人物を捕らえることで、敵を弱体化する。


 兵法書は面白いと思いながら、残った二つを手に取れば、有名な名前が記されていた。


 孫子である。

孫子に書かれている五事と七計を読み解けば、自身が見極める目を持った気になってくる。

 人の見極め、戦の見極め、流れの見極めを理解し考えるに至る思いは、読んでいて全てを見通すことができるように思えてくるのだ。


 一日で読み切れるはずもないので、俺は日が沈むとアリスさんに本を返し、兵舎に戻って夜通し図書室に籠り兵法書を読みふける。

 また日が昇るとアリスの下を訪れて、続きを読むと言った流れを二日間続けた。


「もう、探しましたよヨハン隊長!」


 アリスの図書館で本を読んでいると、緑色のローブに身を包んだリンが呼びに来た。


「うん?リンか、どうしたんだ?」

「どうしたのかじゃありませんよ。皆さん集まっていますよ。それにヤコンさんと言う方が荷物も持ってきています」

「そうか、ちゃんと仕事をしてくれたみたいだな」

「どうして私が受け取り人なっているんですか?」

「俺は兵舎に居ないと思ったからな。リン、ありがとう」


 ヤレヤレと言った感じで、小言を言っているが、俺が礼を言うと、リンは頬を赤くした。


「まぁ別にいいですけど。またヨハンさんが私を指名してくれたのは嬉しいですし」

「ああ、リンには特別報酬が出るように交渉もしているからな」

「本当ですか!?」

「ああ、また弟たちにおいしい物でも食べさせてやれよ」

「ありがとうございます」

「おう。そろそろ行くか」

「はい。お供します」


 図書館でできるだけの知識を得ることができたが、籠っていたことで太陽の光が目にまぶしく。引きこもりには辛い出発となりそうだ。


 現在のステータス

 

 名 前 ヨハン

 年 齢 15歳

 職 業 冒険者(ランクC)戦士、エリクドリア王国第三魔法師団副団長

 レベル 50

 体 力 360/430

 魔 力 503/562

 攻撃力 243+10

 防御力 283+10

 俊敏性 302+10

 知 力 472


 スキル 

  斧術 7/10

  投擲 5/10

  乗馬 5/10

  探索 2/10

  夜目 2/10

  気配断ち

  攻撃力上昇

  防御力上昇

  敏捷性上昇

  体力自動回復

  魔力消費半減

  経験値アップ

  アイテムボックス


 魔 法 

  ヒール       7/10

  ウォーターカッター 4/10

  ファイアーアロー  4/10

  ファイアーボール  2/10

  ストーンエッジ   2/10

  ウィンドーカッター 2/10

  ライト       1/10

  サンダー      3/10

  エリアサンダー   1/20

  アイスカッター   2/10

  アイスロック    1/10 


 兵 法 背水の陣、打草驚蛇、借屍還魂、調虎離山、欲擒姑縦、抛磚引玉、擒賊擒王


 協力技 雷神剣


 スキルポイント 32



いつも読んで頂きありがとうございます。

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