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騎士に成りて王国を救う。  作者: いこいにおいで
騎士になるには兵士から
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ヨハンの思い

 毎日投稿を一週間続けましたが、そろそろ書くのが間に合わなくなってきたので、一話更新に変更させてください。

 時間的にはお昼ぐらいには投稿できるように予約していきたいと思います。


 本日はもう一話投稿します。

明日から一話づつになりますが、どうかよろしくお願いします<m(__)m>

 獣人と言っても様々だか、普通の人と何が違うのか、それは動物的な特長を持って生まれてくると言うことだ。

 それが耳だけのものであったり、上半身や下半身が獣そのものであったりする。

 俺は思う。人に獣を交えただけで、どうしてああも魅力的になるモノか、犬耳犬鼻をしているだけで、その女性の魅力が倍増する。

 尻尾まであった日にはご飯何杯でもいけてしまいそうだ。

俺はここに宣言しよう。獣娘は正義であると……。


「ランスのところに行くか」


 俺は朝から妄想を爆発させた後、冷静になり、少し安静する時間を置いてから起き上がった。あくまで俺の存在は本編主人公のお助け役である。

 本来登場しない人物であったとしても、ランスの親友であり、ランスのために何かしてやりたいとヨハンが思っているのだ。

 ランスは始めて王都エリクドリアにやってきた門の門番をしている。

互いの仕事場に行くのは初めてのことだが、緊急事態だから仕方ない。


「よう、ランス調子はどうだ?」


 ランスを見つけるのは簡単だった。

門番は出入りする者の名前に印、物資を確認する仕事をするのだが、配属されたばかりのランスがする仕事はあまりないのだろう。他の門番がしている仕事を見ているような立ち位置にいたのだ。

 仕事の邪魔をしてはいけないので、休憩時間を聞いて話をすることにした。


「二日ぶりぐらいなのに随分と久しぶりだな」

「俺達はずっと一緒だったからな」

「そうだな。でも、今はヨハンに先を越されてるな……」


 ランスが空を見上げ、むしろ嬉しそうな顔でそんなことを言う。


「そうか?俺なんて歓迎されてなくて上官にイジメめられてるぜ」

「本当か?」


 イジメという言葉に反応して、ランスが真剣な顔になる。


「大丈夫だよ。庇ってくれる人もいるからな。社会人として鍛えられてると思えば大丈夫さ」

「そうか、まぁ鍛えられてるなら仕方ないな。でも、本当にヨハンは大人になったな。なんだか雰囲気まで変わったような気がする」


 知力が上がったお陰で纏う雰囲気が変わったんだろう。

何より、今着ているのは第三魔法師団支給の緑色のローブであり、そこそこお高い物だ。冒険者をしていたときの俺とランスでは到底手が出ない品物だろう。

 そういうランスも門番として兵装が渡されたようで小奇麗な恰好になっている。


「そんなことはないさ。それよりも聞いたか?」

「ああ、また戦争が始まるらしいな」

「そうだ。そこでランスに良い話を持ってきた」


 俺はニヤっと笑う。


「どうにもいい話をする顔には見えないぞ」

「そうか?お前にとっては本当にいい話だと思うがな」

「それで、なんなんだ?」

「今度の休みはいつだ?」

「なんだ?休みに何かあるのか?」

「おう、俺と一緒にあるクエストを受けてもらう」

「おいおい、俺達は正規兵だぜ。冒険者の仕事をしたらまずいだろ」


 ランスはこういうところが真面目だ。騎士を目指すのなら真面目なのも美徳かもしれないが、それでも本編が進まない。

 ゲーム中では戦争に参加するうえで装備を整えるのに冒険者として稼がなければならない。

 主人公としてのキャラは悪くないが、賢いとは言えないな。 


「兵士の訓練や装備だけで、前にあった戦争を生き残れると思っているのか?」

「うっ、それは確かに厳しいけど。規則が……」

「休みの日まで縛られることはないだろ?一日だけだ。付き合えよ」

「はぁ~ヨハンは強引だな。わかったよ。付き合うよ。それで何をするんだ?」

「山賊退治だ」


 俺はニヤっと笑う。そんな俺を見てランスは溜息をついていた。


 この山賊退治という任務は、ゲーム中ではシナリオ中に組み込まれている。

いつ起こるのかは不明だが、条件として獣人王国との戦争が決まった時点で発生する。

 そこでランスの休日と合わせれば間違いないはずだ。


 ランスと別れた俺は、早速冒険者ギルドに行って目ぼしいクエストを探してみる。

 場所は獣人王国と共和国の国境沿いにあるエリクドリア領土内、そこに何をしに来たのか知らないが、獣人のお姫様が山賊に襲われているはずだ。

 それをランスが助けて、戦争を終戦させるカギを握るのだ。


「俺もゲームの世界を満喫してるなぁ~。まぁ、本来はランスが他の冒険者と手を組んでイベントに挑むんだが、今回は俺がいるし大丈夫だろう」


 名 前 ヨハン

 年 齢 14歳

 職 業 冒険者(ランクC)戦士、エリクドリア王国第三魔法師団所属

 レベル 32

 体 力 260/260

 魔 力 140/158

 攻撃力 178+10

 防御力 236+10

 俊敏性 221+10

 知 力 209

 

 スキル 

 斧術 3/10、投擲 1/10、攻撃力上昇、防御力上昇、敏捷性上昇、体力自動回復、魔力消費半減。アイテムボックス、経験値アップ

 

 魔 法 

 ヒール 4/10、ウォーターカッター 3/10、ファイアーアロー 1/10、ストーンエッジ 1/10、ウィンドーカッター 1/10、ライト 1/10

 

 兵 法 背水の陣


 スキルポイント 7


 スキルや魔法も大部増えたな。実践は未だに恐いと感じるが、恐いと思っている間は俺は大丈夫だとも思えた。死を感じることもある。それでもこの世界を楽しいと感じ始めているのだ。


「俺とヨハンが融合してきてるんだろうな」


 元の世界の自分ならば人が死ぬことに敏感だった。

むしろ死からは逃げたい。それは変わらないが、立ち向かうべき心をヨハンがくれている気がする。


「ヨハンの願いは俺の願いだ。俺はランスを騎士にする」


 ヨハンのたった一人の親友である。ランスのために俺は動くと決めたのだ。


 いつも読んで頂きありがとうございます。


 スキルと魔法が増えてきましたので、見やすいように段落をつけてみました。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 設定が適当すぎる。 自分で書いた内容の流れを理解してないとしか思えない。 ランスに山賊退治付き合わせるのに1日だけだって言いながらサラッと辺境の依頼になってて移動だけでも何日も使ってる…
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