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騎士に成りて王国を救う。  作者: いこいにおいで
騎士になるには兵士から
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魔法を勉強しよう

 ジェルミーが言っていたミーティグは、簡単なものだった。

それぞれの研究成果を報告し合い。これからについて話し合うのだ。

 ハッキリ言って無意味だ。他の奴がやっていることなど興味がないし、話を聞いてもわからない。

 それにミリューゼ様のためにこんなことをしましたとマルゼリータをヨイショする話を聞いてもハッキリ言って胸糞悪い。

 俺は新参者ということもあり、意見を求められることもなく、話が終わったので、部屋を出るときにジェルミーに図書館は無いかと質問してみた。


「魔導師団専用の図書館がありますよ。魔法に関することから、普通の図書館では置いていない資料まで置いています。あなたが勉強するのであれば、どうぞ自由に使って構いません」


 ジェルミーは相変わらずの無表情だが、親切に説明してくれる。


「ありがとうございます」

「いえ、あなたが成長することは魔法師団のためになりますので」


 ジェルミーは説明を終えて、去って行ったので頭をさげて見送った。


 教えてもらった図書館に行けば、アリスさんのところよりも立派な造りの図書室があった。数万冊の本が本棚に整然と並べられている。


 一通りの本棚を見るために図書室を歩き、一冊の本を手に取る。

タイトルは、賢者になるための魔導書と書かれていた。ページをめくると読むことをやめられなかった。

 前に読んだ魔法の原理とは違い、魔法の基礎から、上級魔法まで、知識が分かりやすく書かれていたのだ。


 魔法には基本属性と呼ばれるものがあり、そこから発生した複合属性や、上級属性、さらに個人属性まで存在しているらしい。

 

 基本属性には、火、水、風、土、光、闇の六属性があり、複合属性には毒、雷、氷、砂、木などが発見されている。まだ発見されていない属性が存在するという。

 上級属性は、魔、聖、空間、時間など特定の条件を満たした者しか使えない属性のことを指す。

 さらに個人属性と呼ばれる、磁力や重力などの生まれながらの才能が無ければ使えないものまで魔法には存在するのだ。


 それぞれの属性には、基礎、初級、中級、上級、王級、神級と六つの威力を表す段階がある。


 魔法はイメージであり、訓練は精神と共にイメージを安定化されるものである。

 また媒介となるもの、魔石、魔法の杖などを使うことで威力を増幅、魔力の消費を抑えることができる。


 本を一気に読み終え、図書を後にした。

あれほど面白い本を読んだのだ。書かれている内容をもとに練習したくなる。

 魔法をイメージしてみる。イメージで大切なのは、自身の魔力を違うモノに変換するということだ。それは信じる心であり、魔法を生み出す力になる。

 スキルポイントの存在を知らなければ魔法など到底できると思えなかっただろうが、実際に魔力を水やヒールに変えることができるようになっているので、イメージしやすかった。

 イメージすることで魔法を得られるならば、これほどお得なことはない。


 順番にイメージしていく。火、土、風、光。


 魔力を使って、様々な基礎属性を作り出す。闇以外の属性はイメージしやすく、すんなりと使えるようになった。


 名 前 ヨハン

 年 齢 14歳

 職 業 冒険者(ランクC)戦士、エリクドリア王国第三魔法師団所属

 レベル 32

 体 力 230/260

 魔 力 110/158

 攻撃力 178

 防御力 236

 俊敏性 221

 知 力 209

 スキル 斧術、3/10、スマッシュ、アイテムボックス、経験値アップ

 魔 法 ヒール 4/10、ウォーターカッター 3/10、ファイアーアロー 1/10、ストーンエッジ 1/10、ウィンドーカッター 1/10、ライト 1/10

 兵 法 背水の陣


 スキルポイント 25


 魔法の練習をしただけでレベルが上がった。そのうえ魔法の基礎は一通り使えるようになるったので基礎魔法を一通り使えるようになっていた。

 そのお陰か、知力が200を超えた。

 

 この世界に来たときは3だった知力が200超えだ。

偏った知識ばかりだが、元の世界の知識も合わさっているのだろう。


 鑑定を取ろうかと思ったが、レベルが30を超えたことで、覚えられるスキルが増えていた。

 ならばいつでも取れる鑑定よりも、この世界で生きていくために必要なスキルをとろう。


 30になったことで増えたスキルよりも、肉体強化系のスキルを取っていく。


 投擲、攻撃力上昇、防御力上昇、敏捷性上昇、体力自動回復、魔力消費半減。


 それぞれ三つスキルポイントを消費するだけで得られるのだ。

六つのスキルを取ることで、体が軽くなり力が漲ってくる。


「ここにいたか」


 俺が力を試すために走っていると、ジェルミーが俺を探していたらしい。


「副長、どうされました?」

「戦争が始まるぞ」


 来たか、思ったよりも早かったな。


「相手はどこですか?」

「獣人どもだ」


 ジェルミーの言葉に違う興奮が湧いてくる。

獣人が住んでいるのは共和国と隣接する隣国であり、獣人の姫様は攻略対象の一人なのだ。

 そのため、戦争開始直後にイベントがある。

ランスの成長度合いによってイベントが異なるが、手伝いが必要だろう。


「これから第三師団はどうされるのですか?」

「今回、我々は待機だ。あまり好きに動くなよ」


 ジェルミーは、俺が何かしようとしてるのか分かっているようだ。


「ええ、大人しくしておきます」


 俺の言葉にため息を吐いて、ジェルミーはその場をあとにした。

いつも読んで頂きありがとうございます\(^o^)/

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