進撃の巨人にはまった旦那の話
今、大人気の漫画、アニメの一つと言えば「進撃の巨人」だろう。
実写化するとの事だが、正直そちらには期待はしていない。アニメが実写化して成功した例など今まであっただろうか?これは私の主観でしかないが「ない」としか言えない。もし、読者様で実写化したお気に入りの映画があったのであれば申し訳ないが……。
そんな大人気コミック「進撃の巨人」。
なんと私の旦那が今、どハマりしているのだ。彼は、「ドラゴンボール」や「聖闘士星矢」、「頭文字D」世代の男だ。ドラゴンボール見たさにBSのANIMAXの契約までしてしまったのだから。
その彼が進撃の巨人にハマったのは私にとって、かなり意外な事だった。
旦那は、今のアニメに対し「意味がわからない」「付いていけない」という、いわゆるステレオタイプだ。見る前から受け付けないという態度なのだ。
確かに、私も最近のアニメ事情には疎い方だ。けれど、漫画は大好きなのでアニメに興味がないわけではない。
あれはGW中の日曜日の事だった。
BSやCSのチャンネルが、無料で見れるというキャンペーンを行っていた。時々そういった事をしているので、読者様もチェックしてみてはいかがだろうか?(第一日曜日には全チャンネルではないが、そういう無料の日がある)
CSの「テレ朝チャンネル」と言う番組がある。いわゆる、テレ朝の昔の人気番組やドラマ、アニメなどの再放送を中心にしている番組だ。
その日、アニメの進撃の巨人の第1話から第8話まで一気見出来るという、ファンにとってはお得な日だった。その時わたしたちは特にやる事もなく、GWという人込みの中にわざわざ巻き込まれたいという気持ちにもならず、ぼーっとテレビを見ていた。
そんな時、ふいに始まったのが進撃の巨人の第一話だったのだ。
あのオープニングソングは、誰が歌っていたのだろうか?軽快なテンポが妙にストーリーとマッチしていて、すんなりと物語に入り込める。
そんな感じでわたしたちは、それをなんとな~く見始めたのだ。
アニメというものは余程の駄作でもなければ、一話を見てしまったら次も気になってしまう。進撃の巨人は、その辺がとてもうまく作られていた気がした。
結構グロイ場面が多いので、見る人によっては不快感を持つかもしれない。そういう意味でも見る人を選ぶ可能性はある。けれど、どんどん惹きつけられた。
それは旦那も同じだったようで、結局8話まで全て見てしまった。
すると、彼は意外にも「すぐ続きが見たい」と言い出したのだ。次の日曜日には、今度は16話まで一挙放送される事になっていた。
数日後、二人で出かけたついでに家の周囲のレンタルビデオ店を回ったが、ほとんどレンタル中であるか、人気作にもかかわらず、そもそも置いてない所まであった。
結局、その時はレンタルする事をあきらめたのだ。
色々考えた結果、一時的にだけでもテレ朝チャンネルを契約する事にしたのだ。
その時にもしっかりとBDに録画予約し、後でゆっくりと堪能した。旦那も満足そうだった。
現代のアニメにここまで興味を示したのは、進撃の巨人が初めてかもしれない。否、私が知らないだけなのかもしれないが、とにかく私が知る限りではあり得ない事だった。
17話から最終話までを再び次の日曜日に放送される事になっていた。
「私は絶対予約するの忘れちゃうから、しといた方がいい」と私は彼に念押ししておいた。
すると彼は、「絶対に忘れないから大丈夫」、「忘れるはずなどあり得ない!!」と、さも自信ありげに言っていたので、まあそのうち予約しておくだろうと思った……そう、「思っていた」のだ!!!
ところがどっこい。彼は……否、あえて「あの男」と言わせてもらおう。
あの男は!!当日の日曜日の夕方……要するに、アニメが終わったであろう時間帯にようやく気付きやがったのだ、予約していなかった事に!!!
何のためにお金を払ってテレ朝チャンネルを契約したのか……。
わたしたちが呆然としたのは言うまでもない……。そして、旦那への怒りを露わにしたのもまた言うに及ばない。
もう、見れなくなってしまったものは仕方がない。
後はただ、原始的な方法で最寄のツ〇ヤに数度も足を運び、目当ての巻があったら借りるという地道な戦法を行った。そんな感じで今、やっと今日12巻を発見して借りる事が出来た。
わたしたちは、コミックは未読だ。
なので、アニメ以上の情報は今のところ分からない。
だが、11巻までを見て「女形の巨人」のだいたいの察しはついている。けれど、わたしは彼女は結構好きなキャラなので、何だか嫌な展開になりそうな予感がしている。
アニメ第二期が来年放送されることが決まったそうだ。
また楽しみが一つ増えた。
その前にコミックを大人買いしてしまおうか、それともアニメだけに集中してみるか……。悩みどころだ。
ちなみにテレ朝チャンネルだが、懐かしき「キン肉マン」や「おぼっちゃまくん」、「ゲームセンターあらし」、「水曜どうでしょう」等々……意外と楽しめたりしているのである。否、さすがにゲームセンターあらしは、私より前の世代だが……。