18夜 巫女と魔法使い、客人とメイド
こんにちは、おろし生姜です。
ろくに更新してなかったです。すみません。
更新が不定期になる可能性が大きいです。
なんだか雲行きが怪しい。雨でも降りそうな曇り空だった。
「あーあ。こんなときには外、出たくないわー。」
「だから霊夢のところには御賽銭がはいらな「うるさいわね、こっちだって宴会やら何やらやってるのよ。」
縁側に座っている金髪の魔法使いと、寒そうに身を縮めている巫女が会話を交わしていた。
ここは博麗神社である。
「・・・ん?霊夢、客らしいぜ。」
「貴方が博麗神社の巫女様ですか?」
訪ねて来たのは人間(見た目的に。違う気もする。)の少年だった。
「そう、だけど。何か御用?」
「俺の知り合いを止めて欲しいのですが。」
「詳しく話してくれないと困るぜ。知り合いは妖怪なのか?止めるってくらいだし。」
「そうね。止めに行くとしてもまずは情報が必要よ。」
「・・・そうですね。では、」
少年は話し始めた。
私がなぜ興味をもったかというとチルノが色々騒いでいたから。
神社まで騒ぎにきたんだから迷惑なのよ。
〜説明〜
「・・・と、言うことです。」
「へー。で、私達は何をしたらいいの?」
「俺を狙っているなら、俺が囮になれば良いと思う、のですが。
「つまり、そこを私達でなんとかしろと。」
「そうなりますよね・・・。お願いできませんか?場所とかは俺の能力で分かるんで。」
「注意点は能力を盗られないように一発でやることね。能力がしばらく使えないのは困るのよ。」
「お願いします。・・・まぁ、俺が能力を使えるようになるまで時間をもらいますが。」
少年は頭を下げた。
「別に頭を下げる事じゃないぜ。その蒼来より迷惑かける奴なんてここには沢山いるんだしな。」
「あら、魔理沙だって死ぬまで借りるとか何とかって言って迷惑かけてるでしょう?」
「借りるって断っているからセーフセーフ。」
「どこがセーフよ。」
「・・・ア、ハハ。」(苦笑い)
巫女なら【あれ】を祓うことができるはずだ。恐らくは。
里から離れた人気の無い所。ここに来る人は相当の物好きだ。
「蒼来さん、1度戻ってもらえますか?」
後ろから声がした。
「残念だけれど、僕は戻らないよ。まだまだやりたい事がいっぱいあるんだ。」
「なら、力づくでも連れて帰りますよ。お嬢様の命なので。」
後ろから何かが飛んできた。銀色に光る何か。刃物かな。
「危ないよ。蒼来を殺す気でいるの?咲夜さん。」
「ええ。じゃないと貴方に殺されかねないので。」
『盗符 アルカロイディア』
時間を稼いで、ここから逃げないと。
「逃がしはしません!」
正面から刃物、ナイフが飛んできた。
「いつの間に「どこ見ているんですか?」
ナイフがどこからか飛んでくる。避けきれるかな。
彼の肩にナイフが刺さっている。多少出血しているが大丈夫だろう。
これで抵抗はあまり出来ないはずだ。
「さあ、帰りますよ。・・・っ!?」
後ろに気配がした。彼は目の前に居る筈。だれ?
「ねぇ、知ってるかな?アルカロイドって毒は、幻覚を見せるんだよ。」
「しまっ「ごめんねー?」
結局、連れ帰ることが出来ませんでした。