16夜 死体運び屋
こんにちは、おろし生姜です。
方向性がよく分からんものになっております。
大丈夫な方はゆっくり見ていってね!!!
『魔符 フライクーゲル』
普通の人間では避けられない弾が里の人間達を襲う。
弾数は少ないが、確実に仕留めることができるので便利だ。
「仕方ないんですよ。もう少し気づかないでいてほしかったのに。」
殺してから気づく。この死体の山はどうしたものか。
僕は人間は食べない。食べるとしても、この量は食べられない。
にゃーん!
猫の鳴き声が背後から聞こえた。振り返ると
「じゃじゃーん。突然だけれどこの死体をもらっても良いかい?」
と言われた。思ってもいない申し出だ。
「良いですが、貴女は誰ですか?」
猫の声が聞こえたはずなのだが、後ろにいたのは猫じゃなかった。猫又、というところだろう。
「ああ、あたい?あたいは火焔猫燐だよ。お燐って呼んで。」
よく見れば、手押し車があった。彼女はそれで死体を運ぶのだろうか。
「それ(手押し車)で死体を運ぶのですか?」
「そう。死体をこの猫車で運ぶのさ。どうせならお兄さんの死体も運んであげるよ?」
「いやー、僕は殺す方なので。うーん、でも、僕が死んだら骨を拾って下さい。」
死ぬつもりは微塵も無いのだが。
「ついでにお兄さんの魂も拾っとくよ!」
「お燐さんなら僕の骨の一欠片、魂の一欠片も残さずに回収して行きそうですけどね。」
「あっはは、お兄さん面白いねぇ。とにかく、この死体は全部もらってくよ!」
「ありがとうございます。」
「礼ならあたいが言いたいほどさ。」
会話を交わした後、僕はその場を離れた。
お燐と話していると楽しいや。もっと楽しい話や、面白い話が聞けそうだよ。
そういえば、お燐は能力あるのかな。あるとしたら盗んで使うと楽しい能力だろうな。
でも、盗むのはやめておこう。盗ったらなんだか嫌な予感がする。
次は何をしようかな。蒼来の分身だか何だかがいたはず。
せっかくだからソイツを倒してこよう。もしかしたら能力あるかもしれないし。
【あれ】について
蒼来にとり憑いた怨霊。楽しいか否かで物事を判断する。
前はただ人を殺すことしか考えていなかったが、
封印されていた時に知性を身につけた。
口調、行動は蒼来の真似。スペカもほぼ同一。