10夜目 ある村のむかしばなし
おろし生姜です。
何か書きたくなった昔話。物語には一応関係はあります。
それではゆっくり見ていってね!!!
昔々のことです。人々が仲良く暮らす、とても平和な村がありました。
その村にはとても中の良い姉弟が暮らしていました。
お姉さんはとてもとても綺麗な人で、優しい心の持ち主でした。
弟も姉と同じく優しい心を持っていました。
しかしある日のことです。心優しかった弟が血の繋がった一族を殺してしまいました。
唯一生き残った姉は弟の姿を見て、嘆き悲しみました。
弟の全身には血が付き、白かった服を赤黒く染めていました。
瞳は光などなく、ただ虚ろに、血溜まりのなかに倒れた者をその青い瞳に映していました。
村人達は口を揃えて言いました。「鬼が弟に乗り移ってしまった。」と。
姉は村人達に弟を封印してほしいと頼み、力を合わせて鬼を封印したのでした。
そして鬼は封印され、村に平和が訪れました。
めでたし、めでたし。
(書き込みがされている。)
これは今から約千年前の話とされている。その姉の子孫が生きているそうだ。
話を伺うと鬼を封印していたという地下室へ案内をしてくれた。
鬼はいたらしい室内からは何とも言えぬ空気があった。子孫によると
鬼は死んだとされているが実際は姉によって逃がされ、今も生きているらしい。とのこと。
鬼の容姿は黒髪に黄色の瞳らしい。何故話の中では青色なのかは不明だ。
子孫はというと白髪に赤っぽい色の目だ。その姉の子供からずっと白髪らしい。
これも何かの呪いかもしれませんねー。と子孫は笑っていた。
今回で白夜月編は終わりです。
昔話で終わるとかなんだろう。でも気にしない。