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アールスカに弟子入り

 私は翌日になると、アールスカが仕事に就いた地区へ赴いた。

 パページ地区へ到着すると、工事の物音が聞こえ、近づいていく私。

 ヘルメットを頭に装着した建築士達が、素早く動いている。

 白髪の杖をついた老人であるアールスカを探すと直ぐに見つかった。

「あのぅ〜」

「一般人が此処に居たら危ないわい!離れなさい、嬢ちゃん!」

 アールスカが杖を握っていない左腕を振り、退くように注意してきた。

「私も建築士なんですけど……」

「なにぃっ!?嬢ちゃんがかい?信じられんわい……」

 アールスカが驚き、全身を眺めて、左手で顎を撫でる。

 私はD級のライセンスを彼に見せた。

「D級建築士でシェイラ・マヴィスといいます。アールスカさんですよね?アールスカさんの弟子になりたくて、アールスカさんの元で学んでS級建築士に推薦してもらいたいんです!!」

「D級建築士とはのぅ……弟子入りかぁ、ふぅ〜む。S級建築士に推薦……建築ギルドで手続きはしてきたのか、お主?」

「手続きはしてきてません。アールスカさんに直にお願いしたくて——」

「建築士の級上げには建築ギルドからの依頼を受注して上級者の元で働くのじゃ!今の若い者はどいつもこいつもなっとらんなぁ……ストラム、このシェイラという嬢ちゃんの面倒を見ててくれんか?」

「アールスカさん、彼女の面倒を見るとは——」

 アールスカに呼ばれ、駆け寄ってきた青年が困った表情を浮かべる。

「儂は建築ギルドへ行く。頼むぞ、ストラム」

「はいっ!!」

 元気よく返事をするストラムという青年だった。

 アールスカが現場を離れ、建築ギルドの方へと歩いていく。


 アールスカが戻ってくるまで、ストラムという青年とアウグストに来た経緯などを話していた。

 他の建築士達は、ストラムが私に構っているのを注意せずに仕事を進めていく。

 アールスカが戻って来ると、ストラムは仕事に戻っていく。

「待たせたのぅ、シェイラさん。儂の元について仕事をこなしてもらうぞ」

「はい、分かりました」

 私はアールスカが持ってきた作業着に着替え、指示に従って仕事をしていく。


 昼頃になり、休憩になり、アールスカの元でストラムに話したことを改めて話した。

「トロールと戦ってんだ、シェイラさん……すげぇ!アールスカさん、凄いっすね!?」

「動きはトロくて倒しやすいですよ、トロールは」

「トロールが現れたかあんなとこに……冒険者ギルドは調査を怠っておるのか?」

 ストラムは大袈裟なほどに驚き、アールスカは渋い顔をした。

 私は無事にアールスカと会い、弟子入りを果たせた。


 昼食を摂り終え、仕事を再開する私達。

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