《ラーゴム》の面々とトロールの討伐
翌日になり、宿屋を出て、服屋でコートを物色しているとロドデンドロンと会い、あれが良いこれが良いと言いながら店内を見ていく。
「シェイラさん、これなんてどうよ?」
「これかぁ……色と手触りがこれって感じしないんだよね」
「そぉ〜良いと思うんだけど……」
「ビョルンたちはどうしたんだ?依頼を受けないって聞いたけど」
「さぁ、どうしてるかわかんない。その話は置いといて、コートを見つけないとでしょ?」
「そういうことなら追及はやめとくよ。うぅ〜ん、どれにしよ……」
1限30刻も店内で物色して、服屋を後にした。
ロドデンドロンと服屋を出たところにある女性が私に気付いて声を掛けてきた。
「シェイラさん?そうだ、シェイラさんだ見つかって良かった〜!」
「誰です?」
ロドデンドロンが敵意を剥き出しにして、女性に聞いた。
「《ラーゴム》っていう冒険者パーティに属するサラです。トールサダーグでゴールドボアに襲われてた——」
「あぁー、あのときの!サラさんっていうんでしたか……今日はどうしてディルカンに?」
「それが……トールサダーグとディルカンの間の街道にトロールが群れで現れて、その討伐依頼を受けて、やっぱり私たちではたちうち出来ずに逃げてきて……シェイラさんなら倒せるかと思って。報酬は——」
「パーティメンバー全員いるんだよね?招集して、詳しく聞くから」
「ありがとうございます!」
サラが駆け出し、すぐに姿が見えなくなる。
《ラーゴム》のメンバーが全員集まり、酒場で彼らから詳しく依頼内容を聞いた。
「ふぅーん。級に合わない依頼を受けたりするからよ」
ロドデンドロンが口を挟む。
「そういうことね。わかった、同行しよう。ロドデンドロンもいくかい?」
「私も同行したい。シェイラの助けになりたいから」
ロドデンドロンも、お荷物になりそうではある。
私たちは酒場を後にして、目的のトロールが群れで現れる場所に赴いた。
そこには樹がたっているが大きな岩は一つもない。
隠れる場所は少ない。
私が魔法を出現させる言葉を唱える。
7体の巨大なトロールの動きを封じるために、巨大な氷の鎖でトロールらを動けなくした。
「中級アイス拘束!!サラ、ローグ!今のうちに攻撃を当てろ!」
ローグとサラが各々得意の攻撃をトロールにぶつける。
ヌーヴィルは大盾を構え、佇んでいる。
メリューもヌーヴィルと共にサラとローグの攻撃をしているのを見守っている。
私は氷の鎖を解きそうなトロールに駆けて、拳をぶつけ、立ち上がれるようにダメージを加減した。
トロールが反撃しようと棍棒を私に振り下ろしてきたのを短剣で受ける。
メリューとヌーヴィルが「おぉおー」と声を漏らした。
私はトロールの振り下ろされた棍棒を弾き、短剣で魔核を的確に潰しにいく。
2限も費やし、《ラーゴム》たちとトロールを討伐して、私はロドデンドロンと、《ラーゴム》の面々と別れた。
報酬は後日、《ラーゴム》の面々が持ってきてくれるということになった。




