表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/33

アールスカは忙しいらしい

 私はレグニッグとモルニッグの決闘後、建築ギルドに赴いた。

 同伴者のモルニッグがぶつぶつと愚痴ってきた。

 建築ギルドまでの道のりで彼の愚痴に弟に言えと応えた。

「シェイラさん、なんで弟と闘っていつもの愚痴を吐かれなきゃならないんですか?」

「私に稽古をつけて貰いたいって言うから……ていうか、弱いなお前」

「弱いですよ!それを知っていながら闘わせるってどういうことですか、シェイラさん!」

「どういうって……兄弟で闘ってもらって稽古をせずに済むかなぁって思ったの。威厳がないな……お前って」

「俺に威厳があると思う方がおかしいですよ。C級になってないんですから、強くないですよ」

「昇任試験を受けろよ、早く」

「んなことぁ言ったって他のメンバーがやろうって気が無いんですもん……」

「やる気を出させるのがリーダーだろ!んなことじゃなぁ……」


 建築ギルドに着いて、脚を踏み入れた。

「建築ギルドってこんな静か——」

「失礼なこと言うなよ。おはようございます。あの今ってS級建築士のアールスカさんって居ますか?」

 受付カウンターに歩み寄って、用件を告げた私。

「おぉう、おはようさん。シェイラさんじゃねぇか……アールスカさんは次んとこ行ったぞ。えっと……アウグストって街だな」

 受付カウンター内に居たいつものオヤジさんが応えてくれた。

「アウグストですか……ありがとうございます」

「アウグストねぇ……アウグストに行くのかい、シェイラさん」

 隣で聞いていたモルニッグが、私に聞いてきた。

 受付カウンターから離れ、建築ギルドの出入り口まで歩む途中で応えた。

「ディルカンに居ても建築士の(ランク)が上がらないし、行こうと思ってる」

「明日か?だったらあいつらを呼んで宴をしようよ」

「明日にも発てたら良いけど、ゆっくり休んでから出るのもアリだなぁ」

 建築ギルドを出て、宿屋までの道を歩んでいく私たち。

「ディルカンを発つなら俺ら《冬の木枯らし》に一声掛けてからにしてくれよ。まぁ……弟もシェイラさんのことを慕ってるから一声くらいな」

「発つときはお前らに一声掛けていくから、今から心配すんな。リラにも一声掛けなきゃ心配するだろうし……」

「俺はもう帰るわ、ここで解散な!じゃあ、またなぁ!!」

 大袈裟に手を振って、納得したら駆け出すモルニッグだった。

 私も彼に手を振ってから歩き出した。

 宿屋への帰り道で、リラに稽古をつけてないと思い出し、彼女の自宅に駆け出した私だった。


 私が彼女の自宅に赴いて、玄関扉を開けると元気な彼女に迎えられた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ