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久しぶりのディルカン

 私は早朝の太陽が昇り始める前にトールサダーグを発ち、ディルカンへと向かった。

 建築の仕事を始めて2ヶ月が経ち、昇任試験を受けられる。

 昼以降は筆記試験をやらないということなので、早朝から出ている。

 三つめの橋を渡り終えて、何十刻か経つ頃にスリープシープという魔物が30匹群れて現れた。

「急いでるのに……闘いたいが今はさっさとディルカンに着いてなきゃいけないんだ。さっさと片付ける」

 私は眼を見開いて、両腕を身体の前に伸ばし、掌から球の形を維持した水を出し、叫んだ。

「中級30連ウォーター(ショット)!!」

 球の形を維持した水が勢いよくスリープシープの身体を攻撃し、貫き、穴を開けた。

「キュァアアァァァアアァァァーーー!!!」

 スリープシープは叫んで絶命し、倒れた。

 30匹のスリープシープを魔具鞄にしまって、走り出した私。

「ストリッドさんってば仕事してくれよ。まったく……」

 ため息と愚痴をこぼし、ディルカンへと走り続けた。

 プリコッナ街道に出現したスリープシープの群れはシェイラのお陰で討伐隊を出さずに済んだ。


 ディルカンに到着した頃には太陽が照り出し、少し汗ばんだ。

 建築ギルドに赴く。

 建築ギルドに脚を踏み入れてみるが、受付カウンターに座っている中年男性しか居ない。

「おはようございます。昇任試験を受けに来たんですけど……」

 木片の建築者証(ライセンス)と昇任試験のアーレンの署名がある書状を提出した。

「おはようさん。シェイラさんね……確かに承ります。こちらの案内に沿って受講してください。では、筆記試験の会場へとお進みください」

 受付してくれたおじさんに頭を下げ、渡された羊皮紙に書かれた通りに歩いていく。

 1限30刻後に筆記試験が始まり、50刻後に会場から解放された。

 再び受付カウンターに向かうと、2限後に昇任したかわかるらしく、建築ギルドを一度後にした。


 腹が減ってきて、食事処に赴き、焼き魚定食を頼んで、腹を満たす。

 食事処を後にした私は腹を撫でながら、冒険者ギルドに赴くことを考えた。


 街中街賑わっており、見掛けない冒険者を度々見かける。

 冒険者ギルドに脚を踏み入れると活気があり、一瞬慄いた。

「うわっ、めっちゃ賑わっているじゃん!」

 斧を背中に背負った身体のデカい青年がいたり、魔法使いらしい服を着ている少女などを一瞥し、受付カウンターに向かった。

「こんにちは。今ってギルド長は居る?」

「こんにちは……ってシェイラさん!?最近顔を出さなかったですけど、どうしてたんです?」

「そんなことは良いから、ギルド長を——」

「そんなことって!ギルド長ですね……」

 受付カウンターから出て行った受付嬢が2階へと姿を消した。

 バタバタと脚音をさせ、文句を言いたい当人が階段を降りて来た。

「久しぶりじゃないか、シェイラさん。今までどこで何をしていたんだい?」

「お久しぶりです……トールサダーグで建築の仕事をしてました。そんなことは今はどうでも良くてッ!!プリコッナ街道にスリープシープが群れで居たんですけどなんで討伐依頼を出さないんですか!?スリープシープのせいでタイムロスしたんです!!」

「ああ、プリコッナ街道……トールサダーグへ向かうのに通るとこ、ああー、っていうことは討伐してくれたんだな。ありがとう、シェイラさん」

「痛いっ……背中ぁ、叩かないでください」

 ストリッドに背中を叩かれ、眉間に皺を作る私だった。


 魔物換金コーナーでスリープシープ30匹を出し、冒険者ギルドを後にした。


 リラと久しぶりに会い、稽古を少しつけた。


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