サフラン村でゴブリン討伐
私は冒険者パーティの《冬の木枯らし》が暮らしている一軒家で玄関扉をノックして誰か出てくるのを待った。
ドンドン。
「あぁ、はい。あっシェイラ。呼びに来てくれたんだ。あぁ、こんな時間。もうちょっと待ってくれる?」
姿を見せた槍使いのビョルン・フラグが家の中に戻っていく。
私は《冬の木枯らし》が出てくるのを家の前で待つ。
20刻過ぎてから《冬の木枯らし》がぞろぞろと姿を見せた。
剣士のモルニッグ・ヒュラーが長剣を腰に携え、腰程まである大きな麻袋を紐を握って肩に背負っていた。
フクトゥス・クノスは透明な玉を埋め込まれた紫の杖を握って腰には財布となる麻袋と干し肉や水筒が入ってそうな麻袋を提げていた。
魔法使いとは違って短い中指から肘位までステッキを魔具鞄にしまっている治癒師のロドデンドロン・ルワイダが荷物が少ない。
私は正直ロドデンドロンが居なくても済む気がしている。
幌歩竜車が停留している場所に私たちは赴き、御者に運賃を払い、歩竜が走り出し、私たちを乗せた幌歩竜車がサフラン村に進みだした。
サフラン村はディルカンの北の外れにあり、1ロィストルスも距離が離れている。
サフラン村の手前の森で魔物に阻まれると自身たちで討伐した。
森を抜けるとサフラン村があり、柵を越え、村に入っていった。
サフラン村の村民に村長が何処の一軒家かを訊ね、村長の元へ赴いた私達。
「よく遠いところからお越しくださいました。ゆっくりしてもらいたいのはやまやまですが村の奥にある洞窟にゴブリンどもが棲みつきましてな。祠もあるところなのでもうそれはそれは……」
村長の老婆が椅子に腰を下ろして、挨拶をして討伐依頼を説明した。
「それは大変ですね……神聖な場所ということですね、立ち入っても?」
「えぇ、それは神聖な聖域でしてのぅ。なるべく洞窟から離れた場所で倒してほしいのぅ」
「要望通りになるべく洞窟から離れた場所で討伐します」
リーダーのモルニッグが対応をして、私を含めたパーティメンバーが頷く。
私と《冬の木枯らし》のパーティは奥の洞窟へと向かった。
道中に作戦を練る。
「私が洞窟の前に屯しているゴブリンを洞窟から離すから、出てきた応戦しようとするゴブリン達をモルニッグさんたちで倒してください。将軍ゴブリンが出てきたら私が援護するので洞窟から離し、興味をひいてください。その後、拘束しますのでそこを一撃で仕留めてください」
「おぉ、おう!」
「解りました、シェイラ」
「頑張る」
「何かあれば治すから、皆」
私が作戦を告げ、《冬の木枯らし》のパーティメンバーが各々の返事をした。
洞窟が見える場所まで到着して、私が7体ものゴブリンの前に出て、1体のゴブリンに身体の前に片腕を伸ばし、ゴブリンの魔核を全壊しないように的確に掌から細い火柱を放った。
「低級ファイヤー!」
ゴブリンの魔核に的確に放った火柱はゴブリンの身体をぶち抜いて、ゴブリンが地面に倒れる。
残りの6体は怯んだが倒そうという意志に戻り、私を襲ってきた。
棍棒や石の斧を振り回して、威嚇してくるゴブリン達を林へと誘導して、身体の前に片腕を伸ばし掌から火を生成し、球の形にして、火の玉のゴブリン達の魔核を的確に狙って放った。
「低級ファイヤー弾!」
「モルニッグさん達、作戦通りやってください!!」
洞窟から出てきたゴブリンは5体現れ、モルニッグ達に襲いかかる。
彼らが応戦していると続いて、8体のゴブリンが出てきた。
また10体のゴブリンが洞窟から出てきた。
誤った、と思った。
「ロドデンドロンは後衛にもっと下がって!フクトゥスは彼女について、攻撃を続けて!」
「モルニッグさんとビョルンはゴブリンの魔核を的確に素早く壊してください!」
私はモルニッグとビョルンについて、低級サンド壁を生成し、防御も補った。
将軍ゴブリンが現れる前にゴブリンを全体倒しておきたい。
苦戦しながらも将軍ゴブリンが現れる前にゴブリンを全体倒せた。
洞窟から将軍ゴブリンが2体現れ、息を切らしている三人に当初の的になってもらい、適当な位置に来た将軍ゴブリン2体に氷の鎖で地面に寝かせ、モルニッグとビョルンに魔核を的確に壊させ、倒した。
続いて現れた3体の将軍ゴブリンを同様に倒して、村長の元へ戻った。
依頼を完了させ、待たせていた幌歩竜車に乗って、ディルカンの中央の栄えたところに帰ってきた。
私は《冬の木枯らし》に連れられ冒険者ギルドに赴いた。
私は身体に疲労感を感じながら、依頼の完了を告げられた。
スウェーデン語でビョルンは熊です。
ロドデンドロンはつつじです。モルニッグは曇りです。
フクトゥスは湿るです。




