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【完結】SFゲームの世界に転移したけど物資も燃料もありません!艦隊司令の異世界宇宙開拓紀  作者: 黴男
シーズン4-ビージアイナ侵攻編

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086-Fleet gathering.....Attack Chance!

第一、第三分隊がゲートで暴れていたころ。

第二分隊は何をしていたのか?

その答えは――――


『こちら第六ステーション! 敵意を持った艦隊に攻撃を受けている! こちらは非武装で、対処が困難、うっ、うわあああああああ――――』


建造物を攻撃する事に特化した艦艇が揃う第二分隊は、事前の偵察で武装の少ないステーションを狙って潰していた。

前回の戦いで敵は建造物にシールドを展開できないことを知ったシンが、考えた運用法である。


『どうした! 応答せよ、第六ステーション! ん? ....しまった、こちら第四ステーション! 中央管制室、応答せよ! 敵の襲撃を受けている!』

『こちら中央管制室! 現在防衛艦隊を編成中! ゲート防衛艦隊が全滅したため、そちらの再編成と並行で行っている!』


やっている事は、ハラス戦術とそう変わらない。

戦力を分散させ、非武装の防衛対象を攻撃する事で、敵の戦力の密度を低下させ、ロジスティクスによるシールド/アーマー回復が行き渡るように調整する。


『防衛艦隊到着ぅ! 侵略者どもめ、この手で...ってあれぇ!? お、おい! 逃げるなぁ卑怯者ォ!』


そして、防衛艦隊が到着するや否や、事前に決めてある攻撃対象や、座標を記録したセーフポイントに離脱する。

それを繰り返しているうちに、防衛艦隊には疲弊が溜まっていく。

もともと、ビージアイナ製の機関では連続ワープなど夢物語である。

クールタイムの間にある程度の戦闘をこなさなければならないが、それを避けられては戦意の喪失も理解できる程であった。


『卑怯者どもが....!』

『全軍、直ちに第十二ステーションに集結せよ!』

『何故だ! まだ侵入艦隊を.....』

『シエラⅫには、ディーヴァ様が来訪されていらっしゃるのだぞ!』

『.......ッ!』


初めて知った事実に、防衛艦隊の司令は歯噛みする。

状況は最悪に近い。

まるで、ヘッドショットのような......


『敵艦隊、シエラⅫに集結しています』

『あそこが本部らしいな、管制室とは分けてると....いい危機管理だ』


シンはにやりと笑う。

敵の集結は、むしろ望んだ展開だ。


『ゲートの奪還に動かれると面倒だ、ルル、アインス! 第四、第五分隊をジャンプさせろ!』

『了解!』


アヴェンジャーがジャンプポータルを展開し、第四、第五艦隊がジャンプする。

そして、そのまま第四分隊はゲート制圧艦隊に合流するようにワープ、第五分隊はその場で待機する。


『第五分隊は待機せよ。エンゲージポイントを算出後、第三分隊を囮に使いつつ第二分隊と交戦する。交戦後三十秒の遅延を置いて第五分隊を突入させる。第三分隊は第五分隊の空母を防衛しながら、敵艦隊中央へ突入、旗艦を撃破せよ』


シンの基本指令が飛び、第二分隊からプロトスカウターが分離、位置取りのためにシエラⅫの方へ向かう。


『敵艦隊、依然として動かず!』

『敵の狙いはディーヴァ様だ! 動かずここを死守せよ!』

『敵第十二ステーションですが、本部にしてはかなり武装が少ないように感じます』

『だよな......うーむ、偽装か?』


ツヴァイの疑問に、シンは同意して頭を傾げる。


『だが、偽装にしてはおかしいな........要人を守っているようにも思える....だとしたら、これは.....使えるぞ』


シンは、暗い笑みを浮かべた。


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『敵艦隊、依然として動かず!』 『敵の狙いはディーヴァ様だ! 動かずここを死守せよ!』 『敵第十二ステーションですが、本部にしてはかなり武装が少ないように感じます』 敵と味方の『 』が同じで行…
矛盾 今話 第二艦隊の動向 前話 通信が終わると同時に、第一、第二分隊が動き出す。 第三分隊は、まったく別の方向へ。 第二と第三どちらか?
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