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【完結】SFゲームの世界に転移したけど物資も燃料もありません!艦隊司令の異世界宇宙開拓紀  作者: 黴男
シーズン3-大侵攻の序曲

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071-さらばクリストフ

そして、一週間が経った。

この一週間、俺はナージャの出した条件と、引き続きクリストフからの情報収集、彼の乗る船の調達などに動いていた。

ナージャが出した条件は三つ。

まず、自分が乗っていた船を再建すること。

次に、ゲートの製造番号を教えること。

最後に、イルエジータの森林区画に遊びに行きたいのでシャトルを手配して欲しいこと。

船の再建については既に進めていて、ラルクアンシエルを取り外し、ニューエンドとテンタクルレーザーという二種類の武装についても、低出力の通常火器に置き換え済みだ。

ゲートの製造番号は既に記録してあり、最後の森に行きたいという話は、ルルやネム達とのピクニックという事にした。


『不明な装置が接続されている』

「それは俺たちが使ってる兵器だな、こちらの規格に合わせて貰おう」

『問題ない、侵蝕を開始』


直後、接続された砲台が手足のように動作した。

なるほど、原理は不明だがそうやって操っているようだ。

ナージャが乗っている部分に該当するコア部分だけは、完全なブラックボックスで解析できなかったので、データだけ回収しておいた。

いつか必ず、技術として取り込もう。


「すまないと、君の主に伝えてくれ」

「ああ」


俺はまた、いち司令官としてクリストフと向き合っていた。

左右にはゲブラーとケセドが居るので、クリストフが襲って来た瞬間に制圧出来る。


「もし無事に帰れ、責任を問われなかったのなら...俺は再びこの地に舞い戻ろう」

「待っている」

「だが、エリスの仇を討たねばならない。一宿一飯の恩を返したら、死地へと戻るだろう...さらばだ、名も知らぬ司令官よ」

「ああ」


俺の名前は公開していない。

教える必要もなく、俺は数字で数えることの出来る司令官の一人にすぎない。

そういう設定にしておけば、Noa-Tunの実際の規模は分からないからだ。


「その船の仕組みは昨日説明した通りだ。ワープは内部に積んであるフィラメントの回数だけしか出来ない。注意するといい」

「ああ。船まで貸して貰った以上、この恩にはいつか報おう」

「貴重な情報の対価だ、特に気にしなくていい」


俺がそう言い放つと、クリストフは一礼して船に乗り込んだ。

全てのOSの情報は削除して、彼のポッドのOSに書き換えてある。

彼でも十分操縦出来るはずだ。


『15分後に作戦行動を開始します。全ての艦船は5分以内に配置についてください』


俺の眼前で、クリストフの乗った船が浮上し、ドックの出口へと方向転換する。

そして、数十秒の推力充填の後、宇宙空間へと飛び出した。

発生した衝撃波は、ゲブラーが拡張して展開したシールドに阻まれ、俺に届く事はなかった。







そして、十分後。

俺は戦闘指揮所で、状況を俯瞰していた。

ゲート前には、クリストフの船が一隻。

その周囲には、中規模の艦隊が待機している。

ゲートの周囲には隙間なく範囲型ワープ妨害領域があり、侵入者を決して逃さないようにしている。


『こちらナージャ。ゲートへのアクセスに成功。内部動力源に異常無し、アクセスを確立したため、Noa-Tunに制御権を付与した』

『制御システム、受け取りました。最適化完了』


ナージャはゲートを制御できるが、同時に三つまでだそうだ。

ただし、ゲートの制御システムをNoa-Tun基準のものに書き換えればその制限は無くなるため、一度でもゲートに接続する手間...大体一時間程度攻撃を受けなければ、ゲートを掌握できるそうだ。

軌道上に領域隠蔽ユニットを係留するのにも二時間ほど掛かるため、実質的に占領するなら三時間掛かるわけだな。


『では、5分後に領域隠蔽ユニットを停止、5分後に一台目を再起動します』


5分の合間に、クリストフの送還と、こちら側の実験を行う。

それが終わればすぐにゲートを閉じる予定だ。

ゲートの先がどこかはわからないが、クリストフが確かめてくれるそうだ。



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