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【完結】SFゲームの世界に転移したけど物資も燃料もありません!艦隊司令の異世界宇宙開拓紀  作者: 黴男
シーズン8-オルトス王国侵攻編

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169-ガザツ星系侵攻戦(前編)

Noa-Tun連邦の動きは迅速であった。

四隻のうち一隻がゲートへと向かい、その最終兵器の軸線をゲートへと向けた。


『管制室! こちらゲート監視部隊旗艦! 不明な国籍の大戦艦が出現!』

『何? 帝国軍ではないのか?』

『不明です、こちらの開示要請に応じません!』

『単艦か?』

『いえ、護衛艦隊......総数百六十が付随しています!』

『それを先に言え!』


ゲート周囲の監視艦隊と管制塔がそんな問答をしている間に、インペリアル・エッジが最終兵器『スペクトル』を放つ。

無数のレーザーが力場に収束され、一気に放たれる。

先端に集約されたエネルギーが、ゲートの強力なシールドを一撃で貫通し、内部の機構を全て破壊する。

溢れたエネルギーが、減衰していくシールドを突き破って溢れ出す。


『こ、こちら監視部隊! 敵艦、ゲートを破壊しました!』

『.........』

『どうしたのですか』

『.....こち.........、襲撃.......』


その頃。

管制塔は、無数の駆逐艦、巡洋艦の艦隊に襲撃されていた。

ディクテーター級駆逐艦とバジリスク級巡洋艦である。

援護に入っているのは、ガーンデーヴァ級フリゲート。

後続として送り込まれた艦隊である。


『管制塔の破壊を確認』

「司令部だけを分離しているとは驚きだな」

『とはいえ、戦略上の要地と司令部を分離することで戦力を分かち、敵に司令部を探させることでリソースを割かせるのは良い選択ではないかのう?』

「ああ。中々言うようになってきたな、ディーヴァ?」


シンの言葉に、ディーヴァは歯を見せて笑みを浮かべた。

壊滅した管制塔は、その十字架のような形状を中央部から破断させ、直後爆炎と共に崩壊、爆散したのであった。


『こちら王国軍第十三部隊! 未知の敵からの襲撃を受けている!』

『敵はワープを妨害できるフィールドを任意に展開できるらしい、管制塔!』

『管制塔は落ちた!』


ローカル通信は騒がしくなる。

その喧騒を一つずつ記録して解析し、オーロラは冷静に戦況を進めていく。

勿論、その間要人たちは胡座をかいて見ているわけでは無い。


『アインス、艦載機を四編隊分率いて第三艦隊の支援に回れ』

『イエス、サー!』

『ツヴァイ、ドライは敵の小型戦力が発艦しているステーションへの移乗攻撃を指揮せよ、ツヴァイ...お前ならできるだろう?』

『はい!』


ツヴァイに与えられた機体とは何か。

それは、イェソドという名を持つ機体。

アインスのタウミエル、ディーヴァのマルクトとは異なり、ゲブラー、ケセドのような完全陸戦特化型の機体であった。

陸戦輸送機「バンディット」に載せ、敵の前哨基地に突入させる。


『第四前哨基地、殲滅を確認』

『こちらアインス、ゲート側に退避する艦隊を確認。追撃しますか?』

『インターディクションフィールド発生艦を合流させる、ワープ軸線上に割り込ませろ』


準備のできていない王国軍はみるみる数を減らし、最終的にガザツⅥの前哨基地に集合する結果となった。


『別動隊を除く全艦隊はポイントA-2に集合せよ、スカウト艦隊は分散、敵艦隊の旗艦を特定し報告するのだ』

『AAA編隊はギガス級城塞級戦艦にて補給を受けたのち、スクアッドに分かれて独自行動を開始せよ、繰り返す、AAA編隊は――――』


オーロラの通信が、宇宙の静寂に木霊していた。


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