表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】SFゲームの世界に転移したけど物資も燃料もありません!艦隊司令の異世界宇宙開拓紀  作者: 黴男
シーズン7-対エミド戦線

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

155/247

149-楽園の守護者

「ジェキド様」


エミドの本拠地にて。

スキンヘッドの男が、美麗な少女に話しかけられた。


「どうした? キシナよ」

「B-143225星系付近で戦闘が発生。こちらの艦隊が全滅しました」

「Ve’z艦隊との交戦か?」


ジェキド・イーシャティブは、自らの秘書であるキシナにそう問うた。

先のVe’zとの戦争で、エミドは自らが保有するワームホール星系、『クライアレン』を失っている。

それ故に、その戦闘がVe’zによるものだと勝手に思ったのだ。

だが、


「いいえ、全滅したと思われていたNoa-Tun連邦なる組織による襲撃です。使用された艦船は以前に確認したあらゆる艦種とも一致せず、指揮官機が撃沈されたため、全艦船が機能を停止した模様」

「何だと?」


ジェキドは生涯において、遥か昔に体験した感情を思い起こした。

それは、「驚愕」。

たかだか人間の勢力が、エミドの艦隊を全滅させた。

遥かに優れた技術力を持つVe’zではなく、Noa-Tun連邦が。


「.............キシナよ、現れた艦船を解析せよ! それは脅威になり得る。秩序を崩し、世界の滅亡を招くやもしれん!」

「はっ」

「それから。四十二大星國船団から、一番、二番を招集せよ」

「はっ」


四十二大星國船団。

それは、エミドの上位戦力であり、番号が若い順に忠誠度が高く戦力的に強いのだ。

一番と、二番。

それは、エミドの本戦力と言っても過言ではない。


「.......人間が、少し技術を持ち粋がったところで。それは、秩序を乱し、最終的に滅びを齎して終わるだけなのだ。過ぎた技術を求めず、ただ繁栄せよ――――それが宇宙の意思なのだ」


誰もいなくなった玉座の間で、ジェキドは静かに呟くのであった。







「さて。オーロラ、秘匿データコンテナα-22を開封しろ」

『了解。データを解凍します――――これは!?』

「気付いたか」


俺は先の戦いで、敵の弱点を解析した。

オーロラとの共同調査の結果、エミド艦船のシールドは多層構造で、一枚一枚の隙間からエネルギーを浸透させ、拡散させる効果を持っている。

レーザー兵器が通用しないわけだ。

だがしかし、この兵器群は違う。


「PARADISE-GUARDIAN艦船群。これの製造を開始する」

『しかし.......』

「ああ、そうだ。こいつらは――――強すぎる。だが、お前もその想定はしているだろう? 相手がこちらの戦力を分析し、対策を講じてくる、もしくはより上位の戦力を投入してくる可能性を」


PARADISE-GUARDIANとは、SSCにおける外部勢力侵略への対抗戦力である。

ヴォートンパルス・リリーサーと呼ばれる特殊な武装を持ち、本来の艦船とは全く異なる運用法で用いられる、高級にして高等な艦船群である。

実を言うと、Noa-Tunに搭載されている最終兵器『OSSS』もこれと同じ原理だ。

敵艦に向けて真っすぐに宇宙弦を構成し、シールドに向けて高圧エネルギー電流を放射、シールドを破壊して船体をズタズタに引き裂き、直後付近の艦船に向けて電流が伝播し、同じことを減衰率が最大になるまで繰り返す究極の兵器である。


「当然ながら、資源が必要になる。だが、俺はこれに限られた資源を投入する価値があると信じている」


面白いと感じたら、感想を書いていってください!

出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。

レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。

どのような感想・レビューでもお待ちしております!


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ