表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】SFゲームの世界に転移したけど物資も燃料もありません!艦隊司令の異世界宇宙開拓紀  作者: 黴男
シーズン7-対エミド戦線

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

153/247

147-ルル・ネム奪還戦(前編)

翌日。

俺たちは、太陽付近に布陣していた。

そして、アインス達は敵基地への攻撃に移った。


『作戦宙域に到達、攻撃を開始します』

「分かった、こちらも全域スキャンを開始する――――ディーヴァ」

『がってん承知!』


星系全域にスキャン波を放出し、精度を高めていく。

だが、そんな事をすれば、敵を呼び込む。


『敵が現れたぞ。数は5隻じゃ』

「油断はできない、掛かれ!」


俺はデスペラードを突撃させる。

オーロラ制御のデスペラードは、P.O.Dを華麗に回避しながら妨害を仕掛ける。


「マリス・インパルス、対シールド弾装填。ミストルティン、攻撃開始! 1番プライマリを狙え!」


マリス・インパルスが砲撃を行い、エミド艦のシールドを貫通させて破壊する。

そこにミストルティンが攻撃を加え、ダメージを蓄積させていく。


「やはりな」

『? どういう事じゃ?』

「敵はシールド防御で、装甲はそんなに固くないんだ――――っと、ディーヴァ、躱せ!」

『分かったのじゃ!』


マルクト向けてP.O.Dが放たれた。

ディーヴァはスラスターを活用し、それを回避する。


「敵の兵器はシールドをも切り裂く! 油断はするな!」

『分かっておる!』


俺は叫ぶが、マリス・インパルス数隻が薙ぎ払いに巻き込まれて轟沈する。

だが、まだ五隻いる。


「攻撃続行! こちらに狙いを引き付ける! ディーヴァ、頼んだぞ!」

『お任せあれ!』


シュッツェ・フリューゲルスを翼の形へと変形させ、ディーヴァは後方のアステロイドベルトに隠れる。

それを、二隻が追ってきた。


「オーロラ、引き続き敵の相手を頼む! こちらはこちらで、敵を引き受ける!」

『了解しました』


アステロイドベルトに逃げ込んだ俺たちを、エミド艦二隻は執拗に追跡してくる。


『くっ、何てしつこさじゃ!』

「落ち着け、空白地帯に追い込むぞ!」

『了解じゃ!』


マルクトはP.O.Dを回避しながら、アステロイドベルトの岩塊を回避していく。

エミド艦はP.O.Dで岩塊を薙ぎ払い、こちらへ向かってくる。

だが、予想通りだ。


『出たぞよ!』

「A.O.I、発射!」


以前はマルクト下部に付いていた発射台だが、現在は下部の周囲にホルダーとして搭載されている。

全部で十発、A.O.Iが搭載されているのだ。


主力艦すら屠る一撃、エミドとはいえ小型艦如きが耐えられるわけがない。

俺たちを追っていた二隻は完全に消滅した。


「よし......いや、まだか」


オーロラ側の艦隊とは別の艦隊が迫ってきている。

出しているスキャン波を嗅ぎ付けられたらしい。


「スキャンは続行、引き続きアステロイドベルトで敵を引き付けるぞ」

『了解じゃ!』


俺たちはアステロイドベルトを駆け抜け、先を目指すのであった。







『被害拡大、戦力喪失21%』

「........アーマーリペアラをオーバークロック、射程外までマリス・インパルスをショートワープさせてください」

『了解』


その頃、基地の外部では。

無頼率いるアインス艦隊が、基地に対して攻撃を仕掛けていた。

既に外部タレットの掃討は終わったものの、基地から出てきたエミド戦艦の驚異的な攻撃能力に、苦戦を強いられていた。


『敵戦艦、特異点機関に急速なエントロピーの増大を確認』

「無頼を逃がします、CJFGを!」


CompactJumpFieldGenerator.....つまり、短距離ジャンプフィールドを生成するモジュールを使い、無頼は戦艦の薙ぎ払いを回避する。

それでも、逃げ遅れたマリス・インパルス艦十二隻ほどが薙ぎ払いに巻き込まれて爆沈する。


「遠距離弾に切り替え! マリス・インパルスは敵戦艦へ攻撃開始! ドラゴンキラー、ギャラハッド、近接砲撃開始!」

『敵、光子魚雷と思われるものを射出』

「ミストルティン、対空戦闘! ラトルスネイク、砲雷撃戦用意!」

『ラトルスネイク、クルーズ、迎撃ミサイル装填完了。光子魚雷の迎撃を開始します』


戦艦がラトルスネイク艦隊を薙ぎ払うが、シールドを剝がされただけで、攻撃された箇所は高速で修復していく。

反対に、放たれた巡航ミサイルは戦艦に直撃し、既に剥がされていたシールドを無視して装甲に重大な損傷を与えた。


「いける......全艦隊、敵戦艦に対して集中攻撃!」


そして、戦艦は轟沈する。

その周囲にいる艦船は沈黙していた。

戦艦が実質的なボスを務めていたのだろう。

沈黙した艦隊に、Noa-Tun連邦艦隊の連撃が襲い掛かり、かくして基地の戦力は沈黙したのであった。


面白いと感じたら、感想を書いていってください!

出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。

レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。

どのような感想・レビューでもお待ちしております!


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ