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19/19

診療所での実験・・・

更新が遅くなりすみません。

仕事が忙しかったのもあるのですが、風邪を引いて4日間寝込んでいました。

作者は平熱が37℃と高めなので、発熱しても平気で動いているのですが、今回の風邪は39.8℃くらいまで出て、動けませんでした…。インフルエンザが流行っているので、インフルかと思ったら、インフルでもコロナでもなくただの風邪でした。

気温差でも体調を崩す人が多いみたいなので、皆様もお気をつけ下さい。

私が治癒魔法を使えると知ったヴェス伯父さんは、別の診察室を私専用として、怪我をした人は全て私のところへ案内するように受付へ伝えていた。

 まだ、1回しか成功していないのにいいのかな……。

 まぁ、なんとかなるでしょ!


 魔獣騒動は収束したから、ケガ人は少ないのかと思っていたが、意外と多かった。

 1時間で15人くらい診たのだが、ほとんどの人が軽傷で魔獣に壊されたものや家などの片付けの際に怪我をしてしまったみたいだ。

 軽傷だったので、私も直ぐに治すことができたのでよかった。

 患者の内、一人だけ開放骨折の人が来たが、まずは、無菌をイメージして傷口周辺をきれいにしてから、骨、神経、筋肉などが元に戻るようにイメージしたら治療することができた。

 ちなみに、最初は油断して魔力視の調整をするのを忘れたから、眩しかったけど、2人目からは眩しくないように気をつけました。

 あと、開放骨折っていうのは、折れた骨が皮膚を突き破ったりして骨が見えてるような骨折のことです……。


 その骨折治療の様子を見て、ヴェス伯父さんがどのように治療したのか説明を求めたので、日本で習った人体の構造と機能を思い出しながら、図を書いて説明してみた。

 ちなみに、開放骨折の場所は脚だったので、足の絵を紙に書いてみた。

 うん。我ながら上手く書けたと思ったのだが、ヴェス伯父さんが「これはなんだ?」と言ってきた。「脚です」といったら「これが脚か?」驚いていた。

 絵は昔から苦手だったのでしょうがない……。


 絵は下手で理解されなかったが、説明した治療方法は理解できたみたいだ。

 まぁ、伝わったから良かったと思うことにします!


 この国の医療についても聞いてみたが、治癒魔法を使えるのはヴェス伯父さんだけなので、そのほかの医者がケガを直すときは手術によって行うみたいだ。

 あと、ケガと病は分けられていて、聞いた感じだとケガ=外傷(切り傷など)、病=病気(心臓病など)って感じ……。

 うーん。よくわからない……。

 まぁ、薬で良くなるなら病で、縫合とかの治療が必要なのがケガって感じかな……。

 

 そして、この国の医療は進んでいると言っていたのは、病に対しての製薬が進んでいるみたい……。

 今回のような開放骨折でも、骨と傷口を塞ぐ(ヴェス伯父さん以外の医者は手術で塞ぐ)→熱が出る(感染症にかかる)→薬投与する→完治って感じみたい。

 絶対に感染症を併発するが、薬の効きはいいので感染症で死ぬことは無いらしい……。

 どうせなら、感染症にかからない方がいいから、殺菌や無菌について話した方が良いかもしれないな……。

 そもそも、この国って細菌とかの概念ってあるんだろうか……。


 ヴェス伯父さんにとりあえずこの国の医療について聞いてみよう。

「ヴェス伯父さん、この国では、手術した後に熱が出てしまうことの原因って解明されているの?」

「そうだな……まだ明確には解明されていないのだが、ほとんどのケガ人は治療後に熱を出すことから、身体が傷つくと何らかの反応が起こって、熱を出すと考えられている。ただ、人によって全身に熱が出る場合と傷口が腫れて熱を持つ場合があるからな……。」

「そう。あのね、私のいた日本では、ヴェス伯父さんのいう治療後の全身の熱の場合は、身体が傷ついたことによる体の防御反応の熱と考えられているの。そして、傷口が腫れて熱を持つことは、細菌による感染だと考えられているわ。」

「やはり、熱の種類が違うのか……」

「うーん。説明が難しいのだけれど、とにかく傷口が腫れて熱を持つことは、細菌を除去することである程度防げるの。」

「その、細菌とは何だい?」

「細菌というのは、普通に見ても見えないくらい小さい生物のことなんだけど……。うーん、顕微鏡があれば見せられるのに……。その生物が、身体にとっては異物で、それをやつけるために熱が出るの……」

「そうか……?」

「よくわからないよね。私も話をしていてよくわからなくなったよ。でも、とにかくその細菌が傷口から体の中へ入らないようにすることで、術後に熱が出る人を減らせると思う。実際に、日本で手術をする時は細菌のついていない器具を使うし、消毒と言って皮膚についている細菌を減らしたりするの。」

「そうか。では、そのユーカの言う細菌を無くすようにすればいいのか。」

「うん。簡単な方法としては、酒精の強いアルコールを使って消毒するんだけど……あとの方法は加熱かな……」

「加熱……。火であぶる事だよな。それなら、この診療所でも手術に使う器具は火であぶってから使うことやっている。」

「それ!それが、器具の殺菌になっているよ。」

「そうか……。」

「そう。人間の皮膚を火であぶることはできないから、アルコールで消毒するの。手術の時とかは消毒すると感染症を起こす人が減ると思う。あとは、一回沸騰させた水で良く洗い流すとか、色々な方法があるから。」

「そうなのか。ぜひ、教えてくれ。」

「うん。でも、ヴェス伯父さんの場合は、治癒魔法を使うときに消毒のイメージをするといいと思う。」

「そうか。やってみるか。」

「うん。」

 その後は、私が考えられる感染症対策を時には私の下手な絵を交えて説明した。

 それと、説明の途中で患者が運ばれてきたので、私やヴェス伯父さんの被験者として参加してもらった。

 患者さんにはちゃんと説明して、納得してもらったからね。安心して!

 

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