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世界が変わる喫茶店  作者: min
1/4

#0 プロローグ

 東京。路地裏。


 どこの路地裏なのかは、言わないでおきます。

 階段を下りた、とても目立たない場所にその喫茶店はあります。


 喫茶店の名は、『TURN』。


 開くのは、夜から。真っ暗な路地裏にうっすらと浮かぶワイン色の明かり。どこかBARのような雰囲気を醸し出す喫茶店ですが、お酒はメニューに全く含まれていません。

 メニューにあるのは、たった3種類のコーヒーのみ。


 そんな一風怪しげな喫茶店で働くのは店主1人のみ。

 黒いエプロンを身につけ、紙をひとつにくくり、左頬に髪を一房たらし、丸く優しげな目をもつ素朴な女性である。


 彼女の提供するコーヒーは、訪れる客全員の舌をつかむほどの美味しさであり、この喫茶店に訪れた客は皆、帰り際にこう言う。


『また、来ます。』

 と。



 だが僕が見てきたなかでそう言い残し、再びここを訪れた客は、



 1人もいなかったと思う。



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