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やさしい異世界転移   作者: みなと
ディハンジョン
176/242

【175話目】言い渡される任務

「えぇーー!!??」


 都市パゼーレの王城、その一室で驚きの声が上がった。


「ごめんなさい、今は人手不足なの……」


 驚きの声を上げた優斗にセリティアが優しく諭す。

 俺達サンスインに行っていたメンバーはチャーチスが代表となってサンスインで起きたことの顛末をセリティアに報告を行い、チャーチスとヒナリの2人は帰り俺とレイナの2人がセリティアの前に取り残されたのだった。


「でも俺達帰ってきたばっかりですよ、それなのにディハンジョンっていうところへの任務って……」


 サンスインから帰還し報告を終わったタイミングで言い渡される新たな任務、それは魔獣が住う魔境ディハンジョンでの魔獣掃討任務だった。

 定期的に複数の都市共同で行われているこの任務にここにいる俺とレイナに招集がかかったというのだ。


「本当にすみません……」


 セリティアは素直に謝罪する。

 いやまぁ人手が足りないのは仕方ないか……まだ襲撃の時の傷は癒えない。

 建物はあらかた立て直したらしいけれどもそれでも体や心に傷を負った人達はまだ癒えてはいない。


 動ける人数は少ない、それでもみんなは自分のするべき事をしている。なら俺もそうしよう。


「わかりました、すみません取り乱して……」


 俺は落ち着きを取り戻してセリティアに謝罪をする。

 冷静に考えたら俺達3人しかいなかったからよかったものの、他のチャーチスやらディーオンがこの場にいたらまずタダでは済まないだろう。


 それを考えたら俺のした態度って……


「いえ、こちらこそすみません。それでは今回の任務について軽く説明します」


 セリティアさんはこちらに頭を下げて謝罪をする、俺がさらに謝罪する間も無くセリティアさんは任務の詳細について語り出す。


「掃討任務は5日後に行われ、今回は私達ぱぜーれを含む20以上の都市が参加してそれぞれの都市から5人ほど……つまり100人以上が任務に当たります。

 今回の任務は普段と同じように序層〜中層の魔獣の掃討になります」


 セリティアさんは今回の任務についての概要を話す。

 上層やら中層という言い方からして途中までしかやらなくていいのか?とか100人とかそんな大勢が入れる場所なのか?などと疑問に思う。


「あの……中層まででいいんですか?」


 俺と同じ事を思ったのかレイナが恐る恐るセリティアに尋ねる。


「えぇ、そうです。ディハンジョンの外に出てくる魔獣は中層までで下層にいる魔獣は出てこないんです」


 レイナの問いかけにセリティアは優しく答える。


 そういえば似たような事を前にヒナリに言われたな……そう思いながらも俺もセリティアさんに疑問を投げかける。


「1つの都市から5人って……俺とレイナの他の人って誰ですか?」


 ここにいるのは俺とレイナとセリティアの3人のみ、セリティアさんは立場上行くとは思えないし、チャーチス達も一緒に行くのならここに残ってるはず……なのにいないということは別の誰かと行くことになるのだろうか?


 知らない人とかだとやりにくいなぁ……


「今から紹介しますね、入ってきてください」


 セリティアさんは俺に微笑んだ後、扉に向かって声をかける。

 そして扉が開き、3人が入ってくる。


「お前ら……!」


 入ってきた3人を見て俺とレイナは目を見開き驚く。


「今回から貴方達には隊を組んでもらいます。この任務で他都市の隊を見て色んなことを学んでください」


「久しぶりな感じだな!ユート!!」


 俺の目の前に現れたのは……


「デイ!!」


 デイ、ヴァーリン、パートリーの3人だった!!

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