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EpisodeⅦ「動作確認」

PVが300超えましたー!

ここまで読んでくださりありがとうございます。

これからも宜しくお願いします。

 月華騎士団が帰った後、俺達はまた会議室に集まっていた。


「――てな感じになったわけです」


 俺はさっきの話し合いの経緯をみんなに話した。


「なんか…敵対した感じになってないか?」


 そう言ったのは水域さんだった。

 まあ、話聞いた感じだとそう考えても仕方ないよな。

 実際怪しいし。


「それは少し否めないですが…。しかし、あそこで舐められる訳にもいかなかったので…」


 あの場で下手に出れば、相手との上下関係が決まりかねなかった。

 ああ言うのは、強気で行って自分達が上だと主張することが大事だ。

 そうすれば主導権を握る事ができて、こちらの要求を言い易くなる。


「その方法だと敵を作りすぎてしまう気もするが…」

「大丈夫ですよ。今回の相手は馬鹿じゃなさそうですから、むやみにこっちに危害を加えようとは思わないでしょう」


 馬鹿な奴は自分が下に見られた時点ですぐに攻撃してくる奴。

 こう言うのを人は能無しや馬鹿、アホ、戦犯とか言ったりするんだよ。


 何事も冷静に。

 そして、臨機応変に対応しなければならない。

 柔軟な思考も忘れてはいけない。


「それはそれとして。さっきの話し合いの中で気になるワードが出てたな」

「魔力反応…だったっけ?」

「そうです」


 シリカと言う少女が言っていたあの言葉は、この世界にある物がある事を示している。

 それは。


「魔法…があると見た方が良いのか?」

「そう考えていた方が良いでしょう」


 ROMANYさんの言った事を肯定しながら続ける。


「この魔法と言う技術がどんな物で、どこまでできるのか。それを知る事も今後の方針に加えておきましょう」

「そうだな。無知は弱点になる」

「そして、知っていたら武器になる…てか」

「その通りです」


 無知はどんな場面でも必ず弱点になる。

 しかし、知っていればどんな事にでも対応する事ができる。

 知っている、と言うのはそれだけで強力な武器だ。


「しっかし魔法かー」


 武神さんがそう言いながら椅子の背もたれにもたれ掛かった。


「俺達も使えたりするのか?」

「それは分かりません。それも知っておく必要があります」

「やる事が増えてくるなー」

「まあ、やるのはカメだけどな!」


 KEIさんがそう言いうと、みんなして笑った。

 俺は心の中で「勘弁してくれ…」と呟きながら苦笑いをしていた。


「皆さんもちゃんと仕事してくださいよ」

「分かってるって」


 俺はまた溜息を吐いた。


「ああ、それと…」


 俺は思い出したかのように話を切り出した。


「一度、外で実際に機体を動かそうと思うんですが…」

「え?今はガレージの横に演習場を作ってるんじゃなかったっけ?」

「そうなんですが、あの騎士団が来たと言う事はもう、ここは外にばれていると言う事です」


 そこまで言うと、みんな納得したように頷き始めた。

 騎士団が来たと言う事は他にも誰かが来るかもしれない。

 それが、今回のように話し合いで済めばいいが、そうでない場合は戦う事になる。

 その時、万が一にも機体が動かなければ元も子もない。

 と言う訳で。


 ***


 俺達はガレージでそれぞれの機体に乗り込む。

 そして、システムを起動させる。

 起動シークエンスが始まり、すべてが『ALL GREEN(オール グリーン)』と表示されると機体のカメラからの映像が前と左右のモニターに映し出される。


 全機の起動が終わると、ロボット達がカタパルトを操作し、大型エレベーターのへと順番に運んで行く。

 その時に足元を見てみると、ロボット達が手を振っていた。

 その光景に少し笑いながらエレベータに向かう。


 エレベータが上がりきると、目の前の大きな鉄扉がスライドしていき、外が開かれる。

 扉が開ききったのを確認すると、ゆっくりと歩を進めた。


 機体は大きな振動を立てながらゆっくりと歩いて行き、無事にガレージの外に出ることができた。

 その後の全機も問題なく外に出ることができた。


 俺達は一度、機体をしゃがませて、降りる。


「無事に全員動いたな」

「そうですね。武器の稼働確認は明日にしましょう」


 今は武器を持ってきていない。

 とりあえず、機体だけ動かそうと言うだけだったのからだ。


「そうだな。今日は一先ず、機体を動かして実際の感覚を掴もうぜ」


 その後、全員再び機体に乗り込み、個々で機体の確認を行った。

 そして、日が沈み始めた頃に機体をガレージに戻した。


 ガレージに戻った後、みんなには機体の感触や不具合の有無、改善点などをレポートに書いて提出してもらった。

 SHUTさんとかは「レポートとか学生時代を思い出すわー」とかおっさんじみた事を言っていた。

 実際、俺以外は30過ぎたおっさんなんだけどね。

 それ言ったら怒られそう。


 夕食を終え、俺は自室に戻り、みんなのレポートを読んでいた。


「不具合は無し…。感触はそこそこ…。改善点は…みんな無茶振り書くなー」


 皆それぞれ結構な無茶苦茶を書いていた。

 武神さんは「すべてを切り裂く剣と光速に匹敵する速度を求む」とか書いてた。

 バランスブレーカーにも程があるだろ。

 それに、光速とか自分が先に死ぬだろ。

 なんて思うながら見ていた。


「みんな、ゲームだと思って無茶苦茶書いてないか?」


 そんな疑問を持ちつつ、読み進めていた。

評価等々してもらえると大変励みになります。

宜しくお願いします。m(_ _)m

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