退屈な日々にさよなら
第1話投稿しました。
学生なので投稿頻度は時期によってかなり差があります。
なにかアドバイス等ありましたらコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
注:文法など間違っていたりすることがあります
「この世界は退屈だよね」
突然声が聞こえた。俺は答えた。
「あぁ、退屈だ」
また声が聞こえる。
「だよねだよね!君にはこんな世界退屈だよね!
そんな君にいい話があるんだよ!
君、別の世界に行ってみない?」
「は?」
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こう思ったことはないか?世界はとても退屈だと。
朝起きれば支度して学校もしくは仕事に行き、終われば家に帰ってあとは寝る。
俺は産まれてから17年間ずっとつまらない……。なんて言えばいいんだろう。こう、ワクワクするようなことがない。
突然魔法でもつかえるようになれば面白そうだけどな……。
「じゃあ龍崎、ここの問題解いてみろー」
はぁ……、マジでつまらない。授業中にこんな厨二病みたいなこと考えてる自分もつまらない……。
「龍崎?龍崎!」
「は、はい!?」
クスクス
「授業はちゃんと聞いとけ!ここの問題解いてみろ」
授業ねぇ、学校なんてテストで取れれば留年しないんだしなぁ……
「これであってますか?」
「あぁ、あってる。」
つまらなすぎる。勉強も運動も……なにもかもが簡単すぎて……それでなにか特典があるならいい。だがなにもない、精々いい大学に行っていい人生を送るくらいだろ。違う、俺はもっと輝きたい。こんな世界じゃできないような、すごいことを……。
「ねぇねぇ、君は別の世界に行けるとしたら行ってみたい?」
「そうだな、いってみたいなぁ…………!?!?」
なんだ?今の声……。気のせいか……?
「やっぱり行きたいよね!じゃあ行こう!!」
気のせいじゃない!?
「お前は一体何者なんだ……?」
「あー、先に言っとくけど声に出さなくても聴こえてるよー
んでんでー、私は……神様だよ!!」
「は?神様?」
「まぁ嘘だけど」
「嘘かよ!」
なんなんだよこいつ……
「神に近い存在ではあるけどねー。それでね、転移の話なんだけど……」
「ちょっとまってくれ、転移っていうのは異世界にか?」
「んー?そだよー。君、異世界に行きたいって言ったじゃん。」
「だけど、どんな世界なのか説明してもらってもいいか?」
「んーとね、まず魔法がある世界だねぇ~」
「魔法がある世界なのか!?」
「そーだよー」
「行かない理由がないな。転移させてくれ」
「私が言うのもなんだけどそんな即決でいいの?他の人はもう少し考えてからするかしないか決めてたよ」
あんだけさっさと転移させようとしてた奴が何言ってんだよ……。
「きこえてるよー」
そ、そうだった……。
「俺には親もいないし仲のいい友人もいない。別にこの世界に未練もなにもない。ましてやこんなつまらない世界にいる必要もないからな。」
「そっかぁー、わかったよ!じゃあ今から転移の準備始めるよっ」
「今からって、突然授業中に消えるのは色々不味くないのか?」
「ふっふっふー、問題ないよー。君の存在を元々なかったことにするから」
「こえーな!!」
いや、まぁそっちの方がいいか……。こんな世界に居たっていう証拠が残らないんだから……。
視界が真っ白になった。
気がつくと目の前に長くて薄いピンク色の髪の美少女が立っていた。
年齢は多分俺と同じ、もしくは少し年下か。
「やっほー!直接会ったのは初めてだから初めましてだねー!」
この声、自称神に近いやつか!?
「だから聴こえてるってばー、自称じゃなくてホントに神様に近い存在なんだよー。」
「マジで神に近い存在なのか……?」
「うん、そだよー!君たち人間からすると天使?かなー?」
確かにどこか神秘的なオーラを感じる……ていうか本気を出せば一瞬で俺なんて殺せてしまえそうなオーラを……
「あははー、確かに君なんて一瞬で殺れちゃうけどしないよー。」
「その発言がこえーわ!てか、心を読むのやめろ!プライバシーってものがな……」
「まぁ、無駄話はこの辺にして、本題に入ろうよ」
「はぁ……そうしてくれよ……」
やだもう。この天使くそ疲れる。
「聴こえてるよー」
「わかってるわ!もうわかった上で思ってるんじゃ!」
「あははー、じゃあ転移の準備はじめよっかー。
とその前に色々能力をあげなきゃねー」
「能力?」
「そだよー、剣と魔法の世界なんだから能力がないとすぐ死んじゃうよ?それはもう秒速で」
「そんな危険なのか……?」
「うん。森には魔物蔓延ってるし、ちょくちょく大きめの戦争あるし」
「そんな危ない世界にぶち込もうとしてたのか……?」
「だってつまらない、退屈だーって言ってたから刺激のある人生を送って欲しいなーと思ってさー」
そうだ……俺は退屈しない人生を送りたい。危険?そんなもの俺なら余裕だろ?
「わかった!魔物?戦争?上等だよ!むしろウェルカムだ」
「おぉー、かっこいいー(棒)」
この天使思ってねえな。すげえ棒読みじゃねぇか。
「聴こえてるってば」
「もうええわ!!!」
「じゃあ気を取り直して、どんな能力がいい?多少は要望きくよ?」
「身体能力と魔力を高くしてくれればそれでいい」
「おっけー!じゃあ身体能力と魔力めっちゃ上げとくね!他には?」
「あとは特に要望はないよ」
「そっかー、わかった。じゃああとはテキトーに加護とか付けとくねー」
「あぁ」
「君おもしろいし、サービスしとくね!」
「おもしろいってなんだよ……」
「え?おもちゃとして」
「あぁ!?」
「あっははー、やっぱりおもしろいなぁー」
こいつぶん殴りてぇ……
「殴るなら正当防衛でバコーンだよー」
「わかっとるわ!だから殴れねーんだよ!」
「お、準備できたよー」
いよいよか……周りが光り始めたな。
「魔法陣展開かんりょー、じゃあ転移させるよー?」
「よろしく。まぁ色々とありがとな、天使様。とてつもなくうざかったけど」
「こちらこそありがとー!いい退屈凌ぎになったよ!ここに来る人って緊張して大体無口になるからさ……転移させるまで黙々と作業だからつまんないんだよね」
「そうなのか……って俺が騒がしかったのはお前のせいだけどな!」
「うんうん!最後まで私を笑わせてくれるねー。」
このやろう……
「だからきこ…」
「もういわせねーよ!?」
やっと阻止してやったわ……
「じゃあいっくよー!」
異世界いく前にめちゃくちゃ疲れたわ……。
「龍崎風蘭!次の世界では退屈しないといいね!」
「あぁ、そうだな……!」