プロローグ3
これでプロローグ終わりです
「...ん」
目が覚めた。...目が覚めた? あれ? なんで? 確か僕って死んだんじゃ...⁉︎
「う...⁉︎」
何か知らないけどいきなり頭に何かが流れてきた。これは...記憶? 金髪の女の子、異世界、転生、特典...!?
「ああ⁉︎ 思い出した!」
思い出した。異世界に転生するんだっけ。でも、何で忘れてたんだろう?幼女のせいだろうけど...。僕普通に過ごしちゃったじゃん。皆に別れの挨拶とかしてないよ。
...はあ。
「それにしても、ここは。...前のと全く変わってないし......」
見渡す限り真っ白。いや、何でまたここなの?
「お久しぶりです」
と、そんなことを思っていたら、いつのまに来たのか後ろから声が聞こえた。
「ん? ああ、神様か。うん、久しぶり」
振り返ると、そこには前会ったときと同じ服装をした幼女がいた。
ちなみに僕は学校の帰りだったので、ブレザーを着ている。死んだのに自分の体があるのって不思議だよね。再構築されたのかな(笑)
「では、さっそく特典を決めましょうか。前回言ったとおり、世界さえ壊さなければ貰うのは何でも大丈夫ですので」
「そのまえに」
「? どうかしましたか?」
幼女が首をちいさく傾げる。とてつもなく可愛かった。
「どうして僕の記憶が消えていたのか説明を求める」
僕がそう言うと、幼女がちいさくビクッとなちながら、少し慌てたような声で言う。
「そ、それは、その、色々ありますというか、そうしないと世界に影響を与えるというか、つまりそういうことです!?」
いや、わからんがな。慌てすぎだろ。別に怒らないのに...ちゃんとした理由があれば...だけど。
☆★☆★
僕は今幼女から貰える特典を考えていた。あの話しはどうなったのかと言うと、幼女がちゃんと説明してくれた。なんでも、地球はとても壊れやすいらしく、少しでも、何らかの影響を与えると壊れてしまうそうだ。僕の場合は、この出来事だ。この事を言うと、壊れはしないが、地球に何らかの影響を与えてしまうらしい。だから、幼女は僕の記憶を消したらい。
まあ僕は「そういう理由なら」と納得した。
「ん〜何にしようかな?」
ということで、特典を考える。もちろん、強い力は貰うけど戦うのとか嫌だしな〜。...あれ? それじゃ強い力貰う意味ない? い、いや、やっぱり魔物とかいるんだから持ってた方がいいよね。うん。無双とかしてみたいし。
僕が、考えていると、幼女がいきなり僕にとって嬉しいことを言ってくれた。
「あ、あと、おまけとしてアイテムボックスと、ステータス鑑定、超隠蔽というスキルを付与させていただきますので」
アイテムボックス、ステータス鑑定、超隠蔽は、小説とかでよく出てくるからなんとなくわかる。
特にアイテムボックス。これは嬉しい。これがあればなんでも入れられるじゃん。
「そのアイテムボックスって何か制限ってある?」
そういえば、と思い出し幼女に聞く。
「重さとかは制限はないんですけど、入れられる量が自分の魔力に依存します。あと、アイテムボックスの中は時間が止まっているので生ものとかを安心して入れることが出来ます。」
ふむ、なるほど。魔力か...。時間が停止するのは嬉しいな。
「それじゃ僕の一つ目の特典なんだけど、僕のステータス? を最強にしてほしいな」
うん、これしかないよね。これなら魔力も得られるはずだし。
「はい、わかりました。」
そういうと、幼女はどこから取り出したのか、紙に何かを書いている。本当何処から取り出したんだろう? それを書き終わると、僕に顔を向ける。
「残りの2つはどうしますか?」
「うーん、そうだな」
本当どうしよう。てか、ステータス最強になったんだからもう他にいらなくね? いや、でも、せっかくの特典なんだし...ああでも......
「あの〜、悠さん? どうかしましたか?」
僕が悩んでると、幼女に声をかけられた
「いや、どんなのを貰ったほうがいいのかちょっと悩んでて...」
「そうですか。う〜ん...」
僕と一緒に悩み出した幼女...いや、さすがにもうやめよう。そうだな...ちっちゃいから、ちいさな神様を略してちび神様にしよう。
僕がそんなことを考えていると、幼女改めちび神様が何か良いのが思い浮かんだのか、手と手を合わせてパンってした。
「スキル作成なんてどうですか?」
スキル作成?
「えっとですね、自分が作りたいスキルを自由に作ることが出来るスキルです」
...それはまた、ずいぶんチートな特典を。そしたら、他のスキルもらわなくていいじゃん。自分で作れちゃうんだから。...でも、良いね。
「うん、気に入った。じゃあ2つ目はそれでお願い」
「はい。わかりました」
と、いいながら紙に書き込むちび神様。
あと1つか...。何がいいかな? うーん...
〜5分後〜
「えっと、ステータス最強、スキル作成、お金っと。これでよろしいですか?」
「うん、大丈夫」
結局悩んだ結果、お金を貰うことに...まぁ、いいよね。無一文で飛ばされるより。ほらやっぱりお金が全てでしょ?
「はい、わかりました。それでは、もう送ってもよろしいですか?」
「ん? うん、大丈夫かな。ごめんね? 長々と話しちゃって」
「いえいえ、こちらも楽しかったですから。それと、謝るのはこちらの方です。本当にすみませんでした。それではお送りしますね」
「うん、わかった。じゃあさようならかな?」
「はい、多分そうですね。それでは、悠さん行ってらっしゃいませ」
「ん? 多分って...?」
ちび神様の言葉に疑問を持ったが、突然僕の意識が遠くなり、意識を失ってしまった。
次から本編入ります