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番外勇者編ー勇者召喚

とりあえず続き書きますよっと伝えるため番外編ですが投稿します_(-ω-`_)⌒)_


4月16日タイトルを「第24話ー勇者」から「番外勇者編ー勇者召喚」に変更しました。


 ストゥー王国内には、誰もが知っているとおり、白を基調とした、とても大きな城が立っている。


 そして今日、6月の14の水。その日、城内部では、ある出来事が起こった。...勇者召喚...人類の敵である魔族、そしてその魔族たちの王、魔王を打ち滅ぼしうる力を持つ...いや、持たせることの出来る人間をこの世界へと呼び寄せる存在の事だ。


 そしてつい先ほど勇者達が第一王女により召喚された。何故、達なのか? それは、召喚された人数が3人だったからだ。


 本来なら、勇者は一人なのだが、今回は3人も召喚されてしまい、王女は、勇者以外にも2人、こちらの事情に付き合わせてしまい後悔する。


 そして、その召喚された勇者達の名前は―――


 小林颯斗


 桃色風香


 白崎美羽


 の、3人だった。


 とりあえず王女は、その3人を王様のところに案内しようと今だに状況をうまく飲み込めていない3人に声をかける。


「ようこそいらっしゃいました、勇者様方。私の名前は、ミルシィ・アレクドリアと申します」


 粗相のないよう、ドレスの端を持ち、頭を軽く下げる第一王女ミルシィ。予想外な出来事はあったが、もしここで、勇者方に失礼な態度を取れば、この世界を救ってくれなくなるかも知れなくなるからだ。


 そして、この場に静寂が訪れる。ミルシィは、きっと混乱しすぎて言葉も出ないのでしょう! と、勝手だがそう解釈した。

ミルシィは、そうなった時のために王様から、何をどうするか聞いたことがあるため、それを実行する。


「勇者様方、お名前を教えてもらってもよろしいでしょうか?」




 ☆ ★ ☆ ★




 俺は今、夢を見ているのだろうか...? 何故急にこんなことを言うのかって? そりゃ、そういうことでしか表せない状況に陥ってるからだよ。


(落ち着け。とりあえず落ち着け俺)


 そう思いながら俺は、目を閉じる。そして、深呼吸を数回。


(よし! これで大丈夫だ!)


 そう思って目を開ける。...現実は残酷だった。


(何故だ⁉︎ 何故なんだ⁉︎ )


 俺の横には、風香と美羽。それはいい。うん、いいんだ。だって、さっきまで普通...ではないが、話してたからな。


 なら何がおかしいのか? それは、今俺達がいる場所と、今目の前にいる人達だよ!!...はっ⁉︎ 落ち着け俺。確かに夢じゃなかったが(今でも信じがたいが)落ち着くんだ。


「ようこそいらっしゃいました、勇者様方。私の名前は、ミルシィ・アレクドリアと申します」


 よし。まずは状況の整理をしよう。さっきまで俺達がいた場所は、学校の教室だな。確か、帰りのHR(ホームルーム)が終わった後、美羽が来て、()の事を聞きに来て、話してたはずだ。そしてそれから、急に足元が光ったと思うと、気がついたらここにいた。それって、つまり...そういうことか? まさか、俺達は...異世界(・・・)にでも、転移されて来たってことなのか? いやいや、まさか...な。確かにここは、さっきまでいた教室じゃなく、全部が全部大理石みたいな石で出来た広い部屋で、目の前には、金髪美少女がいて、その近くに、見た感じで騎士です、見たいな人が4人くらいいて、さらに俺達を囲むように、壁伝いに何人もの騎士見たいな人達がたくさんいるけど...そんな......まさかな。


「勇者様方、お名前を教えてもらってもよろしいでしょうか?」


 突然、目の前にいる美少女が声を発した。それはとても綺麗な声で、空間内によく響いた。

 そして、俺はその言葉を聞いて、確信してしまった。そう、ここは...いや、この世界は―――俺達がいた世界とは、全く違う異世界なんだと





「よかったです。もしかして、こちらの言葉がわからないのかと思いました」


 俺達の前を歩くミルシィ・アレクドリアさん(本人は、ミルシィでいいと言うので、次からは、ミルシィさんと呼ぶ。)が、安心したように息を吐いた。


「すまない。俺達もいきなりこんな予想外な出来事が起きたわけで混乱してたんだ」


 俺が苦笑いしながら言うと、ミレディさんはバツが悪そうに顔を伏せてしまった。


「すみません。これは私達の世界の問題なのに...関係のない貴方達を巻き込んでしまって」


「いや、気にしないでくれ、っと、本当は言いたいんだが、正直、そうは言えないんだ」


「はい。先ほど言われてました、探している方がいる...ということですよね?」


「そう―――「そうです!」――美羽⁉︎」


 俺の言葉に美羽が、怒り気味に入ってきた。それも仕方ないとは思う。美羽は悠のこと大好きだったからな。だけど、美羽が、自己紹介はしたとはいえ、ほぼ初対面の人にこんなに感情を露わにするのは驚いた。


「私は! 私は! おにいちゃんがいなくなってから、ずっと寂しくて、もしかしたら、いつのまにか部屋に戻って寝てるんじゃないかって思って、朝毎日おにいちゃんの部屋に行ったりもして...!」


 美羽は、涙目になりながらミルシィさんを睨みつけるように見て、大声で言う。ミルシィさんは、顔を伏せて見るからに悲しそうな顔をしていた。


 美羽は、もう涙で顔をぐちゃぐちゃにしながらも、必死に言葉を紡ぐ。


「私達を...ぐすっ...返してよぅ...ふえ...おにいちゃん...」


 最後に悠の事を言ってから、盛大に泣き出してしまった美羽。風香は、美羽の背中をさすり何とか泣き止まそうとしてるが、一行に泣き止む気配はない。


「ミルシィさん。とりあえず、何処か部屋に案内していただけませんか?」


「...はい。今すぐお連れします」


 そして、俺達は何とか泣いている美羽を連れて、ミルシィさんの案内のもと、何処かの部屋に連れて行ってもらう。


 ミルシィさん案内のもとついた部屋は、これまた豪華な部屋だった。凄い、の一言しか言えなくなるくらいの。


 その部屋のダブルサイズくらいのベットに、移動中泣き疲れて眠ってしまった美羽を寝かせる。時折、寝言で「おにいちゃん」と言っている、美羽が物凄く可哀想に見えるのは俺だけではないのだろう。


「...悠、お前は何処に行ったんだ?」


「⁉︎ 今ユウと言いましたか⁉︎」


 何気無く言った言葉に反応したのは、風香ではなく、かと言って寝ている美羽でもない。なら誰か? それは、俺達をこの世界に呼んだ張本人ミルシィさんだった。俺は驚きのあまり目を白黒させる。


「はっ⁉︎ すみません。...ここでは美羽様を起こしてしまうので場所を移しましょう」


 一瞬にして我に返ったミルシィさんは、なんか知らないけど、結構真剣な顔でそう言った。断る理由もないので、俺と風香はミルシィさんの後について行く。


 部屋を出て、無駄に長く大きい廊下を歩き、道中にいくつかあったドアとは違う一際豪華なドアの目の前に止まった。


「ここです。ここにこの国の王である、ジルウィス王がいます」


 王と聞き少し緊張する。風香はともかく、俺は作法なんて出来ないぞ?会った瞬間「無礼者が!」とか言われたら、どうしようか?...やめよう。その時はその時だ。


「えっと...準備はよろしいでしょうか?」


「ああ」


「ちょっと緊張するけど...うん、大丈夫」


「では...」


 ミレディさんが、ドアをコンコンと叩く。そして、ゆっくりとドアを開ける。


 そしてその瞬間、何故だが知らないが、目の前が弾けた。

あと、1話か二話続きますm(_ _)m


テストがもう少しであるので、結構先になりますが...σ(^_^;)

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