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第8話ー魔界⁉︎

〜今日の1日〜


学校行って、テスト返されて、赤点を取る...ぐすん

時間は、数時間前に遡る。


大きな魔力感じた場所へ転移したユウ。そこは、少し開けた場所で太陽の光が照らされていた。


(あれ? あの人何処かで見たような...?)


そこの中央にいたのは以前迷いの森でユウと出会ったいつぞやの人間もどきだった。


ユウはもっと近くで見るべく人間もどきに近づく。スキル“存在認識不可”を使っているので人間もどきはユウに気づく様子はない。


(なにやってるんだろう...?)


ついに人間もどきの近くにやって来たユウ。ユウはそのまま人間もどきがここで何をやっているのかを観察する。人間もどきの周り歩き見ていたら、手の中に何かがあった。


(これは...水晶...?)


手の中にあったのは、透明で綺麗な丸い水晶。人間もどきはその水晶を両手で包み込むように持ち、目を瞑って立っていた。


ユウはその綺麗な水晶をずっと見ていたが、急にその水晶が輝き出した。


(え⁉︎ なに⁉︎)


いきなり輝き出した水晶にびっくりしてしまうユウ。数秒輝き出したあと、水晶はその輝きを徐々に失って行き、完全に失った。


そして、光が失ったあと、人間もどきが目を開き急に笑い始めた。ユウはそれにびっくりしたが、それより水晶が気になったので触ろうと手を伸ばしている。


「くっくっくっ...これで完成だ。ああ、これでやっと魔王様(・・・)を喜ばせることが出来る」


人間もどきはそう言った。ユウはそんな人間もどきの声が聞こえてないのか、すでに水晶に夢中だ。


(あと少しあと少し...!)


「...さて、ここでの用はもうすんだ。一瞬この水晶から魔力が漏れ出してしまったが、誰も来ないので大丈夫だろう。さて、魔界(・・)転移(・・)して帰るか」


そう人間もどきが言ったあと、人間もどきは別のポケットから今のとは違う水晶を出した。その水晶から発せられた、光がユウ諸共飲み込み、光が収まると、その場から人間もどきとユウが消えた。




☆★☆★



(あれ? ここどこ...?)


そこは、先ほどいた森の中ではなく、黒い石で出来た大きく薄暗い部屋だった。そこにはユウとあの人間もどきがいる。ユウはすでに水晶から手を話し壁際まで行って壁を触ったり、あちこちと歩き回っている。


ユウがそうしてると人間もどきは水晶を手に持ち前へと進んで行った。そして、壁まで行くとその壁に手をつけ何かやっている。


(あれは...壁に魔力を流してる...?)


ユウがそう思った途端、いきなりその壁がちいさく光だし、その壁が動いた。ゴゴゴゴゴッっと音を出しながら壁が横にスライドする。奥からは光が漏れておりあれがここから出る扉なのだろうとユウは思った。完全にスライドし終えたのを見ると人間もどきはそこを通りこの部屋からいなくなった。


人間もどきがいなくなると扉が閉まり、中には静寂が訪れた。


(ど、どうしよう。ここから出た方がいいよね...? と、とりあえずここから出よう)


ユウはさっき人間もどきが出て行った場所へと足を運んだ。そして、壁に手をつき魔力を流し込む。さっきと同じように壁が光、先へと進む通路が現れた。


(誰もいないね...)


そこは、周りが石で出来た通路だった。ユウは薄暗い通路を前へと進んでいく。


2、3分歩いた時だった、前から話し声とともに誰かが歩いてきた。ユウは慌てて壁によりその場で立ち止まる。


「おい、本当に壁が開いたのか?」


「ああ、確かだ。クトゥグ様が通ったあと誰かが中から壁を開けたんだ」


そんな話しをしながらユウの横を通り過ぎる。


(さっきの話し、何か心あたりがあるような...でも、クトゥグさんって人知らないし......気のせいだよね)


そしてユウはまた歩き出した。1分ほど歩ったあとユウは上へと繋がると思われる階段を見つけた。


(やった♪ やっとここから出られる)


ユウは意気揚々と階段を上る。そして、階段の先から光が漏れているのを確認した。ユウはそこまで走りドアを開ける。そして、目にしたのは、豪華な廊下だった。床には赤いレッドカーペットが右、左、前にしかれている。


(すごい。もしかしてここお城とか...?)


ユウはそう思いながらレッドカーペットの上を歩く。方向はまっすぐ。


ユウが歩いて数分他の部屋のドアよりひときわ豪華なドアを見つけた。


(はっ⁉︎ これはもしかして、王様の部屋とか...? やばい、すごく入って見たい。でも、開けるとさすがに怪しまれるよね。あっちから見ると1人でにドアが空いてるように見えるんだから。...誰かこのドア開けないかな...?)


ユウがドアの前で考えていると運よくユウが来た方向から慌てて誰かがこちらに向かって走ってきた。さっきは薄暗い通路だったが、今度は明かりもちゃんとついており普通に走って来た者の顔がわかる。


(あ、あれ〜? 気のせいかな...? あの人? も何か角的なのついてるんだけど...)


ユウがそう思ってるとその人間もどきは、ユウの前へとやって来てドアを叩いた。


「魔王様・・・! 失礼します!」


(魔王⁉︎)


ユウはいきなりの爆弾発言により、物凄く驚いてしまった。人間もどきはドアを開けて中に入っていく。ユウは驚きながらもその後に続き中へと入っていく。


「どうかしたの?」


この部屋の1番奥。レッドカーペットを歩いたその先に声の持ち主がいた。王が座るであろう大きな椅子にちいさな人間(・・)がいた。


(あ、あれ? てっきり角でもついてるのかと思ったけど...ついてない? てか、あの子が魔王なの⁉︎ どこからどうみてもただの女の子にしか見えないんだけど⁉︎)


ユウは、魔王の見た目に驚きながら固まっている。人間もどきは、その場に片膝をつき、頭を下げながら言葉を発した。


「はっ。何者かが転移部屋より、この城へと侵入した可能性があります」


そう人間もどきが言った後、女の子はある場所を一瞥し、視線をまた人間もどきへと向けた。


(あ、あれ...? さっきあの子こっち見てなかった...?)


ユウが自分の体を見てみるがちゃんとスキルが発動しているのに気づく。


(気のせいか...な...?)


ユウの心配をよそに女の子は人間もどきにこう言った。


「ふふ、そう。分かったわ。では至急その侵入者を捕まえてね」


「...わかりました」


女の子の不敵な笑みに一緒人間もどきは何故笑っているのか分からなかったが、すぐに自分のやるべきことを思い出し、その場を後にする。


そして少しの静寂が訪れた。その静寂を先に破ったのは魔王だった。


「...さて、そこに誰かいるんでしょう? 出てきてくれない...?」


魔王はユウがいる場所を見つめそう言った。ユウは何故分かるのか困惑している。魔王はそんなユウの場所を見つめまた言葉を発する。


「私はね、姿を隠すスキルを破るスキルが最初から持っているのよ」


(そ、そうなの...? てか、そんなスキルがあったのか)


ユウは一応納得し、姿が見えてるなら別にいいや、と思い、存在認識不可のスキルを解除する。


魔王はユウの姿を見た瞬間、一瞬驚いた顔をしたと思ったら俯かせて何かブツブツとちいさな声で呟いている。


「あ、あの〜?」


ユウはそんな状態に困惑しながらも声をかける。魔王はユウの声を聞いたと同時に顔を上げ、


「可愛いぃぃぃ!!!」


ユウに向かって両手を上げ飛びかかってきた。いや、抱きついてきた。ものすごい速さで。


「うきゃ⁉︎」


ユウはいきなりの事でうまく体が動かず悲鳴を上げ押し倒されてしまう。魔王はそんなユウの事など知らず自分の頬をユウの頬にくっつけてすりすりしている。


「ふわぁ〜ほっぺすべすべ...。可愛すぎてもうだめ。 お持ち帰りしたい。てかしていいよね。いやもうする!」


魔王はユウにすりすりした状態で怖いことを言っている。ユウは身の危険を感じたのか、すぐに転移をし、魔王から離れる。


「ふびゃ⁉︎」


ユウに上から抱きついてたことで、ユウのいなくなった床へと顔面をぶつける。魔王は女の子らしからぬ悲鳴を上げて顔を抑えてぷるぷると震えている。だが、すぐに顔を上げユウを見つめると顔を少しだけ傾げ言う。


「どうやってそっちに移動したの?」


「転移しただけですけど...」


ユウが魔王の問いに素直に答えると、魔王は慌てた様子でユウに詰め寄ってきた。


「あなたって転移魔法使えるの⁉︎」


「う...うん」


ユウは魔王のあまりのいきおいに若干顔を引きつらせながら答える。


「すごい!」


目をキラキラさせまたユウに抱きつこうとするが、ユウは転移することでそれを回避。

魔王は、若干ふてくされながら転移したユウを見る。


「うー、なんで逃げるのよ」


「いや、その...なんとなく...?」


「はぁ...それであなたがさっき言ってた侵入者ね?」


魔王はさっと違い真剣な表情でユウに言った。


「え? 侵入者って私の事だったの?」


目を大きく見開いて驚くユウ。そんなユウを見て魔王も目を見開いて驚きながら言う。


「自覚なかったの? ここ魔界よ? 人間がいるわけないでしょ?」


「え? 魔界? どこそこ?」


魔王はそんなユウの言葉に驚く。


「いや、ここよ、ここ。今私達がいる場所は魔界なのよ」


「そうなの?」


「そうよ」


そしてユウはこれからどうしようか迷ったのだが、転移でいつでも戻れるからいいや、と思ってるので、特に気にはしない。


「でも、あなたは人間? ですよね?」


ユウが最初見た時から、気になったことを聞く。魔王は、それに対して、首を横にふる。


「残念ながら違うわ。私にもわからないんだけど、姿は何故か人間みたいな感じなの。でも、ちゃんと血は魔族の血が流れているわ」


ユウの問いに嫌な顔せず答える魔王。ユウは「そうなんですか」とうなづく。


「今度は私がいくつか質問していい?」


「うん」


それからユウは、魔王の質問に答えられるだけ答えた。


〜明日の予定〜


多分投稿しないでしょう


〜報告〜


特にないです


〜連絡〜


感想とか欲しいなって思ってます(´・ω・`)

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