この恋に、終止符を。
マリ・・・。
お前は本当に、神山ショウの事が好きなのか・・・?
俺は今度こそ、決心した。
マリに俺の気持ちを伝える、と。
フラれる事なんて、分かってる。
ただ、一瞬でいいから。
一瞬でいいから、俺を一人の男として見てくれ・・・。
リレーが終わり、俺のクラスは2位になった。
1位は、神山ショウのクラスだった。
俺は見学席に戻ろうと、今度こそ歩き出した、その時。
「残念だったね。2位。でも、マサキ充分カッコよかったよ。元気出してっ。」
マリだ。
よし、この際・・・。
ここで。
「マリ、俺はお前の事が、好きなんだ。お前がショウの事を好きなのは、分かってる。
だから、返事はいらない。」
「どうしたの・・・。急に・・・。」
戸惑るマリをよそに、俺は話続けた・・・。
「急なんかじゃねぇ。ずっと、ずっと・・・。マリ、お前の事が好きだった。」
「・・・・・」
やっぱり、ショウの事が、好き、なんだよな?
だから、何も言わないんだよな?
これで俺も、この恋に終止符が打てる・・・。
よかったんだよな?
これで・・・。
俺はマリが何か言おうとしているのを聞かずに、走りつづけた。
リレーで疲れているはずなのに、何故か疲れを感じなかった・・・。
マリ・・・。
いままで、ありがとう。