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20年の思いをあなたに  作者: のん
生きたい
3/31

あたしが・・・病気!?







「どうしたの?話って?」



「マリ。お前は病気なんだ。」



びょう、き?



あたしが?



なんで。



セキは出るけど、こんなに元気なのに・・・。



「えっ。病気。」



「そうだ。20歳まで、生きられないかもしれないんだ。」



「なによ。それ。」



「マリ。ごめんね。いままでだまってて。」



なに。



それ。



あたしは走った。



逃げ出したかったんだ。



あたしの現実から・・・。



「マリ!どこいくの。マリ!」



お母さんが叫んでる。



あたしは戻らなかった。



ただ、ひたすら走った。



あたしは近所の公園に来ていた。



1人になりたかった。







あたしが。



病気?



しかもあと5年しか生きられない・・・。



なによ。



それ。




気が付いたら、あたしの頬は涙でべたべたになっていた。



「こんな運命。受け入れられるわけ、ないよ。」




あたしは1晩中。



泣いた。



残酷すぎる運命に、どう立ち向かえばいいのか。



分からなかった。








マサキside







昨日はマリの誕生日だった。



俺は昨日、誕生日プレゼントを家に忘れてしまい、今日持ってくることをマリと約束した。



毎朝。



俺たちは一緒に学校に行く。



だが、今日は俺1人だ。



マリの母さんによると・・・、体調が悪いらしい。



大丈夫か?



アイツ、ちっちぇーときから、病気がちで、俺が守ってやんねーと、何にもできなかった。



だから、今日も何かあったんじゃないか?



ケーキ食いすぎたとか・・・。



そんなことを考えるうちに授業が終わった。



「ねー。マサキ君。今日マリは?」



マリの親友のナツホが聞いた。



「あー。なんか体調悪いらしい。」



「そっか。今日さ。あたしと拓也でマリのお見舞いいくんだけど、マサキ君も行かない?」



拓也、とは俺の親友でナツホの彼氏だ。



「おー。行く行く。」



俺は半分テキトーに返事をした。



プレゼントもそのとき渡せばいーか。



そんな、軽い気持ちだった。



このときの俺は何も分かっていなかった。



マリとずっと一緒にいられると、信じていた自分が、羨ましい。



あのとき、プレゼントを俺が忘れなければ、マリは心の底から誕生日を喜べるときがあったかもしれないのに・・・。






















はじめまして。

里優です。

マリがこれからどうなるのか・・・、次回おたのしみに。

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