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20年の思いをあなたに  作者: のん
動き出す、恋心
13/31

永遠の時間






むなしくて、切なくて・・・。



そんな思いがあたしを駆け巡る。



あたしの頬に流れていた涙はいつしか乾いていた。



その涙をふき取るかのように・・・、大きな手が、あたしの顔を覆う。



その手を掴むように、手を握る。






ーありがとうー






そう呟きながら・・・。




















*   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *











はぁ。



はぁ。




夢かぁ・・・。



変な夢だった。



不思議な感覚で、涙が出そうだけど、悲しくない。



そんな気持ちだった。







あの手は一体、誰だったんだろう?





まぁ・・・。



単なる夢だよね?







あっ!!!



まっずーいっ。



遅刻ぢゃん!!!





マサキもう学校行っちゃったかな?



急がねば!







「おはよ。遅くね?今日。」




背後から、低く、落ち着く声が聞こえた。




「あれ?マサキ?待っててくれたの?」



「あたりまえだろ?彼氏なんだから。」




「・・・ありがと。」



「なんで、礼?」



「なんでもないしっ!」





「なんでもなくない!!教えろコノー。」



そう言って彼はあたしを追いかける。



あたしたちは遅刻のコトも忘れて、遊んでいた・・・。



この時間が、永遠になればいいのに・・・。





そんなことを考えていた。





時間を止める力があれば、あたしは間違いなく、マサキとの時間を止めるだろう。



でもね?



いくら願っても、時間は止まらないから。



だから。



今。



この瞬間を精一杯楽しむの・・・。



そしたら、少しだけど・・・。



この時間が永遠なんじゃないかって、思えるコト、出来ると思うんだ。











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