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フォルトゥーナ大陸

挿絵(By みてみん)


◆フォルトゥーナ大陸

フォルトゥーナ大陸は非常に膨大な面積を持つ大陸であり、このユースティティア大海において唯一残った大陸であると言われています。

かつて七つの大陸があったと言われていますが、現在では霧の中へ姿を消し、もはや見つけることは叶いません。

もっとも、それは遥か遥か昔、今より一千年は古の話。

いま、このフォルトゥーナ大陸は繁栄の只中にあり、人々にとって、外海のことなどもはや一抹ほどの興味もないのです。


◆国家概説

#シシス王国

始まりの地。オーランドの西、大陸の中央付近に存在し、オーランド帝国、ガーベラ王国、ゼス共和国、ラルバニエ、ノースクラニド、マーモット王国、コンスタンティアなど数多くの国と国境を接している。

数多くの伝承と伝説、遺跡などが多く残る古き王国であり、その歴史は非常に古い。

かつて中原の覇者とも呼ばれたが、現在では中原諸国家のひとつでしかない。

しかしその王族は、かつてのライオニール王国の正当後継であるとも言われており、中原の諸国家にとっては信仰の源であり、かつ最も邪魔な存在ともいえる。

土地は極めて肥沃であり、人々の暮らしも豊か。魔王領域からも遠いため、モンスターのレベルは高くないが、その反面軍事力自体も衰退しつつあり、近年の戦乱の兆しに頭を痛めている。

賢王国家とも呼ばれるほど、代々の王は『アタリ』が多く、貴族についても腐敗しておらず、未だノブレス・オブリージュの精神を保っている。非常に高い外交能力を有していると言われ、周辺諸国とも武力ではなく交渉によって和平を続けてきた経緯を持つ。

しかし一方で、度重なる帝国からの軍事的緊張によって、内部では軋轢が生じつつあるとも言われている。


#オーランド帝国

大陸の東部に位置する巨大軍事国家。東部諸国を武力により蹂躙し制圧した英雄の国。

コペルギール王国、ラルバニエ、ゼス共和国、ガーベラ王国、シシス王国と国境を接している。

魔王領域から遠い東部国家の中では、群を抜いた軍事力を有している。

ここ十数年では内政に努めて国内を整理していたが、近年、ついに諸国侵略の準備を進めつつあると言われており、周辺諸国を緊張に巻きこんでいる。


#ゼス共和国

英雄ゼス・フレグニールによって独立したと言われる国家。

シシス王国、ガーベラ王国、オーランド帝国に挟まれるように存在する。有名な傭兵国家であり、その軍事力は高い。

オーランド帝国の軍備拡張によって、もっとも緊張の増している国家である。恐らく、もっとも最初に侵攻を受ける国家であろうと言われている。


#テテス=ギニアス連邦

大陸の南部、もっとも広大な土地面積と強大な国力を持つ南方の雄。アグニス公国、ガーベラ王国、シルヴァーナ半島、ヨハン侯爵領と国境を接している。

オーランド帝国に抵抗できる唯一の国家であろうと言われているが、ヨハン侯爵領の不安定化や、西方の魔王領域からの不安によって、中原の動乱には今のところ手を出さないだろうと言われている。

西方には魔王領域が存在し、海を越えての被害に悩まされており、その経緯からか非常に強大な騎士団を各都市が有している。


#アルマダ聖王領

大陸北西部、アルマダ半島全体を支配する宗教国家。コニール王国、ヴィンディールとは国境を接している。聖王領の名の意味する通り、オーリオウル信仰の総本山であり、各国にとっても干渉することの出来ない絶対領域でもある。

また、コンスタンティア以西は『聖王領域』と呼ばれ、決して何者にも介入できず、してはならないという『不可侵条約』が結ばれている。

その解釈の違いによって多数の派閥が数多く宗教戦争を引き起こしてきた経緯を持つが、現在、聖王領は他国に干渉せずされずの立場を保っている。

半島の東側には「中立島」が存在する。


#魔王領域

大陸の最南西に位置する『魔王国家』。フォルトゥーナ大陸の南西側、『ルシウス大陸』に存在し、南マーモット、ライニール、サンクト・ルシア、カサンドラ、アドール、アモール王国に国境を接している。

非常に強力かつ多数の魔物が徘徊する危険な領域であり、正確には誰かが収めているわけではない。

しかし、その魔物による統率的な動きから、何者かの存在、即ち魔王の存在を推測されており、それゆえ魔王領域と呼ばれている。

魔物の多さ、強大さから誰も手を出すことのできない土地であり、また近年、この領域からの侵攻が活発化しており周辺諸国を不安に陥れている。

テテス=ギニアス連邦は魔王領域に対する干渉や調査に活発的であると言われている。


#倭國

わこく。大陸の東に位置する群島国家。

かつて、この大陸より遥か彼方、離れた海の上に存在していたが、大規模な地殻変動によって大陸のすぐ傍にまで移動した。その時に、地続きだったはずの大地は分断され、現在では七つの島によって構成されている。

その地殻変動によって、住民の三割が死亡したと言われ、未だ復興作業が続いている。

長い間他国との接触を持たなかったため、非常に独自の文化を発展させており、それらの特異な技術の一部は大陸へと流れている。


#コペルギール王国

オーランド帝国の北方、大陸の北東の位置に存在する王国。ラルバニエ、オーランド帝国と国境を接している。

土地柄冷たい風が吹きこむ地方であり、北半分は作物も育たないような雪原が広がっている。特にその北端では「永年凍土」と呼ばれる決して溶けることのない氷の大地が広がっていると言われている。

その土地柄、オーランド帝国にとっても旨みがあるとは言えず、帝国とは平和条約を結んでいる。


#ラルバニエ

オーランド帝国の北西に位置する共和制国家。コペルギール王国、オーランド帝国、ノースクラニド、シシス王国と国境を接している。

民主主義を標榜する国家で、ゼス王国と同じく帝国による侵略の危険性を有している。

その土地は極めて肥沃で、数多くの資源を有している。


#ノースクラニド

ラルバニエの西、霊峰クラニドの北方、クラニド半島を主権領域として保有する国家。シシス王国、ラルバニエと国境を接している。

セクレト島の国家と、海を挟んで幾度とない衝突を繰り返しており、軍事力はゼスと並んでかなり高い。ラルバニエが落とされれば次は自国の可能性が高く、ラルバニエと共に、中原の軍事同盟政策を推し進めている。


#ガーベラ王国

シシス王国の南部に位置する中原国家の一。シシス王国、オーランド帝国、ゼス共和国、アグニス公国、テテス=ギニアス連邦と国境を接している。

非常に広い国土を持つ中原一の軍事国家であり、アグニス公国やマーモット王国とは幾度となく衝突を繰り返してきた。

中原の軍事同盟にとっての柱であるが、アグニス公国やマーモット王国との関係悪化を考えてあまり乗り気ではない(軍事同盟はあくまで帝国に対するものであるため、これらに助力は求められないだろうという考え)。


#アグニス公国

テテス=ギニアス連邦の北方に位置する国家。中原としては最南部に位置する。ガーベラ王国、マーモット王国、テテス=ギニアス連邦と国境を接している。

ガーベラ王国とは歴史的に戦争を続けてきた経緯を持ち、対ガーベラ王国においてマーモット王国とは協力的で、条約こそ締結していないが軍事的に連携している。

テテス=ギニアスともっとも国境を接しており、近年ではその脅威から軍備拡張を推し進めている。


#マーモット王国

ガーベラ王国の西側、シシス王国から南西に位置する王政国家。

シシス王国、ガーベラ王国、アグニス公国、コンスタンティア、南マーモットと国境を接している。

南マーモットは60年前に王国から独立しており、以後、魔王領域の活発化と共に静寂を保っている。

ガーベラ王国とは比較的友好関係を保つが、シシス王国との関係は悪化の一途。

コンスタンティアと共に聖王領域への不可侵条約に加盟している。


#コンスタンティア

シシス王国の西側に位置する国家。聖王の統治する『聖王領域』への玄関口で、『聖王の守護者』を自称している。

その名の通り高い軍事力を誇り、その一方で、他国の戦闘や政争には一切介入しない。


#カタール、ヴィンディール、コニール王国

聖王領域に連なる三国で、それぞれが不可侵条約に加盟している。


#エイドス島

聖王領域の西側、アルマダ海に位置する島で、聖王領域ともゴルドバ海峡を挟んで接している。

この島には『亜人種』と呼ばれる人とは異なる種族が暮らしていると言われ、人の歴史には介入せず、長年その沈黙を保ち続けている。


#セクレト、アンリ独立国

大陸の北、ステニア北海に位置する島国国家。周囲を海に囲まれることもあって基本的に寒冷な土地で、肥沃とは言い難い。

百年以上も前から、民族的な対立によって独立と併合、そして内戦と紛争を繰り返しており、このセクレト島は別名『血みどろ島』とすら揶揄されている。


#ヨハン侯爵領

ヨハン=ブルゾフ侯爵がテテス=ギニアス連邦より反乱を起こし独立した特別領。

反乱自体は失敗し、ヨハン侯爵は討たれたが、互いの不可侵条約とテテス=ギニアス連邦の戦争時に兵を出すという条件付きで独立した。

しかしその一方で、オーランド帝国からの海軍戦力のほとんどを押し付けられており、近年ではまた反テテス=ギニアスの風潮が高まっていると言われ、連邦の頭を悩ませている。


#シルヴァーナ半島

別名「死の半島」である。魔王領域にほど近く、あまりにも強力すぎるモンスターが跋扈しているため、結果的に空白地帯となってしまった地域。

その一方で、海賊たちの根城になっているとも言われている。


#南マーモット

マーモット王国から独立した国家であり、正確には南マーモット公国と言う。ルシウス大陸とフォルトゥーナ大陸を繋ぐ位置に存在し、二つの大陸を繋ぐ三つの大橋を所有している。

独立運動が本格化し始めたころに、魔王領域からの侵攻が活発化し、結果として捨て置かれることとなってしまったという経緯を持つ。

基本的には『国』として認められておらず、公的にはマーモット王国の所領である。現在では、テテス=ギニアス連邦による支援を受けていると言われている。


#アモール

『ルシウス大陸』の北側、魔王領域にほど近い位置に存在する。

かつてアルマダ聖王領によって『対魔王』のために設置された特区であった。しかし魔王領域の激しい侵攻により、現在ではその領土の半分以上を奪われている。

コンスタンティア経由での支援を受けており、アモール軍はモンスターによって家族や友人、恋人を殺された者たちで構成されており、総じて士気は高い。


#アドール、カサンドラ、サンクト・ルシア、ライニール

かつて魔王領域が存在する以前、ルシウス大陸にて存在していた諸国家群であり、現在ではほとんど領地を持たず、民族を国の証として存在するのみとなっている。

その連合軍を保有しているが、同時に国民のほぼ全員が戦闘に長けており、また極めて貧困率が高く自給自足が基本である。事実、国としての機能はほとんど果たしていない。

2012年4月、マーモット王国の設定を一部変更しました

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