考察 ステータスについて考察してみる
※これは、11月28日に活動報告で投稿されたものです※
ちょっと思いついてみた!
『悠久のフォルトゥーナにおける実際のパラメータ数値を出してみよう!』ということで、カナメのステータスやリンのステータスなど、各種数値を演算してみました。
お、俺……なんて暇な奴……!(続き書けよ)
というわけでまずは、各種パラメーターのおさらいです。ここで説明すると凄いスペースを取ってしまうので下記ページでどうぞ。
http://ncode.syosetu.com/n0058z/3/
さて、ではまず、クラスとステータスの関係についてご説明を。
クラスを装備すると、メインクラスのみ、キャラクターのステータスに変化を与えます。これの初期値は各クラスによって決定されています。
クラスにはレベルというものがあり、レベルが上昇するごとに『CP』が「1」与えられ、これを振り分けることでそれぞれの職業のステータス倍率を上昇させることができます。
またクラスレベルが上昇することでも、『ステータス補正』はやや上昇します。
なおクラスの最大レベルは、クラスによって異なります。総じてレアクラスは最大レベルが高いです。
次にキャラクターレベルについて。
キャラクターにはレベルが存在し、レベルが上昇すると全てのパラメーターが一律で上昇します。これはクラスを変更してもそのまま保持されます。
また他のMMORPGのように、ステータスポイントによって振り分けることはできません。この役割はクラスが担っています。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
さて、基本的な説明が終わったところで、実際のステータスの計算式を見てみましょう。
なお、クラスによる補正はないものとします。(平民クラスの場合)
ここではパラメーターを『レベル』『最大HP』『最大MP』『ATK(攻撃力)』『DEF(防御力)』『SPD(速度)』『MATK(魔法攻撃力)』『MDEF(魔法防御力)』『A-HEAL(自動回復力)』『CRI(クリティカル率)』に分類します。
さらに、ステータスは『筋力値(STR)』『頑強値(VIT)』『速力値(AGI)』『精神値(MIN)』の四つです。
ちなみにアルファベットと実際の名前が違いますが、気にせんでください。こっちのが分かりやすいかなと。
では、ひとつずついってみましょう。
・筋力値…初期:1
LV÷10=N1(小数点切り捨て) 前レベル値+0.1+(N1÷10)
(Lv1~9までは0.1ずつ上昇、10~19までは0.2ずつ上昇……のようなもの)
・頑強値、速力値、精神値…上と同じ計算式です
・最大HP…初期:100
前レベルHP+((((LV÷10)+(STR÷50)+(VIT÷10))/2)*10)
・最大MP…初期:50
前レベルMP+(LV÷2)+(IMG÷10)
・ATK…初期:10
STR×10
・DEF…初期:10
VIT×10
・SPD…初期:10
AGI×10
・MATK…初期:10
MIN×10
・MDEF…初期:10
((VIT+MIN)÷2)×10
・A-HEAL…初期:1.0
前レベル値+((Lv-1)*100)
・CRI…初期:2.0
レベル10ごとに0.1上昇する
ワァオなんて簡単!
ということで、以上が基本的なステータスとなります。
これって筋力値や頑強値を非公開にする意味あんの? とか思われるかもしれません。実際、武器を全て外してクラスを『平民』にすれば、容易にステータス値は算出できます。
しかしこの筋力などのステータス値は、実際は自分の力の加減によって変化します。手加減すればATKの数値は落ちますし、気張れば増やすことも出来るわけです。
つまり実際に数字として表れているのは、いわゆる『理論値』でして、ここまで出すことが出来ますよ、というような値です。これらは実質的パラメーターと言われ、ステータス画面に表示されるのは見かけ上の数値です。
もちろん気合で突破可能です! 多分。
要は気合と根性!
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
さて、ステータスの計算方法についてご説明させていただきましたが……。
基本的にこれらのステータス全てに対し、クラスは変化を及ぼします。
聞くよりも見るが易し、とりあえずまずは、『冒険者』クラスの実際の倍率をご紹介します!
・冒険者ステータス(基準値)
Status1:LV:x1 MHP:x1.1 MMP:x1.1 ATK:x1.1 DEF:x1.1 SPDx1.1 MATKx1.1 MDEFx1.1
Status2:STR:x1.1 VITx1.1 AGIx1.1 MINx1.1 A-HEAL:1.00 CRI:1.0 MAXLV:40 UPRATE:0.03
……なんという、ショボいステータス……。
全てのステータスが1.1倍止まり、要するに一割増しなわけですが、まあショボいですね……。
なお、クラスレベルが10上がるごとに、STR、VIT、AGI、MINの四つが0.1上昇します。微々たる量ですが、0.1は結構馬鹿にはできません。MAXLVが40なので、合計1.5まで上昇することになります。
またクラスがレベルアップするごとにCPが1手に入り、これを『Status1』のどれかに付与することができます。付与すると倍率が上昇しますが、この倍率はクラスによって異なります。これが「UPRATE」で、冒険者の場合、1付与すると0.03上昇することになります。
つまり、冒険者のクラスレベルが40で、ATKに全てCPをつぎこんだ場合……
Status1:LV:x1 MHP:x1.5 MMP:x1.5 ATK:x2.4 DEF:x1.1 SPDx1.1 MATKx1.1 MDEFx1.1
Status2:STR:x1.5 VITx1.5 AGIx1.5 MINx1.5 A-HEAL:1.00 CRI:1.0 MAXLV:40 UPRATE:0.03
では実際に、カナメのステータスを計算してみましょう。
カナメのクラスは『冒険者』(本編ではまだ転職してませんが)、キャラクターレベルは97、クラスレベルは1とします。(※ちなみに、必ずしも実際の小説中にカナメがこの強さ、このレベル、ということではありません、あしからず)
まず、前回の計算式を使って、キャラクターレベル97のステータスを計算してみます。すると……
どうでしょうか? 1.1倍って、結構馬鹿に出来ないと思いません?
特にATKなどのStatus1系は、STRなどの値を基本にするため、1.1倍をさらに1.1倍されるわけなので、かなり数値が伸びます。
◆KANAME=EASTRIGHT
Status1:MHP:3576 MMP:2571 ATK/DEF/SPD/MATK/MDEF:538
Status2:STR/VIT/AGI/MIN:53.8 A-HEAL:49.27 CRI:2.90
……さらにこれに、クラスレベル1の場合を計算してみます。
◆KANAME=EASTRIGHT(Wanderer Lv1)
Status1:MHP:4026 MMP:2887 ATK/DEF/SPD/MATK/MDEF:651
Status2:STR/VIT/AGI/MIN:59.18 A-HEAL:49.27 CRI:2.90
……ではついでに、クラスレベル40、ATKに全てのCPをつぎ込んだ場合をば。
◆KANAME=EASTRIGHT(WANDERER Lv40)
Status1:MHP:5509 MMP:3941 ATK:1937 DEF/SPD/MATK/MDEF:888
Status2:STR/VIT/AGI/MIN:80.7 A-HEAL:49.27 CRI:2.90
こうしてみると、クラスの伸び率がよく分かります。
一方で、キャラクターレベルの伸び率というのは、労力の割に大したことがないのですが、しかし馬鹿に出来るものでもありません。
では次に、リンもついでだから計算してみましょう!
中堅としてはかなりの腕と言われている彼女ですが、そのステータスって一体どんなもんやねん、と思う方も多い……かな?
ではサクッとやっちゃいます。まずブレーダーの補正について。
・ブレーダー(初期値)
Status1:LV:x1.2 MHP:x2 MMP:x1.3 ATK:x2.5 DEF:x1.5 SPDx2.5 MATKx0.9 MDEFx1.1
Status2:STR:x1.5 VITx1.2 AGIx2 MINx0.8 A-HEAL:1.20 CRI:1.10 MAXLV:60 UPRATE:0.1
ブレーダーはファイターの二次職に当たり、そのステータス配分も高めです。
また冒険者と違い、特化ステータスであり、平均的ではありません。特にMATKやMINなどの魔法系ステータスは冒険者にすら劣ります。
では実際のステータスを計算してみましょう。
現在のリンのキャラクターレベルは41、クラスレベルは28、CP配分はATKx10、AGIx15、DEFx3とします。
◆ブレーダーレベル28
Status1:LV:x1.2 MHP:x2 MMP:x1.3 ATK:x2.5 DEF:x1.5 SPDx2.5 MATKx0.9 MDEFx1.1
Status2:STR:x1.5 VITx1.2 AGIx2 MINx0.8 A-HEAL:1.20 CRI:1.10 MAXLV:60 UPRATE:0.1
◆RIN=ELECTHEIM(BLARDER Lv28)
Status1:MHP:1474 MMP:761 ATK:702 DEF:319 SPD:1038 MATK:106 MDEF:148
Status2:STR:20.06 VIT:17.7 AGI:25.96 MIN:11.8 A-HEAL:13.00 CRI:2.64
冒険者Lv1のカナメと比較してみます。
◆KANAME=EASTRIGHT(Wanderer Lv1)
Status1:MHP:4026 MMP:2887 ATK:651 DEF:651 SPD:651 MATK:651 MDEF:651
Status2:STR:59.18 VIT:59.18 AGI:59.18 MIN:59.18 A-HEAL:49.27 CRI:2.90
はっきりと差がついたのはMHPとMMP。
これはレベルや頑強値にかなり依存しているためです。
それ以外は……実のところ、甲乙つけがたしといったところでしょうか。
Status2の部分はかなり差が出ていますが、ATK、SPDではリンが勝り、総合力ではカナメが勝っています。リンはMDEFが弱いので、魔法に対してはあまり耐性がなく、装備で補っています。
実際のところ、これからさらにスキル(パッシブスキル)による補正があるので、強力なスキルを持つリンの方が数値的には上となるのではないでしょうか。
余談ですが、A-HEALの数値は『休憩しているとき』なので、戦闘中には回復しません。戦闘中に回復する自動回復スキルは『バトルヒーリング』などと呼ばれます。
というわけで、クラスが与える影響はここまで大きいのです。
第一章でカナメが、クラスを喪失したときの怒りっぷりがなんとなく分かるのではないでしょうか。
ちなみにですが、転職したとき、前の方が補正が強かった、ということも結構あります。しかし上位クラスである以上、どう育てても、基本的に下位クラスよりも必ず強くなります。
もっともこれは数値の話。ただの平民クラスでしかなかったカナメが、リンの及ばなかったジェネラルリザードを一蹴したように、このゲームにおいて最も重要なのは『プレイヤースキル』です。
クリティカルポイントの熟知、攻撃パターンの把握、そして何よりも体さばきや剣術……これらのプレイヤースキルがあって初めて、数値は活かせるものなのです。
ちなみに当然ながら、カナメもリンもどんどん強くなっていきますので……どうなるかはお楽しみに!
そんなこんなで、今回の記事を終了させて頂きます。
長い文章を読んで下さった方、御苦労さまでした!