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用語解説④ 新世界編Ⅰ

・銀楯の聖槍

Silvery Esc Longinus。略称はS.E.L。

騎士勲爵士マグディウス・ヴィクトールによって創設された、シシス王国に存在する騎士団の一つ。

母体となったギルドの設立は第二王国暦三八一年まで遡る。十二年前(三八九年)のアイゼンナッシュ紛争においては多大な功績を残し、三九一年にマグディウス・ヴィクトールに一等騎士勲爵位が授与され、正式な騎士団となった。

設立から二十年という比較的若い騎士団でありながら、その士気と誇りに支えられた実戦戦力はシシス王国でも最大級の規模を持つ。大陸北部を纏める二十席議会にもその名を連ね、シシス王国を支える柱の一つともなりつつある。

五つの大隊がそれぞれ支部を持ち、それぞれの大隊が二個中隊(から三個中隊)を有している。二等戦士以上の実力者を多数抱えており、各地における治安維持活動の中心ともなっている。


・騎士勲爵位

騎士勲爵位とは、爵位の一種であり、男爵の下位に当たる。爵位としては最下位であるが、直接の武勲を認められた者にしか与えられず、有事においては独自の権力を発揮することも許されている。

その特殊性ゆえ五等爵(男爵・子爵・伯爵・侯爵・公爵)には数えられず、宮廷においてはほとんど名誉勲章に近い。土地を与えられることもなければ、宮廷に仕えることもほとんどない。

しかしシシス王国において、騎士勲爵位を与えられた者は騎士団を持つことが許され、その騎士団において生計を立てていくことになる。なお一定の年齢以上まで騎士勲爵士として活躍したもの、あるいは目覚しい活躍を見せたものには男爵以上の爵位が与えられる習わしとなっている。

また、男爵や子爵位にありながらも騎士勲を与えられる場合もあり、その場合は『騎士男爵』『騎士子爵』などとも呼ばれる場合がある。

現在のシシス王国においては、騎士勲爵士は22名にのぼる。


・騎士団

騎士団とは、王国によって認められた武装集団のこと。ギルドの形態の一つ。騎士団に所属する者は騎士と呼ばれ、事実上の王国騎士(軍兵)として見做される。

『我らは王に仕えるに非ず、民に仕えるものなり』の言葉が示すように、彼らの任務の主目的は民間人の保護と治安の維持である。それゆえ、目的を同じくする冒険者協会とは常に連携しており、緊密な関係にあるが、その一方で癒着などの問題なども多く発生している。

騎士団の基本的な収入は、冒険者協会から斡旋された依頼の解決であるが、一方、報酬の発生しない任務なども多数行っているため、国からの援助を受けて活動している。

またその性質上、治安維持を目的として冒険者協会側に戦力の提供を要請することもある。

騎士団は伝統的に、騎士として守るべき様々な制約、心がけといった独自の『騎士道』を有しているが、一方でギルド上がりであるゆえか、これらの騎士道精神からかけ離れた騎士団も数多い。

なお他国では、騎士団という枠組みがそもそもなくギルドのみであったりと、国によってそれぞれ形態が異なっている。

有名なギルドとしては剣聖ルクスヴァインに率いられる『青の猟剣』、他には『サウザンドランス』、『コリド剣闘士会』など。シシス王国では、最古参の『ヴィッテンハイム聖騎士団』、魔法士を数多く抱える『ロペス・ロンド』、そして『銀楯の聖槍』などが挙げられる。


・冒険者協会

各都市に存在する冒険者たちの拠点。冒険者たちは通常、殆どの場合は戦闘力を保有しており、一般の人間では難しい活動などを行うことができる。当然、彼らの元には様々な方面から依頼が寄せられ、彼らはこれを解決することで代価を貰い、生活の糧としている。

冒険者協会は、そんな冒険者、依頼人たちのために、各所からの様々な依頼を総括・管理し、冒険者たちに提供することで、健全な冒険者活動・及び取引を支援する団体である。

その役割は、依頼の総括から冒険者たちの管理、報酬の引き渡しや結果の見極めなど多種に及ぶ。

本来、冒険者とは、様々なモンスターが存在する中、各地へ赴き交通ルートを確保したり、新天地を発見したりといった職種であった。しかしその性質上、自然、冒険者たちは戦闘力を保有していき、それはモンスターが各地に跋扈する現代において頼られる存在となっていった。

それらの中で、自然発生的に生まれたのが冒険者協会であり、冒険者にとってもそれ以外にとっても、現在ではなくてはならない存在となっている。

ただし冒険者への依頼・活動には必ず対価が必要となるため、騎士団とは異なり、治安維持活動はほとんど行っていない。

しかしその反面、冒険者と呼ばれる彼らは、既にほとんどが傭兵化されており、新天地の発見や交通ルートの確保といった目的はほとんど実行されていない現状にある。


・アイゼンナッシュ紛争

シシス王国の南西、マーモット王国との間で起こった紛争状態の総称。

南西部のミスリル資源を巡って、およそ十年間に渡って軍事衝突を繰り返し、最終的には聖王領域からの干渉によって停戦終結した。

もともとマーモット王国は、中原所領から魔王領域に対する対応を押し付けられてきた歴史的経緯を持ち、民族的対立も非常に深かった。それゆえに両者の対立は泥沼化し、非常に多くの命が失われたと言われている。

アイゼンナッシュというのは、両国が対立した直接の原因、上質のミスリル鉱山を有する鉱山都市アイゼンナッシュに由来する。現在では中立地帯としてコンスタンティアが管理、資源は両国に分配されている形となっている。


・交易都市カリス

シシス王国南西に位置する交易都市。立地として、ガーベラ王国、マーモット王国にそれぞれ隣接し、中立地帯にほど近い位置に存在する。南に向かえば国境都市ガーベラル、西、ガトートス山を抜ければ三国中立地帯にぶつかることとなる。

そのような立地ゆえ、古くから交通が絶えず、交易の街として栄えてきた経緯を持つ。

また陸路を通じ、各国から様々なものが集まることから『陸の港』とも言われ、シシス王国においては極めて重要な立ち位置を担っている。


・イズリ平原

交易都市カリスの南に広がる平原地帯。比較的安全で、出没するモンスターもかなり弱い。

川沿いに下るとカールフェルト広野、川を渡って進むとウルベキスの森に至る。


・国境都市ガーベラル

シシス王国南西に位置する都市。ガーベラ王国との国境に設置され、古くはガーベラ王国の発祥の地でもあり、同時に幾度となく繰り返されてきた両国間の紛争の象徴でもある。

既に数十年以上に至ってシシス王国が占領し続けているが、こと中原軍事同盟に至って既に返還が約束されており、調印までの間、中立地帯として宙に浮いた状態にある。

オーリオウル・オンライン時代においては、ガーベラル王国首都として実装されていた。


・ガトートス山

シシス王国南西、交易都市カリスの西に位置する山。

登山道が整備されており、踏破するに容易いなだらかな山。しかしその北部にはアストライア山脈が連なっており、ひとたび踏みいれば地獄となりうる危険性を持つ。

交易都市カリスと西部の中立地帯を行き来する商隊が数多く通る道であるため、騎士団による治安維持活動が欠かせない区域でもある。


・アストライア山脈

ガトートス山の北、シシス王国西部に横たわる巨大な山脈地帯。

極めて強力なモンスターが跋扈する上に、気候変化が激しく、一般人の立ち入りは厳しく制限されている。未踏破地域も数多く残されており、また古の遺跡も数多く存在しているとされる。

この山脈の危険性のため、シシス王国とコンスタンティアは両国への大規模な派兵が行えないとされており、コンスタンティアを含む聖王領域が中原諸地域に対して中立を保ち続けることができた要因とも言われている。


・三国中立地帯

シシス王国最南西にあたる、シシス、マーモット、コンスタンティアによる三国中立地帯。交易都市カリスからガトートス山を越えて西、ロヴロス地域一帯に広がる。

正確には、シシス王国とマーモット王国による紛争を解決するために制定された中立区域で、コンスタンティアがその監督役を務めている。

両国は、少なくともあと三十年間、この中立地帯へのあらゆる軍事介入、及び軍事的侵入を禁じられている。

なお往来に対する規制などは一切設けられておらず、関所もあるものの、一般人などの通行は自由である。関税も、数年前までは二重に徴収される問題もあったが、現在では改善、多くの行商人たちが通行している。カリスまではガトートス山を越えるルートと迂回するルートの二種類があり、現在ではモンスターの凶暴化の問題もあり、迂回ルートが一般的である。


・スチールソード

武器の一種。その名の通り鋼合金を加工した剣である。

カナメが作中で初めて使用した剣であり、低ランクコモン装備としては優秀な性能を持つが、唯一重量だけがかなり重い。

余談だが、低ランクコモンの片手剣の中では一番長い刀身を持つ。またスチールソードはなぜか鞘までもが鋼鉄拵えであるため(交換可能)扱うにはかなりの筋力を要する。一方、鞘すらも武器に出来る、というのは割と有名な話であったりする。


・マップアナライザー

自動書記機能を持つ地図の一種で、記録されていない地図が発見された場合、周囲を自動的に探査して地図を書き記すという道具。

ミスリル鉱石が用いられる魔道器具の一種であるが、低階級を精製した粗悪品であるため、大量生産が可能である。


・ミスリル

このフォルトゥーナ大陸に存在する鉱物資源の一種で、魔道と密接に関係すると言われる鉱石。

その性質は、まず第一に青白く発光することが挙げられる。この発光現象は、鉱石内部に蓄積された魔力が石と反応して生じるものであり、本来の石の色彩は白、または灰色である。

発光が失われれば貯蓄された魔力が失われたことを意味するが、石自体が魔力を取りこんで蓄積する性質を持つため、補充してやれば再び発光する(本来、ミスリルは大気中や他の物質から魔力を取り入れ続けるため、人為的に大量に消費するなどしなければ発光が失われることはない)。

その性質から古くから動力源として用いられ、また時に信仰の対象とされてきた。そしてミスリルが多く発見された鉱山は、幾度となく、各国における資源を巡る争いの発端ともなった。

その本質は、すなわち固体化したエーテルであると言われている。大気中や地中に蓄積したエーテルが何らかの理由で固体化し、その内部に魔力を蓄積させる構造を持ったとされている。

また、ミスリルには、古の記憶アニマ・ムンディと人とを繋げる役目が備わっているとも言われ、極めて純度が高く、巨大な形で発見されたミスリルはクラスの授与という役目を負う場合がある。こういったミスリルは、各国の聖堂に保管、設置されている。

その呼び名は様々あり、『門』『審判の石』『トリニティア』『青きトラペドヘゾル』など。円環教会は一貫して『門』また『門の石』と呼んでおり、中原諸国ではその呼び名が一般的である。


・スチールミスリル

ミスリルの一種で、鍛鉄聖銀とも呼ばれる。その名前から、しばしばスチールとミスリルの合金と勘違いされやすいが、実際は高い剛性・硬度を持つミスリルのことであり、あくまでもそれ自体はミスリルそのものである。

また、内包する魔力量・純度に応じて色が変わることも特徴であるとされている。宝石のような色を放ち、下級の赤、上級の青、最上級の白金と純度・含有魔力によって色が変じる特徴を持つ。

魔力を含有するユニーク装備の生成に必要不可欠であり、またその外見的特徴から『宝珠』の名前を持つ。

その実態は実のところほとんど解明されていないが、モンスター殺傷時に稀に発見されることから、魂を構成するエーテルそのものが結実したものではないかと言われている。


・エーテル

第五元素。一般には、魔力などと呼ばれている存在。その名は「常に輝き続けるもの」を意味する。

エーテルの本質とは、即ち万物そのものであり、万物は全てエーテルによって構成されているとされる。正確には、万物は四つの元素とそれを結び付ける五番目の元素、即ちエーテルによって構成されていると言う。

しかし現在ではこの理論は形を変え、人の魂や意識を構成する、即ち精神的・神秘的な存在こそがエーテルと言われるものであると言われている。またエーテルで構成される代表的なものとして、各個人が持つインターフェースがそれにあたる。

このエーテルは様々な形、名前で存在している。世界の裏側に存在し万物を変化させる力を持つ『マナ』、また固体となって人に恵みを与える神秘の石『ミスリル』、そして全てが帰る場所『アニマ・ムンディ』などである。

人は死ねばその魂はエーテルとなり、果ての世界アニマ・ムンディへと還る。そして唯一それに触れることが出来るのが、ミスリルによる『門の石』とされている。


・アニマ・ムンディ

果てにあると言われる原初の存在、世界であり、人が死ねばその魂はエーテルとなり、アニマ・ムンディに還るとされる。単純に「原初」「根源」「果ての世界」などとも呼ばれる。

アニマ・ムンディの一部となった魂は、再び輪廻転生を繰り返し、新たな命となって生まれおちる。しかしその経験や記憶はアニマ・ムンディと同化し、英霊となって、神の恩寵である「クラス」を形作るとされている。


・インターフェース

最下級魔道技術の一種。基本的に冒険者となるには、この魔道が使用できなければならない。

自分自身のパーソナル、個人情報を客観的に閲覧できるもので、代表的なインターフェース技術としてはインベントリやクラスがある。

インターフェース技術は、概ね十歳までの学校教育の範囲内で習得することを義務付けられている。その際に習得する技術がインベントリ・インターフェースであり、王国住民のおよそ八割がインベントリ・インターフェース技術を習得している(なお必ずしも学校教育で習得するわけではなく、むしろ口伝や民間の教育施設、または親から子へ伝えられることのほうが多い。なぜなら教育を受けられるのはごく一部以上の生活水準にある者だけだからだ)。

冒険者協会に登録されるためには、クラスとインベントリの二つのインターフェース技術が必要となり、また各職業の就職条件にもインターフェース技術が問われることが多い。

この技術は最も生活に身近な魔道として知られており、またそれゆえに、各国で常に改良や開発が繰り返されている。

インターフェースは低位の魔道技術であるため習得が比較的容易で、冒険者協会では、パーティ系や戦闘系インターフェース技術とその技術訓練を提供している。

また状態異常警告やヒットポイントといったインターフェース群は人が生来備えるものである。


・メルク

距離の単位の一種。1メルクは約1メートルに当たる。

ミリメルクで1/100メルク、キロメルクで1000メルク。

正確には、1メルクは2秒間を刻むときの振り子の長さのことで、メートルに変換すると997ミリメートル程度となる。


・フルプレートアーマー

防具の一種。板金を重ね合わせて作られたもので、一般的には全身を覆うタイプのものを指す。

全ての防具の中でも極大の重量を持つため、所持可能重量に十分な余裕がなければ装備することも難しい。


・協会登録証

協会が冒険者それぞれに発行する登録証であり、魔道具の一種でもある。

魔道技術によって極めて高度な個人認証システムが組み込まれており、偽造はおろか、本人以外が使用することも不可能となっている。

冒険者登録証があれば、基本的にどの国であってもある程度の庇護が求められる上、冒険者としての仕事を斡旋してもらうことができる。


・ハイドポイズン

伏毒ともいわれる、アサシンの用いる毒の一種。

インターフェース技術の隙間を縫って作られた毒で、人が本来備えるはずの、警告系インターフェースが反応しない特殊な毒。

一般的に麻痺や弱体化といった用途が主の弱毒で、数時間で自然排出されるなど、命に関わるものは現在まで発見されていない。


・アサシン

暗殺者ギルドによって組織され、殺人や諜報などといった裏稼業を主に行う犯罪者集団。

一般的には犯罪者として忌み嫌われるが、彼らに仕事を依頼する人間は主に権力者であり、実質癒着しているため、摘発することは容易ではない。

アサシンになる人間は多種様々な由来を抱えているものが多い。ただその多くは幼年期から暗殺者、殺人者として養育され、いわば奴隷とほぼ代わりないとも言われている。

ギルドを抜けて個人で仕事をこなす場合もあれば、特定の権力者に飼われて子飼いとなることもあるが、基本的には駒として使い捨てられることがほとんどである。


・ワンド

杖の総称。一般的には木製で、比較的脆いため打撃にはあまり向かない。

もともとは杖は教会における神性を象徴する類のものであったが、魔道の発達と共に、魔力を増幅・伝達させるものとして開発されるに至る。

メイジたちの持つ杖は、基本的には魔道具である。杖の内部は粉末状になったミスリルによって回路が形成されており、魔力を伝達、増幅させる。しかしその反面、本来の杖と比べて遥かに脆く、打撃戦闘に向くものではない。

またワンドの副次的な性能として、内部のミスリル回路を解放することで、内部に蓄積された魔力を解放し、衝撃波として発生させることができる。これらはワンドによる魔道的性能・性質であるため、非魔法士であっても使用することが可能である。


・スモークボール

煙玉のこと。フキユリ草と呼ばれる草が詰められ、それに発火装置がつけられているだけの単純なものである。フキユリ草は燃焼することで多量の煙を発生させるため、これを利用し、煙幕効果を発生させる。

ただしこの発火装置は取り扱いが難しい。スモークボールを包む木製の外皮全てを発火させることで、瞬間的に燃焼させるのだが、その扱いには熟練の業が必要となる。

手慣れていなければ、発火装置の一部しか発火せず、十全な煙幕効果を得ることは難しい。

なおその製造方法や使用方法は、アサシンギルドによって隠匿されている。


・スキルアーツ

クラスに授けられる天恵にして天啓。

アニマ・ムンディより宿る力とされており、現世界法則を越えて様々な事象を発生させる。

その刃は与えられた力によって光り輝き、己の肉体の限界すらも無視して技を繰り出すことができる。

しかしその圧倒的な力ゆえに、反動によって一瞬動けなくなったり、あるいは発動までに準備時間が必要であったりするという欠点が存在する。


・スカーブラッド

クラス≪アサシン≫下位スキルアーツ。直進して一撃を繰り出すという極めて単純な技でありながら、その速度および威力係数は、同ランクスキルに比して極めて高い。ただし必ず直進するというその特性ゆえに使い勝手が悪く、当てるのはやや困難。オーリオウル・オンライン時代ではステータスが上がるほど化けると言われていた。エフェクトは赤。


・ガルムブレイク

クラス≪ブレイダー≫上位スキルアーツ。左右の袈裟・逆袈裟という四つの斬撃を、同時とすら錯覚してしまうほどに超高速で繰り出す。まるで大狼の顎で食い殺すがごとき一撃。隙が大きいものの、威力・速度共に高く、ブレイダーの花形スキルともいえるアーツ。エフェクトは青。


・フェアリーテイル

ミーナ・ミルージュが経営する鍛冶屋兼武具販売店。

店主であるミーナ・ミルージュは、腕がよく器量も良いと噂で、特別用もないのに足を運んだ挙句、必要もないものに散在をしてしまうものも多数。

もっとも、店主に悪意も害意も存在しないため、ただ単純な自業自得である。


・鍛冶師協会(ハンマーズ・スミス)

その名の通り、鍛冶師たちによって形成される互助組織。

主な役目は情報交換や収集、および仕事の斡旋などである。

基本的に協会からの仕事は小口のものがほとんどであるが、鍛冶師たちにとっては立派な飯の種で、場合によってはそれだけで生計を立てる者もいる。

またハンマーズ・スミスは、ユニーク武器の情報収集と識別名の命名なども行っているが、必ずしもする必要はなく、また鍛冶師の側から申請することもできる。


・ミズチの鞘

Bランクレア装備。モンスタードロップ品。鞘に収めるだけで武器に水属性のエンチャントを付与するという特殊効果を持つ。


・ユークリッドシールド

Bランクレア装備。モンスタードロップ品。非常に軽量ながら防御力、防御面積も広め。魔法に対する耐性もそれなりにあるが、油断は禁物である。


・ヤドリギの杖

Bランクレア装備。モンスタードロップ品。能力的には普通だが、ワンドの特殊攻撃が闇属性になる。かなりの希少品。


・スローイングダガー

両刃を持つ投擲用の短剣。様々な形状を持つが、一般的には柄頭にリングを持ち、鍔を持たず、刃は薄くかなり軽量で、軽量化のために刀身部分に穴が開いていることも多い。構造の簡略化と頑強さのために金属のみで作られることも多い。


・ミッシングリーパー

遠距離から大気を切り裂いて斬撃を与えるスキルアーツ。ブレイダーの習得する唯一の遠距離攻撃スキル。


・カールフェルト広野

イズリ平原の南部にある広野地帯。その南部にはガーベラル第一街道が存在し、ガーベラ王国と国境を接している。そのため何度となく会戦の地になった場所でもあるが、今ではその跡もほとんど残っていない。なお、北にはイズリ平原、川を渡って西に進むとウルベキスの森に至る。


・サジーナ・シュットフェルト

洋菓子店『胡蝶の夢』を経営する菓子専門の職人(パティエシエ)。女性、32歳。

その天才的で独創的な菓子作りのセンスから、カリスでも有名。裏路地のひっそりとしたところに店を構えており、知る人ぞ知るという存在。

しばしば、実験的に作った創作スイーツを期間限定で発売し、カリスの甘いもの好きの女性陣たちが詰め寄せるという恒例行事となっている。

ただし、値段設定はちょっぴり高めである。


・ウルベキスの森

『迷いの森』の渾名を持つ、イズリ平原の南西側に位置する森林地帯。

その名の通り、非常に強力なモンスターが跋扈するうえ、森林自体がダンジョンといっても差し支えないほどに入り組んでおり、地元の人間でも滅多に立ち寄らない。

なお、別名『魔女の森』とも呼ばれ、とある魔女がその住処としているとも言われている。


・女神と七人の賢者

創生の神話に謳われる、この世界を作り上げたものたち。

特に女神は、円環教会における主神存在である。世界が光を失い、すべての神々が人を見捨てても、唯一世界に光をもたらして人を救ったといわれている。

また賢者というのは、人に知恵と力を与えた存在でもある。その中でも特に信仰される七人の賢者は、大いなる力を司る存在だったといわれ、アニマ・ムンディを与えた存在だといわれている。


・オブリビオス

Bランクユニーク装備。Bランクにおいては類稀な頑強さと切れ味を誇るが、その反面きわめて重量が増大し、常人には扱えないほどのものとなってしまった。クラスの恩恵もなしにこのような武器を自在に扱えるカナメの筋力は、まさに人間離れしている、と言っていいだろう。

見た目はただのロングソードに近く、刀身の色は黒、鞘の色も柄の色も黒と、黒尽くめの剣である。


・大崩壊(ラスト・ドミニオン)

今からおよそ500年前に起こったと言われる事件。

大崩壊と呼ばれているが、天変地異ではなく、『魔王』が出現し西大陸を蹂躙したというもの。

これによって数多くの西方国家が消滅、西大陸は人の住めぬ世界となったと言われている。

その後魔王は聖王によって討たれ消滅したが、大量の魔物は西大陸に残され、人類にとって不踏の地になった。

それから500年後、当代の聖王の予言によって魔王の復活が暗示されたといわれており、魔物の活発化とあわせて人々の不安の種ともなっている。


・魔王

すべての魔を統べる者。旧世代の覇者。世界の終焉を招く者。不浄なる王。

魔物たちの頂点に君臨する存在といわれ、人類の終焉を招くといわれる謎の存在。いわく魔物を操り、強大な力を持ち、あまねくすべてに死を与える存在。

その形は巨人であるとも、ドラゴンであるとも、あるいはただの人のようであるとも言われている。

前代の魔王が姿を現したことによって『大崩壊』が生じたといわれており、西大陸に存在していた数多くの国々が崩壊、消滅していった。

聖王と呼ばれた第五賢人たちによって討たれ、消滅したが、現代において再び復活するとも囁かれている。

その正体の一切は謎に包まれており、その姿、その性質は幾万通りの伝承が存在する。


・聖王

およそ500年前、大崩壊の折に魔王を討ち取り、消滅させた伝説の存在。

伝承にいわく、親友と共に魔王を討ち取った後、魔王の毒によって息を引き取った。聖域の果てで刃を地面に突き刺し、自らは石となったとされている。

もっとも、その姿を見たものは一人たりと存在せず、伝承の真偽は定かではない。

もとより聖王伝説は『魔王を討ち取ったその後』はきわめて曖昧であり、そのいずれも確証されていない。しかし500年前、大崩壊と呼ばれるものが起こり、その原因を食い止めたのが聖王であるといわれているのは定かなことだ。

その存在は後に信仰の対象となり、現在の「円環教会」を形作る一因となった。

この用語集は2話まで+外章+α分です

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