用語解説③ ネットゲーム用語集
・MMORPG
マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲームの略称。『多人数同時参加型オンラインRPG』のことで、平たく言えばオンラインゲームの一種である。
一つのフィールドに多数のプレイヤーが参加し、その世界を作り上げ、同時にゲームをプレイするというものであり、ほとんどの場合、その行動は全てプレイヤーに委ねられる。
戦うことも、何かを作ることも、あるいはただのんびりと過ごすことも可能で、何よりもまずその自由度の高さが特徴である。
その究極の目的は『もう一つの世界の創造』であると言われ、『オーリオウル・オンライン』によって一度はその完成が見られたとも称されている。
対比される用語として、MOというものがある。MORPGでは、一般にロビーと呼ばれるものがあり、そこでパーティを編成してクエストに出かける、というのが一般的な形態である。MMORPGと比べ、ダンジョンやフィールドでパーティメンバー以外のプレイヤーと遭遇することは基本的にない。
一時期、MMORPGに比してアクション性の高いMORPGが流行、さまざまなタイトルが発売されて全盛期を誇ったが、MMORPGに高いアクション性が実現されるようになると徐々に衰退していった。
・MOB
MovableObjectの略称。一般的にはモンスターのこととされるが、敵対するNPCキャラクターなども含まれる。つまり、自身に敵対する存在のことを指す。ただ一般的に、敵対するプレイヤーキャラクターなどはMOBに含まれない。
・モンスター
プレイヤーに敵対する存在であり、かつプレイヤー側にとっては重要なリソースともなりうる存在。
倒すことによって経験値、アイテムを取得できる。しかし強力なモンスターはプレイヤーにとって十分な脅威であり、事実、プレイヤー死亡のほとんどの理由はこのモンスターによるものである。(他にも、高所からの落下、毒によるダメージ、他プレイヤーからの襲撃、自殺などもある)
モンスターは通常モンスター、ユニーク、ネームドなどに分けられる。
・ユニークモンスター
あるいは単純にユニークとも呼ばれる。
E~Sまでに分類されるモンスターの中で、特別な強さを持つモンスターの総称。いわゆるボスモンスター。
彼らにはそれぞれ名前が与えられ、一つのフィールドには、原則同時に一匹しか存在できない。そのため、一度倒されてしまうとリポップを待たなければならない。
これらのリポップ時間はモンスターによってそれぞれ定められており、特にA級以上のユニークモンスターは一日以上、場合によっては一週間以上リポップしない場合もある。
ユニークモンスターもまた、D~Sまでに分類されるが、通常のモンスターとは隔絶した強さを持ち、単純な比較ではD級ユニークはB級モンスター並の強さを持つ。
ただし、非常に多くの経験値やレアアイテムなどをドロップするため、誰が権利を獲得するかを常に争われ、多くのプレイヤーに狙われている。
・モンスターランク
E~Sまでに分けられる、モンスターごとの区分分け。
とはいっても、ゲーム内で分類されているものではなく、ゲーム内プレイヤーの有志による。攻略サイトの募ったほぼ同条件によるメンバーで戦い、どの程度の強さかを測るというもの。
その分類はかなり大雑把であるため、ランキングは時折変動している。
基本的にゲーム側によるモンスターの区分は、レギュラーかユニークかしか存在しない。
・ネームドモンスター
ユニークモンスターの一種。こう呼ばれるのはユニークモンスターの中でも最底辺の位置するDランクのものに限られる。
・NPC
NonPlayerCharacter。つまり、プレイヤーが操作するのではなく、プログラムによって動作するキャラクターのこと。例でいえば、町の住人や店の店主など。
NPCはプログラムによって動作するゆえに、プレイヤー側からの発言に対し、適切な回答を行えなかったりすることが多い(一般的には、特定の発言にのみ反応する)。基本的にMMORPGにおいては、NPCを殺傷することはできず、各種ハラスメント行為も行えない。ただし、イベントによって死亡することもある。
NPCは、品物の売買を行っていたり、時にクエストのトリガーとなることもある。また場合によっては、条件によってプレイヤーに敵対する・襲ってくるNPCも存在する。
・クエスト
Quest。MMORPGにおいては、特定の条件で発生する『依頼』や『頼みごと』であり、クリアすることによって報酬を手に入れることができる。報酬の内容は様々で、経験値やお金、時にアイテムであることもある。
また場合によって、報酬がまったく発生しないクエストもあるが、それはストーリー上の展開イベントであったり、次のクエストのためのキークエストである場合が多い。
また、クエスト画面に表示されない特殊なクエストとして、イベントクエストが存在する。ヒストリーとしても記録されず、また選択によっては、報酬が発生したりしなかったり、時にプレイヤーに害を及ぼすものさえ存在する。
・バフ
Buffer。支援魔法、およびスキルのこと。一定時間ステータスを向上させるなどの効果を持つ。
語源は、はるか百年以上も前に流行したあるMMORPGの支援魔法。HPの最大値を向上させる魔法があり、自身のHPより先に、上昇したHPが減少するというその効果からBuffer(緩衝剤)と呼ばれるようになった。その後、いつしかプレイヤーに有益な効果を与える補助魔法を総じて『バッファー』、ないし『バフ(Buff)』と呼ぶようになり、後進のMMORPGにもこの名が浸透していった。
似た意味の言葉としては『エンチャント(Enchant:略称・エンチャ)』があるが、バフがプレイヤー自身に有益な効果をもたらすものに対し、エンチャントは武器や防具、アイテム類に効果を与えるという側面が強い。
対義語としてプレイヤーに不利益な効果をもたらす『デバフ』が存在する。
・デバフ
プレイヤーの攻撃力や防御力といったステータス類に対し、マイナスの効果を与える魔法・スキルのこと。語源はバフと同じ最初期のMMORPG。
継続ダメージを与える毒などを与えるスキルも、デバフと呼ばれることもあるが、継続ダメージが発生する効果はDOTと呼ばれることが多い。
・DoT
Damege on Time。徐々にダメージを与えていくスキル、および効果のこと。
日本では単純に毒と称されることも多いが、他にもその他さまざまなスキルによって発生する。
日本においては毒は弱いというイメージが強いが、海外においては強力な効果を発揮する場合も多い。
DoTスキルと比して、直接ダメージを与えるスキルをDDと呼ぶ。
・AoE
Area of Effect。すなわち範囲攻撃である。AoEによって発生するダメージをスプラッシュダメージとも呼ぶ。日本では単純に、範囲や範囲攻撃と呼ばれることも多い。
自分を中心として効果を発揮するPBAoEとよばれるものもある。
なおオーリオウル・オンラインでは、範囲攻撃と呼ばれる概念そのものが存在しない。単独にしかダメージを与えないスキル、というものが存在しないからだ。ただし、きわめて広範囲に効果を及ぼすスキルを範囲攻撃、AoEなどと称することもある。
・インベントリ
アイテムインベントリともいう。用語の一つで、アイテムの保存される場所、または所持しているアイテムの一覧が表示される場所のことを指す。いわゆるアイテムウィンドウである。
取得したアイテムは全てここに保存され、さらに最下部には、現在所有しているユセル(お金)が数値として表示されている。
またプレイヤーの筋力値によって、持てるアイテムの総重量が決まっており、アイテムを持ちすぎると動きづらくなる等のペナルティが発生する。
・ヒーラー
治癒師。回復魔法や支援魔法が使える職業の総称。
オーリオウル・オンラインにおいては、メイジ、プリースト、アナスターシャ、テスタメントなどがこれに当たる。なおウィザード系列の魔法職でも回復魔法は一部使えるが、支援を中心として戦闘を行う職種以外は、基本的にヒーラーとは呼ばない。
そのため、たとえメイジであっても、スキル構成が攻撃魔法寄りである場合や、戦闘でほとんど回復魔法を使わない場合はヒーラーとは呼ばれない。
・タンク
壁役、とも言われる。パーティ構成の中で前線を担当し、敵のダメージに耐える役割を担う。
高いHPと防御力、回避性能など、極めて高い継戦能力を有し、パーティを支える。
オーリオウル・オンラインにおいてはシールダー系列の職種がこれに当たる。アタッカーとは異なり、敵に与えるダメージ量はそこまで問題視されない。
・アタッカー
攻撃専門職であり、パーティの中でも、敵にひたすらダメージを与える役割。
ダメージディーラーと同義であり、極めて高い攻撃力|(=火力)が特徴。魔法使い等の後衛職とは異なり、しばしば敵の攻撃に晒されるため、或る程度の回避力や防御力など継戦能力も必要とされる。
オーリオウル・オンラインにおいては、ファイター系列やアサシン系列がこれに当たる。
・ビルド
ビルド(構成)とは、スキル・ステータス・職業なども含めたキャラクター能力を構成する要素の総称。たとえばタンクビルドというのは、壁役となるためにHPや防御力を上昇させ、専用のスキルを習得し、その目的に特化した構成、ということになる。
・タゲ
ターゲット、の略称。即ちモンスターに狙われていることを意味し、タゲを持つ、というのは、モンスターの攻撃を引き受ける、という意味となる。
基本的にパーティにおいて、タゲを引き受けるのは前線の役目であり、HPや防御力がほとんどない後衛側は、モンスターに狙われればあっという間に倒されてしまうことが多い。
タゲは基本的にヘイト値によって管理され、ヘイトが大きいキャラクターがターゲットされることとなる。
・ヘイト
『憎悪』。つまり、モンスターからキャラクターがどの程度狙われているか、の値。
行動によってさまざまに増減する。もっとも単純に増えやすいのは近距離から攻撃を加えることだが、魔法やキャストに対して極端にヘイト値を増やすモンスターも存在する。
またクラスによっては、このヘイトを管理するスキルも存在する。
・キャスト
スキルを扱う際に発生する発動前時間。チャージタイムと同義だが、キャストといった場合は一般的に魔法のことを指す。キャスト時間のことをキャスティングタイムなどと呼ぶ。チャージ、キャストを総称してAT(ActivationTime)などと呼ぶこともある。
なお、ATが一切存在しない、即時発動が可能なスキルをインスタントスキルと呼ぶが、オーリオウル・オンラインでは大小なり、ミリ秒程度でもATが存在する場合が多く、ほとんど存在しない概念といえる。
・クラス
オーリオウル・オンラインにおいて、プレイヤーそれぞれの持つ『職業』のこと。
プレイヤーはそれぞれ、このクラスによって能力値などが変動し、様々なスキルを手に入れることができる。
クラスの力は極めて強力であり、上位のクラスであればあるほど、プレイヤー達は強い力を手にすることが可能である。
この世界には多種多様なクラスが存在し、未だ転職方法の分からない、または発見されていない幻のクラスがあるとも言われている。
・サブクラス
プレイヤーそれぞれが設定できる、二つ目のクラスのこと。設定可能な相性であれば、既に習得しているクラスをサブクラスに設定することができる。
サブクラスに設定することで、能力値こそ上昇しないが、習得しているスキルを自由に使用することが可能となり、その能力を飛躍的に向上させる。
・ステータス変化
キャラクターのステータスに変化を催す様々な効果のことで、能力アップやダウン、継続ダメージやHP自動回復などの様々な効果が生じるもの。ステート変化、ステートともいう。
本来良し悪し問わずすべてを総称した言い方で、このうち悪い効果をもたらすものを状態異常(バッドステータス)と呼ぶ。
ただし現在においては、一般に好影響をもたらす効果をこう呼ぶことが多い。
・状態異常
キャラクター、及びMOBに対して与えられるステータス変化効果のことであり、そのうち悪影響をもたらすものを指す。
能力ダウンや継続ダメージなど様々なものが存在する。代表的なものでは『毒』がこれにあたる。
オーリオウル・オンラインにおいては13種類の一般状態異常(毒、鈍足、出血、麻痺、暗闇、刻印、凍結、感電、火傷、石化、呪詛、衰弱、戦闘不能)と、各種ステータス下降異常、またスキルによって付与される状態異常効果が存在する。
・死
オンラインゲームでの死とは、つまりHPが0になる状態のこと。戦闘不能ともいう。状態異常の一種。
一般的に、蘇生魔法、ないし『リターンポイント』と呼ばれる蘇生地点まで戻ることによって回復する。ゲームによっては『デスペナルティ』と呼ばれるものが生じ、経験値が減少したり、ステータスが一定時間減少するなどのペナルティを伴うこともある。
また、自分から死ぬことによって、町まで戻る手間を省く『死に戻り』というものもある。
いずれにせよ、オンラインゲームでの死の意味は軽い。もちろん場合によっては損や打撃を蒙ることもあるが、重大なものであることは少ない。
用語集②と一部被っている語句があります。このあたりは後ほど再編集予定。
MMORPGとMORPGですが、簡単に言うとMMOがラグナ○クやEver○uest、MOがファン○シー○ターやモン○ンなどです。最近はMOが人気な気がする。