用語解説② オーリオウル・オンライン
・ユニークモンスター
あるいは単純にユニークとも呼ばれる。
E~Sまでに分類されるモンスターの中で、特別な強さを持つモンスターの総称。いわゆるボスモンスター。
彼らにはそれぞれ名前が与えられ、一つのフィールドには、原則同時に一匹しか存在できない。そのため、一度倒されてしまうとリポップ(再発生)を待たなければならない。
これらのリポップ時間はモンスターによってそれぞれ定められており、特にA級以上のユニークモンスターは一日以上、場合によっては一週間以上リポップしない場合もある。
ユニークモンスターもまた、D~Sまでに分類されるが、通常のモンスターとは隔絶した強さを持ち、ランクが同じでもその強さは天と地ほどの差がある。
ただし、非常に多くの経験値やレアアイテムなどをドロップするため、誰が権利を獲得するかを常に争われ、多くのプレイヤーに狙われている。
・モンスターランク
E~Sまでに分けられる、モンスターごとの区分分け。
とはいっても、ゲーム内で分類されているものではなく、ゲーム内プレイヤーの有志による。攻略サイトの募ったほぼ同条件によるメンバーで戦い、どの程度の強さかを測るというもの。
その分類はかなり大雑把であるため、ランキングは時折変動している。
基本的にゲーム側によるモンスターの区分は、レギュラーかユニークかしか存在しない。
・オーリオウル
このゲームの名前、その略称。またはその名前の基となった、空に浮かぶ白い円環のこと。
神話曰く、賢者と巨人の闘いによって光が失われた。女神は世界を再生すべく、天上にオーリオウルを生みだして光を与え、巨人と賢者から全てを創世したと言われている。
このオーリオウル(天上世界)に辿りつくことがグランド・クエストの目的と言われているが、現段階ではその真偽は判然としていない。
・魔物
オーリオウルの光が当たらない無明の闇から生み出されたと言われる存在。人類の敵。
倒すことでアイテムと経験値、ジョブ経験値が獲得できる。なおお金はモンスターを倒しても手に入らず、手に入れたアイテムを売るなどして手に入れなければならない。
・ユセル
このゲームにおける通貨。Uselと表記される。
渡すには交換ウィンドウ上で入力するか、アイテム欄を操作して『金袋』アイテムとして出現させるかのどちらかである。
・銀楯の聖槍
正式名称(登録名)はSilvery Escu Longinus。略称はS.E.L。
銀色の盾と槍を紋章に持つ。Escuはエスカッシャン(紋章の盾)を意味する略語(字数制限の為)。
リンを発起人とするギルドであり、シシス王国南西部フィールドではかなり有名なギルドであった。後にSランクユニーク『ギガース』を最初に討伐し、その地位を不動のものとする。
所属メンバー総数は11人。ギルドリーダーはリン、サブリーダーはライ。
・風見鶏亭
交易都市カリスの片隅に存在する酒場。主人公の行きつけで、料理の腕は確か。
経営者は肌黒く比較的若い男(とはいえプレイヤーの顔と実年齢は必ずしも合致しない)だが、本名は不明で『マスター』とだけ呼ばれている。
・交易都市カリス
シシス王国の南西に位置する交易都市。ガーベラ王国やマーモット王国、さらにはコンスタンティアなどの領土にほど近く、交易の中心とされている。
ガトートス山に隣接し、さらに北に行けば、高難度フィールドであるアストライア山脈に辿りつく。
低難度フィールドと高難度フィールドがそれぞれ存在しているため、或る程度の知識さえあれば、初級者から上級者まで広い範囲のプレイヤーたちの拠点となりうる。
・ギガース
オーリオウル・オンライン上にて、三匹は存在すると言われるSランクユニークモンスターの一匹。
極めて強大な体躯と強靭性、防御力と膨大なHP、さらにはその巨体からは想像も出来ない素早さに、圧倒的な攻撃力すらも併せ持つという難敵。
石で出来た巨人のような存在であり、通常の武器では脛ほどまでしか届かないほどの巨体を持つ。
その巨体ゆえほとんど有効打を与えられない。そのうえ隙と呼べる隙もほとんどなく、何百人ものパーティによる挑戦を蹴散らしてきた強敵である。
・インベントリ
アイテムインベントリともいう。用語の一つで、アイテムの保存される場所、または所持しているアイテムの一覧が表示される場所のことを指す。いわゆるアイテムウィンドウである。
取得したアイテムは全てここに保存され、さらに最下部には、現在所有しているユセル(お金)が数値として表示されている。
またプレイヤーの筋力値によって、持てるアイテムの総重量が決まっており、アイテムを持ちすぎると動きづらくなる等のペナルティが発生する。
・ヒーラー
治癒師。回復魔法や支援魔法が使える職業の総称。
オーリオウル・オンラインにおいては、メイジ、プリースト、アナスターシャ、テスタメントなどがこれに当たる。なおウィザード系列の魔法職でも回復魔法は一部使えるが、支援を中心として戦闘を行う職種以外は、基本的にヒーラーとは呼ばない。
そのため、たとえメイジであっても、スキル構成が攻撃魔法寄りである場合や、戦闘でほとんど回復魔法を使わない場合はヒーラーとは呼ばれない。
・タンク
壁役、とも言われる。パーティ構成の中で前線を担当し、敵のダメージに耐える役割を担う。
高いHPと防御力、回避性能など、極めて高い継戦能力を有し、パーティを支える。
オーリオウル・オンラインにおいてはシールダー系列の職種がこれに当たる。アタッカーとは異なり、敵に与えるダメージ量はそこまで問題視されない。
・アタッカー
攻撃専門職であり、パーティの中でも、敵にひたすらダメージを与える役割。
ダメージディーラーと同義であり、極めて高い攻撃力|(=火力)が特徴。魔法使い等の後衛職とは異なり、しばしば敵の攻撃に晒されるため、或る程度の回避力や防御力など継戦能力も必要とされる。
オーリオウル・オンラインにおいては、ファイター系列やアサシン系列がこれに当たる。
・ビルド
ビルド(構成)とは、スキル・ステータス・職業なども含めたキャラクター能力を構成する要素の総称。たとえばタンクビルドというのは、壁役となるためにHPや防御力を上昇させ、専用のスキルを習得し、その目的に特化した構成、ということになる。
・タゲ
ターゲット、の略称。即ちモンスターに狙われていることを意味し、タゲを持つ、というのは、モンスターの攻撃を引き受ける、という意味となる。
基本的にパーティにおいて、タゲを引き受けるのは前線の役目であり、HPや防御力がほとんどない後衛側は、モンスターに狙われればあっという間に倒されてしまうことが多い。
・クラス
オーリオウル・オンラインにおいて、プレイヤーそれぞれの持つ『職業』のこと。
プレイヤーはそれぞれ、このクラスによって能力値などが変動し、様々なスキルを手に入れることができる。
クラスの力は極めて強力であり、上位のクラスであればあるほど、プレイヤー達は強い力を手にすることが可能である。
この世界には多種多様なクラスが存在し、未だ転職方法の分からない、または発見されていない幻のクラスがあるとも言われている。
・サブクラス
プレイヤーそれぞれが設定できる、二つ目のクラスのこと。設定可能な相性であれば、既に習得しているクラスをサブクラスに設定することができる。
サブクラスに設定することで、能力値こそ上昇しないが、習得しているスキルを自由に使用することが可能となり、その能力を飛躍的に向上させる。
用語集第二段、オーリオウル・オンライン篇です。
これらの設定は全て、『第一章以前』のオーリオウル・オンラインのものです。
ネットゲーム用語などはどの程度説明して良いのか分からなかったので適当に。
なんか間違ってたらごめんなさい。
次回は、『新世界篇』へと続く……かもしれない!