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異能使いの魔王は学園を好き放題に蹂躙する (旧題 : 金色の魔王(魔法の王)は微笑む)  作者: 誠くん2F29
黒き福音編

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第70話 ようやく明かされる詳細

 今日は普段と異なり、教室を介さずに直接テスト会場に向かうことになった。

 会場へ向かっている最中は、自然とテストをうける者たちとすれ違う。


 皆緊張した面持ちで、一歩を踏みしめている。


「(ヘルトは大事な時に毎回用事があるわね)」


 一緒に登校したかったのだが、それは叶わなかった。


 セブンキングスは、実技をテストなどしなくてもその実力が担保されている。

 しかし、それでは学園の体裁が保てないので、テストだけは受けてもらっているらしい。

 そんな状態でも、ヘルトはかなり忙しい。


 一緒に登校出来ないと分かっていても、ヘルトが近くにいてくれた方が安心する。

 あれ…?

 私、ヘルトのことを意識しすぎじゃない?


 自分の中でヘルトという存在が、大きくなっていると感じる。


 しかし、今はテスト直前だ。

 そちらに集中しなければいけない。


 思考を切り替えて、テストのことを考える。


 テストがスタートするまでには合流できるらしいので、問題ないだろう。



 周りに流されるように歩いていると、一回来たことのある会場までたどり着いた。

 テストのダンジョンに潜る時間は、クラスによって異なる。

 既に3年生の先輩方が入っていて、今からは2年A〜C組が潜ることになっている。

 なので、この場には知っている生徒と、知らない生徒が混在している。


「(けっこうギリギリに来たから、そろそろ開始時間のはずだけど…)」


 時計を確認すると、学園が指定した時刻がもうすぐだ。


 スマホに視線を落としていると、周りがざわめき立つ。


「生徒のみなさん、おはようございます」


 学年交流会でも説明を担当してくれた、小鳥遊先生が壇上に立って挨拶している。

 日差しが強くて先生の表情が分からないが、声色が全てを物語っている。

 簡単に言うと、安心するくらいすごく平坦な声だ。


「みなさんに既に伝達済みの内容の振り返りと、初出の情報をお伝えいまたします」


〈概要〉

・ダンジョンを踏覇した速度で成績が決まる。

・テスト開始は午前10:00から行う。

・制限時間は180分


〈詳細〉

・魔物やトラップがひしめき合っているダンジョンを踏覇すること。

 その際に、生徒同士の妨害は推奨しない

・隠し通路なども存在するので、余裕があれば探してよい。


・ダンジョン内には監視カメラが設置されているので、たとえ踏破できなくても成績はつく。

・万が一、学園側で続行が出来ないと判断されるほどの怪我をおった者は、即医務室送りとなる。


・最後にセブンキングスは力を出しすぎないように

(ダンジョンを壊してしまう可能性があるため)  


「以上となります。質問などは受け付けていませんので、ご理解ください」


 先生は頭を下げてから壇上をおりた。

 どうやらこれからは、別の先生が進行を行うようだ。


 その先生曰く、10分後にはこの場にいる生徒は皆ゲートからダンジョンに潜るようだ。



「ごめんね、少し遅くなったよ」


 小鳥遊先生の説明が終わったと、ほぼ同時にヘルトがこの場に着いたようだ。

 時間に間に合わないことも視野にいれてたので、安心した。


「もう先生の設明終わっちゃったけど大丈夫なの?」


「それはさっき個別に聞いたから問題ないよ。それよりも、今回は学園から強いストップをかけられなかったから、力をある程度出そうと思っているんだ。だから、メアの出番はないかもね」


 冗談のように軽いノリで言うヘルト。


 どこか日頃よりヘルトの表情が明るい気がする。

 頼もしいのだが、逆に不安になってくる。


 これは何か腹に抱えているのかもしれない。


「胡散臭いけど、今のところは信じておくわ」


 ここで、ふと周りのざわめきが気になった。


 セブンキングスであるヘルトと話していると、必然的に注目を浴びる。

 それは仕方のないことなので、気にしてないのだが、もう一人異様に目立っている人がいた。



 その生徒は、周囲などまったく気にせず、愚痴を心の中で漏らしていた。


「(ハァ〜、実技テストは毎回参加しないといけないのキツ。もう、ヘルトに頼んでこの学園ごと吹き飛ばしてもらおうかな)」


 などと、物騒なことを考えているのは、ヘルトと同じセブンキングスで、序列第4位を誇る朝倉日向だ。

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