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異能使いの魔王は学園を好き放題に蹂躙する (旧題 : 金色の魔王(魔法の王)は微笑む)  作者: 誠くん2F29
メアの過去編

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第45話 転校の理由

 それから残りの女性は異能省の支部の方に送って、パトロールは終わりを告げた。


 その後も目の前で起こった事件や街の人のお手伝いを続けていた。

 すると、数年後に私よりも先に正式な職員となった先輩が会いに来てくれるらしい。

 しかも、すごい良い知らせがあると聞いていた。


 良い知らせとは何だろう?と思いながら宿舎のエントランスで待っていると、先輩がロビーにまで来ているのが見えた。


「やっほ〜、久し振りだね。元気だった?」


 先輩の元気なところは昔と全く変わっていなかったが、衣服はスーツをキッチリと着ていて違和感を感じざるおえなかった。

 しかし、久し振りに会えたことはもちろん嬉しい。


「もちろん元気ですし、先輩と会えて嬉しいです。それで良い知らせとはなんですか?」


 自分でも事を急ぎすぎていると思いつつも、聞かざるおえなかった。

 だって、わざわざ先輩から直接教えないといけない内容となると、そうとう重要な内容ということは分かるからだ。


「実は良い知らせだけを伝えてあげたかったんだけど、悪い知らせもあってね…。まあ、この封筒の中の書類を読んでみて」


 手渡しで封筒を受け取る。


 悪い知らせがあると思っていなかったが、そう聞かれてしまうと少し怖くなってしまう。

 でも、恐る恐る開けてみた。


 すると書類は二枚同封されていて、1枚目には多分良い知らせが書いてあった。

 その内容は"正式な異能省の職員に昇格する権利を授与する"と記されている。


 これに関しては正直分かっていた。

 なぜなら私は15歳の誕生日をこの前迎えていて、法律上の問題では15歳を越えないと正式な異能省の職員にはなれないのだ。

 本当ならば12歳の時には、訓練官を卒業できる程の実績と実力をもっていたはずだが、法律が邪魔をしていたからだ。


 もう一枚の書類はおそらく悪い知らせなのだろう。

 やはり悪い知らせの方が気になる。


 先輩は内容を知っているのか、少し申し訳なさそうな顔をしている。

 それほど内容が酷いのだろうか?

 

 腕が少し震えているのが分かるが、そのまま書類を開いた。


 中身は私はもう異能学園を昔に卒業しているが、また学園に通わないといけないというものだった。


 だが、もう異能学園の入学式は数ヶ月前に始まっているはずである。

 なので正直意味が分からなかった。

 年齢的にはおかしくないのだけれども…。


 気になって先輩の方を見てみると、どうやら詳しい説明をしてくれるようだ。


「メアちゃんは自分でも分かっていると思うけど、とても優秀なのよね。若干15歳でこの国でも有数の実力を誇っている。

(まぁ、初めて出会った時はそこまで強くなかったのにね…。私なんて一瞬で抜かれちゃったから本当にすごいよ)」


 先輩は誇らしげに語っていて、私も嬉しい。

 しかも、実力を正しく評価されているようで安心した。


「異能省はこんなに優秀で若い子を、この国だけで腐らせたくはないらしいんだよね。だから、世界一の異能学園であるスターダスト異能学園への転校を"来年"からして欲しいんだ」


 来年?なぜ来年なのだろう?

 別に今からでも特に問題がなさそうなのに。


 でも、スターダスト異能学園のある島までは距離があるので、そのための準備期間ということなのだろうか?

 しかし、遠いといっても飛行機で10時間ぐらいで着くので、多分この仮説は違うだろう。


「不思議そうにしているね。なぜ来年からなのかは説明させてもらうよ。それはメアちゃんには対外的な"実績"が足りないの。あなたには異能省の職員としてもっと活躍してもらわないと、うちの国の発言力が弱くなっちゃうのよ。だから、この一年は簡単に言うと広告塔になってと、異能省は言っているの」


 なんとなくだけど分かった気がする。

 要約するとこの国で有名になってから、スターダスト異能学園に行って自分達の発言力を強めて来いというものだろう。

 だから、今年から異能学園に行くのではなく、来年から向かう必要があるようだ。

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