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異能使いの魔王は学園を好き放題に蹂躙する (旧題 : 金色の魔王(魔法の王)は微笑む)  作者: 誠くん2F29
学年交流会編

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第15話 成長の片鱗

「順当に勝ったみたいだね」


 拍手の主は後ろから偉そうに話しかけてきた。 

 それを2人はくたびれた様子で聞いていた。


「加勢に入ってくれても良かったんじゃないか?」


「そうよ!私もう、ヘトヘトなんだから!」


 2人共満身創痍とまではいかないが、かなり疲労が溜まっていた。

 ヘルトがキリカの残りのグループメンバーとの戦いを早く終わらせたことがバレていたようで、不満をぶつけていた。


「勝てたんだから良いじゃないか」


 そう返されると2人は返答に困ったので、いっそのこと話題を変えることにした。


「これで3ポイントゲットってことで良いのよね?」


 この学年交流会では1人を倒すごとに1ポイントを獲得できるルールになっていているので、素早く相手を倒す必要がある。

 しかも、上位5組には学園から賞金がでると確約されているので、張り切っている生徒も多いのでかなり重要なイベントになっていた。


「そうなるね、順調なスタートだよ」


「このハイペースだと賞金圏内目指せそうだな!」


 渡は、某海賊アニメの某お金好きのキャラのように目をお金のマークにしていた。

 それにヘルトは著作権的な危機感をおぼえて渡の頭を強めに殴った。


「正気に戻れっ!」


 "ゴンッ" 渡の頭が鈍い音を奏でた…


「あれっ…記憶が…」


 渡はいきなり頭を強めに殴られたことで軽く記憶が飛んでいた。

 しかし、またあの状態になられると非常に困るので、ヘルトとメアはその後も知らぬ存ぜぬで乗り切ったのであった。





 あの悲劇(渡事変)から2時間が経って太陽の位置が1番高くなっている頃、特設エリアの至る所に監視カメラとスピーカーが設置されている。

 そのスピーカーから特別イベントの告知が発された。


「午後1時から特別イベント"セブンキングスをぶっ倒せ!下剋上チャレンジ!"を開催致しますので、該当時刻までに開会式の会場にお越しください」


 特別イベントが開催されるというのは事前に告知されていたが、内容はヘルトすらも知らされていなかったので本人も少し驚いたが、楽しそうなので特に文句などは無かった。


「これって私達もヘルトと戦わないといけない…の?」


 メアは1回戦ったことがあるので正直チキっていたが、渡は普段ヘルトと仲が良いが戦うことはないので、謎にテンションがあがっていて準備運動と称した謎の奇行を繰り返していた。


「俺の秘められし力で、ヘルトを"ケチョンケチョン"にしてやんよ!」


 ヘルトは渡のことは置いておいて、特別イベントでどんな方針で行動しようか考えているとシンプルな答えが思い浮かんだ。


「(さすがに一気に来られると面倒だから、初っ端で強そうな奴以外はお帰り願おうかな…)」


 メアは先程まではチキっていたが、このままだと自分はこれ以上強くなれないと薄々感じていたので、ここでいっそのこと虚勢を張ってでも自分を奮い立たせようとした。


「私のとっておきの新技でヘルトに1撃入れてやるから、覚悟しておきなさいよ!」


 この瞳の奥には不安感があることをヘルトは勘付いていたが、1度圧倒的な力でねじ伏せられたのに「(よく再起出来たな)」と感心していたので、そこには触れなかった。





 1時になり開会式の会場にて、生き残っている生徒がところ狭しと、ぎゅうぎゅう詰めになっていて、学園からのルール説明を待っていたら目の前のモニターから数時間前にも見た顔が映し出された。

 

「ヘルト君、特別イベント勝手に決めてごめんね〜」

(セブンキングスが参加するなんて、滅多に無いからね)


 学園長はまず当人に事前に何も伝えていなかったことに対して謝罪をしたがヘルトはまったく気にしていなかったので「大丈夫だよ」と大きな声で返した。

 すると学園長は「君ならそう言ってくれると信じてたよ」と言って話に戻った。


「じゃあルール説明を小鳥遊先生、任せたよ〜」


 学園長が呼んでいた小鳥遊先生の方にカメラが向き、先生がテキパキと無機質な声で説明を始めた。


「はぁ〜、本当はあなたの仕事なんですからね」

「それじゃあルールは以下の通りです」


 セブンキングス VS その他の生徒で戦う。

 何でもありだが、フレンドリーファイアは事故を除いて禁止。

 

「ルールはこれだけなので、死なないように頑張ってください」

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