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ダイノキョウリュウ  作者: タイガン


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17/17

ダイ17時代 優しさと思いやり 僕の答え 今日流の僕

翌日。憩川小学校の児童達は、心を躍らせた長期休暇を終え、望まずとも始まる学校生活に心を沈ませ、始業式を迎えようとしていた。一人一人の児童それぞれが自分だけの思い出を作った中でも、戦争跡地に赴き、悪霊と戦い、命の危機に瀕し、そして世界の危機を救い、病院で療養生活を送ったのはズーケン一行だけであろう。その一行は皆、終業式の時と同じ様に名簿順で離れ離れになっても、ズーケンとペティはそれぞれ他の友人と話し、レーガリンとヘスペローは一人始業式の開始を待ち、死線を潜り抜けたとは思えない程、いつも通りだった。ただ、ズーケンに関しては休み前に出された課題のこともあり、話しかけてくる友人達の話が頭に入ってこない程、いつもよりも緊張し切っていた。そんな中、つい一週間前に退院したばかりの校長ケイティが、病み上がりの身体でステージに上がり、全校児童の前に立った。

「皆さん、おはようございます!」

「「「「「おはようございまーす!!!」」」」」

元気の良い声達が、体育館全体に響く。そのほとんどが下級生の声で、上級生の声はかき消され、然程聞こえてこない。

「夏休み明けも、元気な皆さんに会えてとても嬉しいです。お休みは、楽しかったですか?」

「楽しかったです!!!」

下級生からは再び元気な声が響き、それに紛れ上級生からは、眠い、だりぃ、もう少し休ませてくれ等、けだるそうな声ばかりが床に落ちる。

「それは良かったです。でも、本当はもっと遊びたかった子も多いと思います。気持ちはよく分かりますが、これからは学校で素敵な思い出を作ってください。ここでしか作れない思い出が、きっとあるはずです。それから、もしまだ夏休みの宿題が残っている子は、お家に帰ったら大急ぎで取り組んでください。面倒だと思いますが…今の内に、期限までにやることをこなすことを覚えておくといいかと」

ケイティの、児童達の心情に寄り添った助言と忠告は、児童全体にささやかな笑いを生んだ。児童達の笑いが落ち着いたところで、本題を切り出す。

「皆さん、覚えていますか?僕が休み前に、皆さんにある宿題を出しましたよね。覚えている子は、いますか?」

「えー?」「そんなのあったっけ?」「なんかあったよな」「重い槍がどうたらこうたら」

児童達の戸惑う声やうろ覚えの反応に、ケイティは苦笑いしつつも、想定の範囲内なので話を進める。

「やっぱり覚えてる子は少ないようなので、改めてお話しします。始業式の時、僕はここで、優しさとは何か、思いやりとは何か、その違いについて皆さんに尋ねました。考えてきてくれた子は、少ないかもしれませんが…誰か、答えてくれる子はいますか?」

児童の半数以上が忘れていたであろう難題をケイティが問い直すと、児童達は一人考え込んだり、周囲と話し合ったり、全く関係のない話をしたりと、再びざわめきだす。しかし唯一、ズーケンだけは、この難題への、自分なりの答えを持っていた。ただ、全校児童がざわめく中、その答えを出す勇気は、まだ持てていなかった。

「やっぱり、難しいみたいですね。でも、折角なので、誰かに答えてもらおうと思います」

ケイティが長い首を左右に振り始めると、児童達が次々と顔をしかめ、指名がくるのではないかとヒヤヒヤしているが、彼には既に、その誰かが決まっていた。

「ズーケン君、いいかな?」

「!」

内心、自分に指名が来るのではないか、ズーケンは予感していた。

「…はい」

(ズーケン頑張って!)

全校児童が注目し、共に乗り越えたレーガリン達親友一同も心の中で応援し見守る中、ズーケンはゆっくり起立した。

「ええっと…その…あくまで、僕の意見なんですけど…」

いつも通り緊張するズーケンだったが、緊張状態になったからか、マニヨウジと対峙した時のことが過る。すると、頭が真っ白になりかけそうになっていたズーケンだったが、当時を振り返り、少なくとも死ぬことはない、という考えに至ると、徐々に落ち着きを取り戻していった。亡き祖父ラ―ケンの教えを受け、そこから生まれた自身の考えを伝えようと、気持ちと言葉を大急ぎで整理していた。

「まず…優しさっていうのは…その人が持つ気持ちで、思いやりって言うのは…その…行動だと思うんです…」

ラーケンの教え且ズーケンの考えに、ケイティは優しく微笑みながら見守り、児童達は次々と称賛や感嘆の声を上げ、感心したように頷いていた。

「父ちゃ…お父さんが言ってたんですけど、特に思いやりは、その人に対する優しさという気持ちを持った上で、その人の為になる行動が出来て、初めて成り立つものなんだって…。僕も、その通りだと思いました。ただ、優しさを思いやりにするのって、意外と難しいと思いました…」

休みが明ける前、ズーケンは、ケイティから出された課題のことを両親に明かした。二人も、明確な違いについて考えたことはなく、答えに辿り着くまでに難航を極めた。だがその時間も、立派な家族の時間でもあった。3人は楽しみながら話し合った末に、今ズーケンが話した答えに辿り着いたのは、ズケンタロウであった。

「確かに、僕もその通りだと思います。その理由についても、詳しく教えてくれますか?」

「は、はい…」

大勢の人前に出るのが性に合わないズーケンが、全校生徒と教員の前で今、マニヨウジとの戦いで得たことを伝えようとしている。ケイティは、様々な困難を乗り越えたズーケンなら、きっと素晴らしい答えを導き出したのではないかと期待を寄せていた。

「今まで僕は…お父さんやお母さんが一生懸命頑張ってるから、僕も頑張らなきゃとか、心配かけないようにしなきゃって思ってました。だから、僕が何か悩んだり困ったりしても、変に気を遣っちゃって、何も言えなかったんです。ただ、お父さんやお母さんからしてみると、それが余計心配だったみたいで…大切な人の為にやってたことが、却って大切な人に心配かけちゃってたから…良くなかったなって思いました…」

自身の気遣いが裏目に出てしまったことへの反省からか、頭をポリポリ掻きながらズーケンは話す。今となっては苦い思い出だが、良い経験にはなったと思うようにしている。

「優しさっていう気持ちはあっても、思いやりが出来ていなかったんです。そこは…反省しました。だから…今度からは、どんな小さなことでも、もっとちゃんと、父ちゃんと母ちゃんと話そうって決めました。その方が二人も喜んでくれるし、僕も気が楽になるので、これからはそうしようと思います」

このことを踏まえ、長期休みが明ける前にズーケン親子は、どんなに些細なことでも、お互いなるべく話しかけるようにし、今までよりも会話を重ねるようになった。ズーケンは、ケイティからの課題の他にも、学校での出来事や友人達のこと、特にマニヨウジとの戦いを経て新しい友人が大勢出来たことについては、その友人達一人一人のことについて話をしたのだ。勿論、マニヨウジのことやバウソーやダイナ装備達等、事情が複雑な者達の詳しい情報については伏せたものの、ズケンタロウとアティラは楽しそうに聞いてくれた。両親に話せたことも話を聞いてくれたも嬉しかったが、二人が嬉しそうに聞いてくれたことが、なにより嬉しかったのだ。

「そうだったんですね。大切な人の為に気を遣ったつもりが、却って裏目に出てしまうのはよくある話です。僕も昔何度かありましたし、今でもたまにあります。皆さんもいずれ経験するかもしれませんし、もう経験した子もいるかもしれません。ただ、大人になってもよくあることなので、今の内にそのことに気付けたのは、とても大きいと思いますよ」

「あ、ありがとうございます…」

緊張は大分解れたとはいえ、褒められるのは嬉し恥ずかしなのは変わらずだった。大勢の前で褒められた為、ズーケンは俯き、普段の倍以上照れてしまった。

「それで、反省した後はどうするべきだと思いましたか?」

「へ?あ、や、それはですね…」

照れるのも束の間、またもケイティに問われ、現実に引き戻される。ズーケンはすぐさま顔を上げ、直ちに状況を整理する。

「これも、父ちゃんと母ちゃんが言ってくれたんですけど…今度、何か悩んだり迷ったりした時は、どんな小さなことでも一度話してほしいって。力になれるかどうかは分からないけど、せめて話してほしいって。悩んでるのは分かるのに、なんで悩んでるのか分からないのは、力になりたくてもなれないし、苦しくて悔しいから、出来ることはさせてほしいって」

「そうですか…」

二人の言葉を聞いたケイティは、ほっと一息つきながら微笑んだ。彼は長年、ズーケンのことだけでなく、彼の両親であるズケンタロウ、アティラ夫妻のことも気がかりだった。しかし、これでようやく安心出来そうだ。

「素敵な御両親ですね。これからは、何かあってもちゃんと話せそうですか?」

「ややや…」

答えては問われ答えては問われる。緊張がほぐれつつあったとはいえ、全く緊張していないわけではない中、ここまで応対が続くとズーケンとしては参ってしまう。ただ、ケイティとしてはズーケンが元々人より優しい心と思いやる気持ちを持っていることに加え、弟の死やマニヨウジとの戦い等、まず一生の内にないであろう経験を経てきたことから、彼なら何か大事なことを学んだのではないか、そしてそれが、他の児童達がこれから先、生きていくことで大事なことを教えてくれるのではないか、そう思えたのだ。その為、補足したくなる自身の気持ちを抑え、ズーケンが経験したこと、感じたこと、そして学んだことを引き出そうとしていた。

「はい。ただ、やっぱりお父さんもお母さんも忙しいので、落ち着いたところで話してみようかと思います。話せないことも、もしかしたらあるかもしれないですけど…それでも、話せることはなるべく話していきたいなって思いました」

「同じ家族や友達でも、話せることはその人によって異なりますし、それで良いと思います。因みに、ご両親に話せないことは、お友達には話せそうですか?」

もしかしたらこの先、マニヨウジやダイナ装備のこと程ではなくとも、二人にも話せないことが出来るかもしれない。成長と共に、その時はそう遠くない内に訪れるだろう。そんな時、誰を頼ればいいのか、その答えは、既に出ていた。

「はい。今度からは、友達の皆をもう少し頼ることにしました。今までは、お父さんやお母さんの時みたいに心配かけたくないのと、誰かに相談したり、頼ったりするのはどこか申し訳ないって思っていました。でも、心配してくれる誰かや、相談出来て頼れる誰かがいたり、助けてくれる誰かがいるのって、すごく素敵なことなんだって分かりました。僕には、そんな人達がいます。お父さんやお母さん、学校の先生や校長先生…それに、たくさんの友達がいます。いつも一緒に遊んでくれて、僕の話を聞いてくれて、僕とお話ししてくれて、何より、ただただ傍にいてくれる友達がいます。これがどれだけ幸せなことか…それが、ようやく分かりました」

この時、初めて周りの顔を見た。レーガリン、ヘスペロー、ペティ、クイタン、バウソー。彼ら以外の友人達や他の児童達。皆、優しい笑顔だった。さらに、この場にいない7人の友人達の顔も思い浮かべる。すると、ズーケンも自然と彼らと同じ笑顔になれた。因みに、モトロオは既に号泣する程感動しており、その姿が目に入ったズーケンも、思わず涙を誘われてしまった。

「僕の友達は、僕を元気づけてくれて、幸せな気持ちにしてくれて、優しい気持ちにしてくれます。だから僕も、友達を元気づけて、幸せな気持ちにして、優しい気持ちに出来るような友達でいたいと思うようになりました。その為にまずは、僕が元気でいることが大前提なので、僕のことを大切にしてくれる人に元気をあげて、大切にしていきたいです」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

ズーケンを元気づけ、優しい気持ちにさせてくれる親友達が次々と涙を滲ませる中、一際ズーケンに元気づけられ、優しい気持ちにさせられたバウソーから、感動のあまり雄叫びに近い声が上がる。涙が噴水のごとく噴き上がってもおかしくない程号泣するバウソーに、児童達の大半から笑い声が洩れる。これには、ズーケンやその友人達は苦笑い気味だったが、ズーケンはおかげで、緊張がかなり解れた気がした。

「それから、お母さんが言ってくれたんですけど…友達も頼れば、きっと力になってくれるって。力になれなかったとしても、僕のことを大切に思ってくれている気持ちは本物だから、その気持ちに感謝して、僕を大切にしてくれる人や、色んな人達の力になりたいと思っています」

ケイティの褒め言葉や、バウソーの雄叫びのおかげか、話し始めた時より大幅に緊張が解れたズーケンは、気を取り直して話を続ける。この時、母の、ズーケンは優しい子だから、の部分は、自分で言うのは流石に恥ずかしかったので伏せることにした。だが内心、心が舞い上がる程嬉しかった。

「ただ、無理し過ぎないように気をつけようと思います。僕があんまり無理しちゃうと、僕のことを大切に思っている人達が心配しちゃうし、僕だって、友達や家族が無理してたら心配になっちゃうので。だから、僕自身あんまり無理しないようにして、大切な人達にも無理させないようにしたいです。ただ、どうしても無理しなきゃいけない時は、本当に大事な時であってほしいし、その時は誰かの手を借りられたらって思います。それで誰かの手を借りたら、今度はその人や違う誰かにも手を貸せるような人になりたいです」

この時、再びバウソーから感動の咆哮が上がりかけたが、咄嗟にモトロオが、彼の口を片手で塞ぎ、防音した。尚、モトロオもバウソーに負けず劣らず大量の涙を流しており、彼の気持ちをよく理解しながら、今は何が何でも堪えるよう何度も言い聞かせた。これから、ズーケンは最後の言葉を、彼自身の決意を述べる。

「僕はこれから、家族や友達は勿論、それ以外の人も、そして自分のことも大切にして、誰かに助けてもらったら、今度はその人や、それ以外の人も助けて、自分や周りの人への優しさと、思いやりを持った人でありたいです」

ズーケンが最後まで言い終えた時、ケイティは涙を何度も拭っていた。

「…ありがとうございました。とても素晴らしくて、素敵なお話でした。誰かに優しくしたり、思いやりを持って接することは勿論大事です。でも、自分に優しくすることだって、それと同じくらい大事なんです。だから今、ズーケン君が言ってくれたように、時には誰かに頼ったり頼られたりして、お互い助け合って生きてください。誰かに対して優しく出来る皆さんなら、きっと出来るはずです。その優しさを、自分に向けるだけでいいんです。これからも周りの人達に優しく、思いやりを持って接しながら、時には自分に優しくすることも忘れずに頑張ってください。私の話は終わります。皆さん、本当の優しさと思いやりを持った彼に、大きな拍手をお願いします」

涙を拭うケイティが促すと、体育館全体に大きな拍手が巻き起こった。中には、ズーケンの話に感動し、バウソー達と同じ様に涙を流す児童や教員もいた。拍手喝采を受け、感涙する児童や教員達を目にズーケンは、自身の出した答えが、自身にとっても、大勢の人々にとっても、立派な一つの答えであることを心に感じた。

(ラ―ケン…見ているかい?今、君の孫であるズーケン君は、自分なりの優しさと思いやりへの答えを出した…。僕はそんな彼や子供達、そして今を生きる大人達全員の力になりたい。だから僕は、僕に出来ることを、僕にしか出来ないことをするよ。この学校には、たくさんの可能性を持った子供達や、その子供達の為に一生懸命働く大人達がいる。自分の為に、誰かの為に幸せに生きようとする人達がいるんだ。皆が生きる場所を、もっと良くしたい。僕は、それが出来る立場にいる。どうすればもっと皆が楽しく過ごせるのか、先生達と一緒に考え直してみるよ。誰もが楽しく過ごせる為の環境を作って、幸せを作る。それが僕の…優しさと思いやり…かな)

止む気配がない感涙を溢れさせながら、ケイティは世を去った親友と、己の心に新たなる誓いを立て、この学校で過ごす全員の幸せの為、残された己の人生全てを賭けることを決めた。

こうして、ズーケンは親友達と力と心を合わせ、60年にも及んだ因縁を断ち切ったことで、大きな成長を遂げた。その成長は彼のみならず、その友人達やその他の児童や教員達にも大きな影響を与えた。そして、それぞれ今後の人生により優しさと思いやりを持ち、強く生きていくだろう。大切な者の為に、その大切な者にとっても、大切な自分の為に。





「こーちょーせんせーさよならー」

「はい。さよならー」

「ばいばい校長先生!」

「また明日ね」

「あばよ校長ぉ!」

「おう!明日も来いよ!

児童達の下校の時間。登校してきた時と同じくらい、もしくはそれ以上に元気一杯だ。今日もケイティの笑顔に見送られ、自分の帰りを待つ家族の為、自分が家族の帰りを待つ為、児童達は次々と校門を抜けていき、それぞれの帰路へついていく。

「校長先生」

ズーケン一行も、今まさに帰路に着こうとしていた。

「ズーケン君!それに君達も!」

児童達を見送っていたケイティの眩しい笑顔が、さらに輝きを増す。

「今日の君は本当に素晴らしかったよ!流石ラ―ケンの孫だ!いや、君はもうお祖父ちゃんを超えたんだ!ラ―ケンに出来なかったことを、君は成し遂げたんだ!僕は本当に嬉しいよ!!」

ケイティは、マニヨウジを倒しバウソーやアンゾウを救ったことだけでなく、彼が生前得られなかった、自分への優しさを手に入れたことを心から嬉しく思っていた。そんなケイティにべた褒めされた上、尊敬する祖父を超えたと太鼓判を押され、ズーケンは、大はしゃぎしたくなる程嬉しかったが、同時にかなり照れ臭く思っていた。

「いやいや、僕なんてまだまだですよ…。それに、僕がもし祖父ちゃんを超えることが出来たのなら、それは校長先生やみんなのおかげで、みんながいてくれたから、マニヨウジに勝てたし、バウソーやアンゾウちゃん、ダイチュウ星の人々皆を救うことが出来たんです。それに、僕も自分に優しくすることの大事さを理解出来たし、僕は、これからもみんなのことも、自分のことも大切にしながら生きていこうと思います」

「ズーケン君…」

大きく成長を果たした親友の孫に、ケイティはまた、嬉し泣きしてしまいそうだった。

「それに、校長先生も自分を大切にしてください。その方が僕も安心するっていうか…その…」

「!!」

ふと、ズーケンからご自愛するよう言われ、心も目頭も熱くなってきたケイティは、片手で顔を覆って一行から身体ごと背ける。

「校長先生?」

「あ、いや、すまない…どうも年を取ると涙脆くなってね…。ありがとう…ズーケン君…本当にありがとう…!」

涙ぐんだ声を絞り出したケイティに、ズーケン達もまた、温かい気持ちになった。

「そうだケイティ。お前は、マニヨウジとの激戦の痛みがまだ残っている筈だ。無理は禁物だぞ」

「ははは…そうだね…」

ズーケンの言葉の意味を、理解しているようで理解していないような…。ケイティは、そんなバウソーに苦笑い気味だったが、彼の気持ちも有難く受け取った。そのバウソーの隣にいるクイタンの姿が目に入ると、あることを思い出す。

「そうだ。クイタン君、例の話だけど、上手くまとまりそうだよ」

「ええっ!本当ですか⁉」

クイタンは、驚きと喜びのあまり、普段からやや丸め気味な長い首と、首と同じくらい長い尾をピンと真っ直ぐ立てる。

「ああ!大きな声では言えないけど、君達の戦いのことを、僕の知り合いの絵本作家に話したんだよ。勿論、あくまで僕の作り話としてね。そしたら、とても気に入ってくれて、今、大張り切りで頑張ってくれているよ。当然、ダイナ装備の皆が伝えたいことも取り入れる予定だよ」

「やったぁ!」

「校長先生に話して正解だったねぇ」

入院中、クイタン達4人はケイティ達のいる病室に赴き、ダイナ装備達が伝えたい戦争のこと、愛を知らない者によって引き起こされる悲劇のこと、そして、愛を知らない者に愛を伝えるにはどうしたらの良いのかを相談した。ケイティもしばらく考え込んでいたものの、辿り着いた答えが、絵本にすることだった。

「それに、今ズーケン君が話してくれたことも取り入れてもらうよ。優しさや思いやりも、僕が大勢の人達に伝えたいことでもあるからね」

「それはいい!ズーケンの言葉は、きっと大勢の人々を救うことになるぞ!」

「そしたらまた、ズーケンは人々の救世主だねぇ…」

「ややや…そんな…そこまで大したことはしてないよ…」

嬉しいが、流石に大袈裟なように感じたズーケンは、恥じらう。

「んじゃ、九歳だから救済児…かなぁ」

「ややや」

上手いこと言ったもんだ。恥じらいが少し、薄れた気がする。

「で、ズーちゃんは、あの子とはその後どうなの?」

「ズ、ズーちゃん…」

その呼び方をするのは、ニヤニヤなレーガリンの言う「あの子」しかいない。

「ほらだって…ねぇ…すっごく好かれてたじゃないか」

「やややややや…」

あの子とは、かつてバウソーのように、マニヨウジによって囚われの身となり、ズーケン達が命を懸けて救い出した少女、アンゾウのことである。彼女はズーケンが入院している間、彼の隣のベッドだったのだ。何故レーガリンがニヤケているのには、理由があった。きっかけは、入院中のアンゾウの見舞いに彼女の両親が訪れた際、アンゾウの家出の原因となった自身の名前を巡って、両親と再び喧嘩になったことだ。ズーケンはしばらく静観していたものの、次第に見ていられなくなり、無意識に仲裁に入った。その際、勢いで割って入った為か何を話せば良いのか分からなかったものの、ふと弟のことが頭を過ると、自然と言葉が浮かび上がってきた。

アンゾウちゃん。君が自分の名前がイヤだって言う気持ちは分かったけど、君のお父さんもお母さんも、何か願いを込めて、君の名前を付けた筈なんだ。その気持ちは、君への愛は本物だし、君が愛されてる証でもあるんだ。だから…自分の名前がイヤだったとしても、お父さんとお母さんの、君への気持ちだけは、分かってあげてほしいんだ。それに、僕は、君の名前が変だと思わない。むしろ、君のお父さんとお母さんが心を込めたつけた名前なら、素敵な名前だと思うよ。アンゾウちゃん。

この時のアンゾウの顔は、先程までの怒り心頭な顔が嘘のように、満面の笑みを見せていた。彼女の両親もまた、ズーケンに向け拍手を送っていた。そして、すぐにでも割って入れるよう、我が子の仲裁をうずうずしながら見守っていたズケンタロウは、見事問題を解決した我が子誇りに思うのと同時に、その成長にまた涙を誘われた。

「ズーちゃん。アンゾウちゃんはあの後、君のことについて皆に聞き回ってたみたいだけど、随分君に夢中だったみたいじゃないか」

「ややや…」

アンゾウの名前騒動を解決したその後、ズーケンはアンゾウから質問攻めに遭っていた。

まず、ズーケン自身の名前。住所。年齢。電話番号。趣味。アンゾウ自身をどう思っているか。どこの小学校に通っているのか。想い人、もしくは恋人の有無等々…四六時中聞かれ、話しかけられ、ズーケンは困り果てていた。また、ズーケン達と違い特に外傷がない彼女が先に退院した後も、ほとんど毎日ズーケンの見舞いに単身やってきたという。そして、看護婦に注意されるまで、中々帰らなかったという。

「すごかったよな…もうずっとズーケンのことで根掘り葉掘り聞いてくるわ何度も同じこと聞いてくるわで、ゆっくり寝てられなかったぜ」

「もうなんか…取り調べを受けてるみたいだったよ…。校長先生が注意してくれなかったら、どうなっていたんだろう…」

皆、彼女には苦労したらしい。あまりにも度が過ぎていた為か、彼女に出くわさない為に病室を出る者や、病室に来た際は狸寝入りをする者も現れた。また、アンゾウの取り調べの際病室にいなかった者は、彼女が病院中を捜し回った果てに見つかる場合がほとんどであり、狸寝入りしていた者は彼女によって物理的にたたき起こされたのだった。それらを見かねたケイティが、アンゾウの行動によって皆が困っていること、ズーケン自身も困っていること、人を困らせる子はズーケンは好かないと諭すと、すぐに収まったそうだ。

「いやいや。僕は、大したことは言ってないよ。アンゾウちゃんの気持ち自体は素晴らしいものだけど、ちょっと度が過ぎてたから、あんまりやり過ぎないように注意しただけだよ」

「ちょっとどころじゃないと思うけどねぇ…」

「ややや…そうだね…」

ズーケンは親友達と共に当時を振り返り、苦笑いを浮かべつつも、あることを思い出していた。

アンゾウに、自身の考えを伝えようとするも何も言葉が浮かばなかった際、弟が頭を過った時のことだ。あれはもしかしたら、己にアドバイスをする為だけでなく、己に名前をつけてほしかったからではないか、ズーケンにはそう思えたのだ。だから両親に、彼に名前をつけてあげようと提案したのだ。二人はそれを、嬉し涙と共に喜んで受け入れた。ただ、折角の家族を名付けるのであればと両親は気合が入っている為か、現在命名は難航している。だが、皆楽しそうだ。これから家に帰ったら、3人でまた考えることになっているのだ。

「そういやお前、あの話はいいのか?ズーケンのあれ」

「え?あの話って?」

ふと、思い出したペティが、レーガリンに問う。当のレーガリンは、首を傾げる。

「ほら、ズケダチだよ。ズケダチ」

「あ!」

本来なら、一人ひっそりと胸の内にしまっておくつもりだった、自身のセンスの塊に、レーガリン自身が固まる。

「んもぅ!それはいいってばもう!」

「ややや、どうしたの?」

「僕達のことを、ズーケンの友達で、いざとなったらズーケンを助ける存在ってことで、ズケダチって呼ぶことにしたんだって」

「ややや!そうなのか!」

一番聞かれたくない人物に聞かれ赤面するレーガリンに代わり、クイタンが説明に入る。すると、心配そうにレーガリンを覗き込んでいたズーケンの姿勢が正される。

「んもぅ!クイタンなんで言うんだよぉ!」

「いや、俺は素晴らしいと思うぞ!ズーケン!頼む!俺達を、ズーケンのズケダチにさせてくれ!この通りだ!」

「は、はぁ…」

恥じらいのあまり大声で嘆くレーガリンを差し置き、バウソーはズーケンに深く頭を下げ、頼み込む。一方、頭を下げる親友の横で、違う親友が両腕に上下運動させている。

「皆が良いなら良いけど…」

ズーケンはこの光景に戸惑いを感じながらも、少なくとも悪い気はしなかった。

「よし!ありがとう!恩に着る!」

「良かったな。無事採用されたぞ」

「はぁ…分かったよぉ…」

勢い良く下げていた頭を上げ感激するバウソーと、内心レーガリンのセンスを気に入っていたペティ。当の名付け親は、嬉し恥ずかし複雑な気持ちでいっぱいだった。

「ズーケン君…。君は、友達と一緒に、マニヨウジのことや、色んな辛いことを乗り越えて、前よりずっとずっと強くなったよ」

「ややや…それは、どうも…」

アンゾウの件といいズケダチの件といい、ズーケンにとってコメントし辛い話題が続いたので、ケイティは話題を切り替えることにした。そうとは知らず、ズーケンはまた、苦味交じりの照れ笑いを浮かべる。

「それに、今の君を見ていると、前よりもっと明るくなったような気がして、僕は嬉しいよ。マニヨウジのことは勿論、きっと、色んな胸のつかえがとれたんじゃないかな」

「やや…それは、そうかもです」

事実、マニヨウジのことが絡む前後より、心がどこか軽くなったことを、ズーケンは実感していた。父ズケンタロウが退院したことや弟の死を家族揃って乗り越えたことで、家族の絆もより強くなり、心の距離もグンと縮まり、今までよりも家族を心の近くに感じるようになったからだ。

「これからも、君が今朝言った通り、君なら家族も友達も、そして何より自分を大切にして生きていけるよ。勿論、君達もね。みんななら、きっと大丈夫だよ。僕も、何かあったら力になりたいし力になれるよう頑張るから、いつでも頼っていいからね」

「ありがとうございます…校長先生」

ズーケンは、優しく微笑むケイティに、彼のような穏やかな笑顔で深くお辞儀した。自身が、自分なりの優しさと思いやりについて答えを出せたこと、マニヨウジにボロボロに痛めつけられ絶体絶命の時、彼に助けられたこと、そして、自分達家族が歩み寄り、寄り添い合うきっかけをくれたことに、ズーケンはどれだけ言葉を並べても表しきれない程感謝していた。おそらくこの感謝と恩は、一生持ち続けることだろう。

「僕は、皆よりもっと皆のことを大切にするよ。さもなくば孤立だろうからねぇ」

また、感謝しているのは誰もが同じであったが、レーガリンだけはどうも己は課題が多いことを感じ、少々苦笑い気味であった。

「それじゃ皆、気をつけて帰るんだよ。皆の帰りを、お家の人達は待っているだろうからね」

「だな。今日のところは家にいるみてぇだし、たまにはさっさと帰るか」

「僕は、お母さんがまだ仕事で、帰って来るのは遅くなるけど、だからこそ、お母さんの帰りを待ちたいんだ。僕が待ってた方が、お母さんだって嬉しいと思うから」

「そっか。きっと、お家の人も喜ぶよ」

ペティとヘスペローを始め、友人と一緒にいたい気持ちはありつつも、今日のところは皆、家族のところへ真っ直ぐ帰ろうという気持ちが強まっていた。ケイティは一瞬、ヘスペローの家庭事情を知り少々焦ったが、彼の言葉を聞くとすぐに安心出来た。そんな中、ズーケンはふとバウソーと目が合う。

「あ」

ズーケンは、思わず口を開く。また、その様が目に入ったケイティも、安心して早々ズーケンと同じように口を開く。揃って口を開ける二人にバウソーは、その意味をすぐに察するも、穏やかに微笑み、瞳を閉じてゆっくり首を振る。

「いいんだ。気にするな。確かに、俺には血の繋がった家族はもういないが、お前達、友達がいる。だから、寂しくもなければ、変に気を遣う必要もない。それに、これから施設で一緒に暮らす皆と、新しい友達に、家族になればいい。そして、俺は…その大切な人達を、ずっと守ってみせる」

60年前、相手を信じ、寄り添う気持ちにつけ込まれ、思いもよらぬ悲劇に遭ったバウソー。あまりにも大きすぎる災難に見舞われた彼ではあったが、相手を信じ、寄り添う気持ちは失われていなかった。むしろ、逆に以前よりももっと強くなったと、バウソーは感じていた。ズーケンは、そのバウソーの希望に満ちた言葉に心から安堵し、感動すら覚えていた。バウソーは、自分達のことを親友であり、家族のように思ってくれているのだ。たとえ家族を喪い、相手を信じる気持ちを踏みにじられたとしても、力強く生きようとする彼に、誰もが心を温かくする中、温かくなったが故に、気まずそうに手を挙げる者がいた。

「あの…良かったら、来れる人だけでいいから、僕の家に来ない?いや、あの、皆が家に帰りたいって思ってるのは分かってるんだけど…」

親友達の、家族に会いたい気持ちを理解しつつも、いつも一人でいる方が楽なクイタンは珍しく、友達といたい気分らしい。

「ややや…」

周りが次々と顔を見合わせる中、正直ズーケンも、今回のところは、早く家に帰りたい事情があった。故に、今回は断ることを考えたものの、クイタンを放っておけない気持ちもある。迷い悩むズーケンだったが、ここで、母の言葉を思い出す。

もし、今後お友達から遊ぼうって誘われたら、ズーケンがその子と遊びたいんだったら、お家に大事な用事がない限りは、帰りがあんまり遅くならないなら、お友達を優先させてもいいからね。あたし達は、ズーケンが楽しんでいる方が安心するし、ズーケンのことが一番だからね。きっとあの子も、そうしてほしいと思うから。

「分かった。僕は行くよ」

「え?ほんと?」

「いいの?もうあんまり皆に気を遣う必要はないし、ズーケンなんか特に、最近お父さんが退院したばかりだから、猶更家族と一緒にいたい筈じゃないか」

「あっ…そっか…」

クイタンは一瞬喜ぶのも、レーガリンの、ズーケンに気を遣わせない為の指摘を受け、長い首と共にすぐに気を落としてしまった。

「レーガリン。ありがとう。でも、いいんだ。確かに、お父さんとお母さんには早く会いたいけど、僕だって、友達と一緒にいたいんだよ。それに、僕が友達と一緒に遊んで楽しんでいる方が、お父さんもお母さんも安心するって言ってくれたから、その言葉に、甘えることにするよ」

「ありがとう…ズーケン…」

加えて、折角の誘いを断るのも悪い上、このまま家に帰ってしまったら、クイタンへの申し訳ない気持ちで、モヤモヤしっぱなしだろう。一見、周りに振り回されているようにも思えるが、少々お節介な性分のズーケンには、その方が安心するのだ。これが彼なりの、自分らしさなのだ。己のことも大事だが、今日のところは、友達を優先させる。これが今日の彼、今日流のズーケンなのだ。クイタンの嬉しそうな顔を見ていると、彼も嬉しくなった。お節介な己に、少し誇りを持てるような気がした。

「それじゃ、僕も行くよ…って、僕じゃイヤだよね…あんなことあったんだし…」

「ううん。そんなことない。レーガリンだって、もう立派な友達だから大歓迎だよ。それに、僕はもっとレーガリンのことを知りたいし、もっと仲良くなりたい。君のことをもっと知れば、君の良いところにももっと気付けると思うし、仲良くなれそうな気がするんだよ。だから、僕で良かったら、一緒に遊ぼうよ」

「クイタン…ありがとね」

レーガリンは、不覚にも泣きそうになってしまった。おそらく、この中で一番未熟であろう自分を、クイタンを始め、皆受け入れてくれているのだ。心が広い友人達に恵まれていることを再確認したレーガリンは、いつか彼らのような広い心を持った人物になりたいと、改めて思った。

「あの…それじゃあ、僕もいいかな?僕のお母さんも、ズーケン達と友達になる前までは、僕がずっと一人でいたのが心配だったと思う。でも、ズーケン達と友達になれたことを話したら、お母さんすごく喜んでくれたし、ずっと家に一人でいるより、たまにはズーケンのような友達の皆と遊んでいる方が、お母さんも安心してくれると思うんだ。それに、僕もやっぱりズーケン達と一緒にいると楽しいから、僕も一緒に行っていい?ただ、お母さんが帰ってくるまでの間で良かったらだけど…いいかな?」

「言われて見りゃ、その通りだよな。なんなら、俺も行っていいか?俺の親は、今は二人共家にいるけど、俺は正直、家にいるよりお前らと遊んでる方が楽しいからな。まあ…あんまり帰りが遅くならないようにはするけどさ」

「な、なら…俺も…頼む…」

レーガリンに続いて、他の面々も、おそるおそる、軽いノリで、祈るような気持ちで、次々とクイタンの元へ集まろうとしていた。皆、親も大切だが、友達も大切なのだ。

「もちろんだよ!ありがとうみんな!僕も、きっとお父さんもお母さんも大歓迎だよ!」

「んもぅ、結局皆行くんじゃないか。まあ、その方が楽しいからいいけどさ」

クイタンの答えは、言うまでもなかった。ずっと引き籠っていた自分に、こんなに友達が出来ただけでなく、遊びに来てくれたとなれば両親は喜んでくれるだろう。以前も、ズーケン達が家を訪れた際は、主にダイナ装備のことが絡んでのことだった。ただ、その次に訪れた際は、ダイナ装備のことだけでなく、自身の身も案じて来てくれたのだ。その時クイタンは、自身を心配してくれる彼らの気持ちが嬉しかった。そして今、ダイナ装備の為でも、引き籠りの自分の為でもなく、一人の友達として、ただ一緒に遊ぶ為に来てくれるのだ。今まで一人でいることを望みながら、心のどこか誰かを求めていたクイタン。彼は、やっと出来た親友達と、友達らしいことが出来る気がして、それが何より嬉しかったのだ。

「それじゃ校長先生、さよなら。また明日ね」

「ああ。また明日ね。気をつけて帰るんだよ」

最後にケイティは、優しく微笑み、これから揃ってクイタンの家へ向かう恩人の孫と親友、そしてその親友達を送り出した。

(きっと君達が大きくなる頃には、この星の人々が、もっと人にも自分にも優しい世の中であってほしいな。君達なら、そんな世の中に出来る気がするよ。この命が続く限り、僕は出来ることを力いっぱい頑張りながら、これからも君達のことを、見守らせておくれ)

彼が見つめる戦友達のその背中は、小さくもとても大きく、逞しく、そして優しく見えた。

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