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最終回です。最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
空が白み始めた頃、岩津さんが運転する車が、柊木さんのアパートの前で停まった。
「着いたぞ」
ぶっきらぼうにそう言った岩津さんは、とても不機嫌そうだ。
その不機嫌さの主な理由は、柊木さんだろうが、私にも責任がある。
「すみません……」
私が謝ると、ミラー越しにこちらを見ていた岩津さんは、眉の皺を解いた。なんなら、微笑みまで見せてくれた。
「……アンタは気にすんな」
「そうだよミキちゃん、岩津は呼べば喜んでどこへでも行く男だからね、気にしなくていいよ」
「柊木お前は後でもう一回殴る」
そうして、二人は軽い言い合いを始めた。
言い合いと言っても、柊木さんは受け流しているだけだが。
喧嘩のはずなのに、何故だかほのぼのとした日常の風景のようで、私の頬が緩んだ。
しばらくして車を降りた私と柊木さんは、走り去る岩津さんの車を見送った。
「ねぇ、ミキちゃん」
岩津さんが去った後、柊木さんは恋人繋ぎをしながら、私の名前を呼んだ。
私も握り返して、返事をした。
「なんですか?柊木さん」
柊木さんはじっと私の顔を見ている。
どうしたんだろう、と思っていると、柊木さんはそのまま私にキスをして、抱き締めた。
「外……ですよ……」
突然のことに私の顔は赤くなるが、満更でもない自分が居た。
てっきりキスがしたかっただけかと思ったが、どうやら違うようで、柊木さんは私を腕で捕らえたまま、離す気配を見せない。
「いつかさぁ……お金貯めて、二人きりになれる場所に行かない?」
「二人きり、ですか?」
「そう、二人きり。まぁ……アタシの仕事の関係で見付かったら殺されちゃうけど」
さらっと出された割には重すぎる、駆け落ちの相談。しかも、命懸けだ。
危険な香りしかしない。普通は断るだろう。
でも、相手は柊木さんだ。
「……柊木さんと同じお墓に入れるなら、悪くないですね」
そう言って、私は柊木さんの背中に腕を回した。
密着して、互いに互いの鼓動と体温を感じて。
「お帰り、ミキちゃん」
「ただいまです、柊木さん」
こんな幸せが、明日も明後日も、ずっとずっと、死ぬまで続くように願って。
そして私達はまた、キスをした。
◇◇◇◇
落ち着いた音楽、コーヒーの香り。
昔、柊木さんと訪れたことのある駅前のモダンな喫茶店で、私はカウンターの上をタオルで拭いていた。
今しがたお客さんが帰ったところで、その片付けをしていたところだ。
「これで良し……」
完璧に磨き上げられたカウンターは、心なしかキラキラとしている。
休憩がてら、カウンターに備え付けられた椅子に腰かけて、私は一息吐いた。
客足が途切れた店内には、落ち着いたBGMだけが流れている。
他の店員は全員休みな上、店長も裏で作業をしているため、今この空間には私一人しか居ない。
天井を見て、ふっと息を吐き出す。
「もう、二年も経つんだ……」
時間の流れとはとても早い物で、私が実家を出てから二年が経った。
高校を無事に卒業した私は、この喫茶店で働きながら、大学に通い始めている。
この二年間で、いろいろなことがあった。
まずは、盛川のことだ。
どうやら、元々吹けば飛ぶような程僅かだった私への関心を、父は完全に無くしたようで。
実家を出たあの日から、弟を含めた実家の人間とは、一切連絡を取っていない。
向こうからの干渉が無いし、私から干渉するつもりは微塵も無い。
とうとう完全に縁が切れた訳だが、そのことに悲しみを感じなければ、喜びも感じない。
思いの外冷静で、自分で自分に驚いた。
ただ、何も変わっていない訳ではなかった。
未だに周りの人間は、私を格式高い盛川家の一員として見ている。
でも、それでもいいのだと思い始めた。
誰になんと言われようと、私は私、生まれた家なんて関係無い。
一人の人間として生きようとする私を支えてくれる味方が、今の私には居る。
大学で友達も出来て、昔よりずっと息がしやすかった。
後は、そうだ、岩津さんとの関係だ。
初対面の時は警戒心に嫉妬心が合わさり、仲良くなるどころかまともに話しかけるのすら躊躇う程だったが、この二年間で、私は岩津さんと親交を深めていた。
きっかけはなんだったか。
確か、いつも柊木さんに振り回されている岩津さんに、柊木さんの代わりにお礼をしたのがきっかけだった気がする。
柊木さんのアパートに招待をして、私の手料理を振る舞って。
柊木さんがお酒を飲んで、酔っ払って。
……岩津さんがずっと怒っていたのを、覚えている。
しかしその一件から、私と岩津さんは仲良くなり、小さい頃の柊木さんの話を、少しではあるものの聞かせてもらっている。
柊木さんの話をしている過程で、私が淹れたコーヒーを気に入ってくれた岩津さんは、この喫茶店の常連になってくれた。
実は、先程帰ったお客さんというのは、岩津さんだったりする。
前から現在も変わらず、岩津さんは何かと私達を助けてくれているのだ。
カラン、と店の扉が開いた。
私はハッとして現実に意識を引き戻すと、椅子から立ち上がる。
少しゆっくりし過ぎたと反省しながら、お客さんを席に案内しようとして、そして、私は立ち止まった。
来店した客の顔を見て、動揺して、その動揺ごと息を飲み込む。
飲み込んだ息を吐き出して、私は“彼”に問いかけた。
「何の用ですか……天美さん」
突然現れた腹違いの弟。
二年ぶりの再会だというのに、私は冷たい反応しかすることが出来ない。
「何の用、とは随分ぞんざいだ。僕はただ、喫茶店でお茶をしようとしただけですよ」
ぞんざい、という言葉の割に、天美さんは気にしている素振りを見せない。
それどころか、どこか楽しそうで。
私の苦手な、そして太陽のように眩しい弟は、少しも変わらず健在だった。
盛川家の跡取りが、至極普通の喫茶店に。
それもわざわざ、私が居る喫茶店に、たまたま訪れたとは考えにくい。
何の意図があるのか分からず、私は警戒して後退りをする。
そんな私の姿を見て、天美さんは笑っていた。
「そう身構えなくても、取って食ったりはしませんよ」
「……さぁ、どうでしょうか」
「まぁまぁ、とりあえず、席に案内してくれませんか?出入り口で話していては、後から来る客の迷惑でしょう。それと、コーヒーを一杯お願いします」
「…………」
出来ればすぐに帰って欲しかったが、曲がりなりにも天美さんはお客さんだった。
それに、出入り口で立ち止まっているのは迷惑、というのは本当にその通りで。
「はぁ……」
ため息を吐いて、渋々天美さんを席に案内する。
最悪な接客態度だが、今回ばかりは許して欲しいところだった。
◇◇◇◇
「……どうぞ」
カウンター席に陶器で出来たコーヒーカップを置くと、小気味良い音が鳴った。
カップからは湯気と共にコーヒーの良い香りがしている。
「ありがとうございます」
そう言って、天美さんはカウンターの上にあるシュガーポットから角砂糖を取り出して、コーヒーの中に入れ始めた。
一つ、二つ、三つ……七個目を過ぎても、角砂糖を入れる手は止まる気配が無い。
「い、入れすぎじゃないですか……?」
「子供舌でして、苦い物はあまり得意では……」
「なら最初からカフェラテとか……甘い物を頼めばいいんじゃ……?もうそれコーヒーというより砂糖じゃないですか」
「姉さんのコーヒーはとても美味だと聞いていたので、一度味わってみたかったんです」
その情報をどこから仕入れたのか聞きたいところだが、それはそれとして、そのコーヒーはもう糖分の塊と化している。
ようやく角砂糖の投入を止めた天美さんは、カップの中身をスプーンでかき混ぜると、一口飲んだ。
美味しそうに目を細める天美さんを眺めながら、私はよく飲めるな……と一周回って感心していた。
私も甘い物は大好きだが、あそこまで甘くなったコーヒーを飲む気にはなれない。
弟の意外な一面に面食らってしまった。
昔から、天美さんのことを“完璧”だと思っていた。
私が持っていない物も、私が持っている物も全て含めて持ち合わせている完全無欠。
強いて足りない物を述べるなら謙虚さ。
逆に、それしか絞り出すことが出来ない。
そんな天美さんの、小さな弱点。
「私……天美さんのこと、何も知らないんですね」
思わずそう呟くと、天美さんは微笑みを浮かべる。
「昔から、姉さんが僕に近付かないよう、母が手回ししていましたから、知らないのも仕方がありません。まぁそもそも、母が何か余計なことをしなくても、姉さんは僕を避けていましたがね」
「すみません……」
「いえ、いいんです。今知ってもらえましたから、それだけで喜ばしい」
その後もしばらく、私は天美さんと雑談をした。
最近ハマっていること、忙しかったこと、そんな何気ない会話をした。
天美さんとこんなに話したのは、初めてだ。
いや、出会った頃はまだ話す機会も多かった。
だけど、段々私が天美さんと自分の格差に気が付いて、劣等感が染み付いて。
しかし、今は天美さんと話していても、そんな薄暗い感情が付きまとうことはなかった。
天美さんが飲むコーヒーの減りが、やけに早く感じてしまうぐらい、私は天美さんとの会話を楽しんでいた。
「そうだ、姉さんに聞きたい。“家”とはなんだと思いますか?」
コーヒーカップの中身が空になって、天美さんがそんなことを言い始めた。
「家、ですか」
「ええ、家族のような意味だと解釈してください」
これは随分と答えにくい質問だと思った。
なんせ私は、家族という存在に良いイメージをほとんど持てていない。
「すみません、私には、よく……」
「僕は、家とは“縁”だと思います」
言い淀んだ私の目をしっかりと見つめて、今まで聞いたことがないようなはっきりとした、そして真剣な声色で天美さんはそう言った。
その顔には、いつもの余裕そうな微笑みは浮かんでいない。
「盛川家は努力の家です。昔から経営が傾く度に、研鑽を積んだ社員一人一人が協力し合い、立て直し、その結果今の盛川財閥です。盛川の血肉を形成している彼らは縁で繋がっています。そんな彼らを、家族と呼ばすなんと呼ぶのでしょうか」
天美さんが何故こんな話を始めたのか。
それが分からず、私はただ困惑した。
だけど、だけども、天美さんの熱っぽい語りを、私は静かに聞いていた。
「僕は盛川家を誇りに思っています。しかし、血筋を至上とする、父達の考えが分かりません。姉さんを排斥しようとする、父達の考えを分かりたいとも思えません」
そっと、天美さんがカウンターの上に、一枚のメモ用紙と、コーヒーの代金ぴったりの小銭を置いた。
メモ用紙には、十一桁の数字が書かれていて、どうやら電話番号のようだった。
「姉さん、貴女は努力の人だ。踏まれても決して屈せず、最後まで抗おうとした人だ……僕は、貴女を応援していますよ」
そして、天美さんは立ち上がった。
その顔には笑みが浮かんでいる。
「天美さん、この電話番号は?」
「僕の連絡先です。実は先日、父から会社の一部を任されまして、カフェ業界への進出を狙っているのです。新しい職場にご興味があれば、是非」
「け、経営を……」
確か、天美さんは高校生だ。
幼少期から、盛川家の跡取りとして最高峰の教育を受けているとはいえ、まだ未成年のはず。
よく父は任せたな……と呆れが半分。
だけど、天美さんならそつなくこなすだろうという確信が半分。
「凄いですね……」
打算的な考えも何も無く、思わず漏れ出た本音はまるで、小学生の感想文のようだった。
だけど、それを聞いた天美さんは、嬉しそうに、誇らしげに目を光らせた。
「当然です。僕は、盛川天美ですから」
そんな自信に満ち溢れた天美さんは「また来ます」と言って店を立ち去った。
◇◇◇◇
日が傾き始めた頃、シフトが終わり、私は喫茶店の中から出た。
(今日は少し疲れたな……)
天美さんとの関係が、良くなったのは分かっているが、それでも天美さんが私のペースを崩すような性格なのは変わらずだ。
そう言えば、とポケットに入れていたメモ用紙を取り出す。
天美さんの連絡先が書かれたメモ用紙。
職場を変えるつもりは無いが、この連絡先は取って置こうと思った。
そこでふと、面白くなる。
以前の私なら、受け取るのを拒んでいるか、受け取ったとて捨てていたかもしれない。
私も変わっている、成長している。
「今日の夕食は少し豪華にしますか」
ローストビーフなんて良いかもしれない。
最近、簡単に作る方法を覚えて、試してみたかったのだ。
柊木さんが美味しそうに食べる姿を思い浮かべると、心がじんわりと暖かくなった。
帰りにスーパーに寄ろう、そう思い歩き始めようとしたところで。
ある人の姿を見付けた。
綺麗な黒髪だった。
スラリと細い体に、長い足。
整った顔立ちは、まるで芸術作品のようで。
「明美さん……!?」
見ているだけでクラクラする程魅力的なその人は、私の恋人である柊木さんだった。
柊木さんのことを明美さんと呼ぶようになって、かなりの日数が経ったが、未だに照れ臭く、頬が少し赤くなった。
そんな柊木さん改め、明美さんは悩殺的な笑顔で、こちらに歩み寄って来る。
「ミキちゃん!」
パアッと明るく、幸せそうな笑顔。
明美さんをそんな表情にさせているのが、私だと自覚する度に頭が沸騰しそうになった。
「なんっ……」
“なんでここに”その言葉は、明美さんに抱き締められたことによって遮られた。
顔を胸元に押し付けられて、息苦しい。
薄くなった煙草の匂い。
その奥に、明美さんの匂いを感じた。
なんとか顔を明美さんから離して、思い切り空気を吸う。
私よりも背が高い明美さんの顔を見上げると、口にキスをされた。
周りに人も居るのに、明美さんは気にする素振りを見せない。
それどころか、もう一度顔を近付けて来たので、私は手の平でガードした。
こんなことは日常茶飯事なのでいい加減慣れたが、それでも人が周りに居る時にされるのは恥ずかしかった。
「なんでここに?」
叱るのを後回しにして、遮られた言葉の続きを、明美さんに伝える。
「えー?そりゃあたまにはミキちゃんと一緒に帰りたかったからだよ」
「もう……朝の内に言っておいてくださいよ……いきなりは驚くじゃないですか」
「だって……驚かせたかったんだもん……」
そう言って、明美さんはしゅんとしてしまう。
悲しそうに垂れる犬の耳が見えるような気がした。
……こういう反応をされると、私は弱いのだ。
「元気出してください、明美さん、本当に少し驚いただけです。明美さんの顔が見れて、嬉しくないなんてことありません」
そうして、私は明美さんの頭を撫でた。
サラサラとした髪の触り心地の良さを感じる。
付き合う前の何の手入れもしていない段階から、明美さんの髪は綺麗だったが、私が手入れするようになってから一段と綺麗になった。
「ミキちゃん……イケメン……!」
「冗談言ってないで、帰りますよ」
買い物に行かないといけないし、早く出発しないと夕飯の時間が遅くなってしまう。
そう考えていると、明美さんに手を握られた。
てっきり手を繋いで歩きたかったのかと思ったが、握られたその手を撫でる手つきと、私の手に向ける瞳を見て、そういう意図ではないことに気が付いた。
「ミキちゃん、愛してるよ」
明美さんはことあるごとに、私に愛を囁く。
その一つ一つの全てが鉛のように重くて、その一つ一つの全てが明美さんの本心だと分かる。
今回もそうだった。
明美さんの視線や声、一挙手一投足、呼吸にまでその感情が込められている。
明美さんが私の指に“何か”をはめる。
何か、これは、もしかして。
「指輪……?」
小さなダイヤモンドが付いた、プラチナの指輪。
左手の薬指にはめられた、指輪。
「そ、婚約指輪」
「こん、やく……」
「婚約」
「こ、婚約」
さらりと言ってのける明美さんだが、対する私は困惑して口をパクパクさせることしか出来なかった。
指輪を見て、明美さんの顔を見て、指輪を見て。
そしてようやく、明美さんの言った言葉と、指輪の意味を理解した。
「は……」
口の中が乾く、心臓が激しく脈打つ。
動揺と凄まじい幸福感。
つまり、これは、そういうことで。
「ごめんね」
明美さんの口から飛び出す、意外な言葉。
「本当は、まだ渡すべきじゃないんだろうけど、アタシって臆病だから、我慢出来なかった」
「明美さん……」
「本当は、ミキちゃんの逃げ道を用意しないといけないんだろうけど……アタシはもう、ミキちゃん無しじゃ生きていけないから、無理だった」
ふと、二年前の明美さんの会話を思い出す。
身の上と、心の内、盛川の私の部屋で、全てを吐き出してくれたあの時を。
あの時感じた明美さんの脆さが、今再び剥き出しになっているような、そんな気配を感じる。
「ねぇ、ミキちゃんの気持ちは、変わってない?」
変わってても、貴女は逃がしてくれないんでしょう?
「本当に、いつか二人きりになれる場所に、一緒に逃げてくれる?」
そんなの、聞かなくても分かっているくせに。
私の心はもうとっくに、貴女に搦め捕られているのだから。
貴女が望んでいなかったとしても、地獄の底にだって着いていくつもりだ。
「ええ、勿論、死んだって一緒です」
明美さんの手を握り返す。
そして、歩き出した。
スーパーに向かうまでの道のり、私達は、いつも通りの会話をした。
「ミキちゃん、今夜のご飯は?」
「ローストビーフです。たまには奮発しましょう」
「え!?本当!?」
「良いことがいっぱいあったので、特別です」
「やったぁ……!楽しみ!」
「でも、これから今まで以上に節約しないとですね……」
「ん?何か買いたい物でもあるの?」
「……私も、明美さんに指輪、買いたいです」
「……そっ……かぁ……うん、そうだよね……へへっ……嬉しい……」
「珍しく照れてる明美さんも可愛いですね」
「ねぇっ!最近のミキちゃんイケメン過ぎない!?心臓に悪い!誰に似たの!?」
「そんなの……決まってるじゃないですか」
これからも、この先も、死が二人を分かつとも、ずっと。
「愛してます、明美さん」
ずっと二人一緒に、生きていくんだ。
以下プロフィール。二年後バージョン。
柊木明美
年齢・永遠の20歳(自称)
身長・172cm
危ない仕事してる人。自分の誕生日が分からないので年齢も曖昧。多分27、8ぐらい。
女誑し力は健在だが、ミキちゃん一筋になった。
相変わらず生活能力皆無で危ない仕事も続けているが、ミキちゃんが居るから幸せ。
いつかお金が貯まったら仕事から逃げるつもり。
ミキちゃんに死んで欲しくないとは思うけど、ミキちゃんが自分の元から離れたらいろんな意味で死ぬしかないから縛り付けちゃった。
ミキちゃんを心の底から愛してる。
盛川美希
年齢・19歳
身長・164cm
大学生になった、今は喫茶店でバイト中。
自分の店を持つのが夢。勿論、柊木さんと一緒に経営するつもり。
弟とちょっと仲良くなって、柊木さんから婚約指輪を貰って幸せ最高潮。
柊木さんのおかげで息が出来る、柊木さん大好き人間。柊木さんの女誑し力がちょっと感染した。
柊木さんのためなら躊躇なく死ねるぐらいには柊木さんへの愛が重い。
コーヒーを淹れるのがめちゃくちゃ上手い。
岩津聡
年齢・25歳
身長・175cm
危ない仕事してる人。柊木との腐れ縁は健在。
今日も今日とて、柊木に振り回される。
疲れた時は美希が働いている喫茶店に行く。
最近はミキちゃんのコーヒーが唯一の癒し。
ミキちゃんと気が合うし仲が良いが、恋愛感情は一切無い。あったら柊木に殺される。
今日も頑張ってる。
盛川天美
年齢・17歳
身長・180cm
成績優秀容姿端麗ある意味問題児の高校3年生。
美希の腹違いの弟。生徒会長になった。
よく喋るシスコン。
この後、あの喫茶店の常連になり姉を悩ませる。
糖尿病になっていないのがおかしいぐらいの甘党。苦い物、辛い物全部食べれない。