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1話 もしも人生をもう一度やり直せたら?

「いやー今日は飲んだわ!付き合ってくれてありがとうな?もう30だよ俺もー」


「言って俺ももう28っすよ?黒瀬さんまだ若いしこれからじゃないすか?」


「そうですよ!誰かいい人紹介しますかー?」


俺こと、黒瀬美波〜くろせみなみ〜は今日で30歳になった。

友達も年齢的に次々と結婚やら妊娠やらでほぼ仕事と家の往復。何かと趣味を作ってはいるが、大人になってから出来る友達は友達と言えるほぼ近しくはならない。

とはいえ結婚願望も無く彼女はいない1人暮らしをそれなりに楽しんでもいる。


「いやー、しばらく彼女はいいかなー?1人楽だしこの歳になると純粋に見れなくてね…はー…学生時代みたく毎日楽しくなんねーかなー?今ならもっと楽しめるのになー?」


「黒瀬さんぶっちゃけ一人でなんでも出来るし結婚とか想像つかないっすねー」


「でも黒瀬さんなら誰とでも大丈夫なんじゃないですか?」


そんな中、今日は後輩夫婦と近所の居酒屋で飲んでいた。

この二人も結婚しているのに俺に付き合ってくれているのはありがたい。ただ、そんな楽しい時間は長くは続かない。

あー、飲んだ後の帰り道って寂しいよなー…


そんな事を考えながら帰り道。俺は青信号を渡ったはずだった…


キキィィー!!!!


気がついた時には遅かった。猛スピードで軽自動車が俺に向かってつっこんで来ていた。あー…こんな小説みたいな事あるんだなー…俺なら死なないかな?仕事どうすっかな?今年は実家帰れなかったなぁ…いろいろな思いが一気な頭を駆け抜けた後、俺の意識は無くなったのだった…


何もない空間にいた。痛みも何も無い。俺は死んだのか?それとも臨死体験ってやつか?



「ここは…?」


「黒瀬美波君だね?一応私は神と呼ばれる存在なんだが…」


「神さまか…本当にこんな事あるんすね…て事は俺は死んだんすね。」


「そうなるかの。そういう運命にあったと言えばそこまでじゃ。いろいろな選択によりその未来にたどり着いた。業とも言うが、君は少々特殊だ。そこで、だ。もう一度人生をやり直してみる気はないかね?」


「転生ってやつか…なぜ俺なんですか?さっきあなたが言ったように、俺は平凡に生きて運悪く死んだ。輪廻転生ってのが普通なんじゃ…?」


「黒瀬美波くん。さっきも言ったように君は特殊だ。幼い頃は虐待。学生時代はいじめを助け自身がいじめられ、恋人とは死別。会社は倒産。最後は事故死。あまりにも不遇過ぎると判断し、特典をつけて次の人生を楽しんでもらいたい。ただ異世界などは無く、今の時代に15歳からまた自身を楽しんで貰いたい。かなり設定は変わるが、大まかなところは一緒だと思うが…」


「その話が本当なら、別にいいかなー。不遇なのは仕方ないし…ただ、本当にやり直せるなら、平凡に過ごしてみたい。特典とかは浮いちゃうし少し器用なぐらいでいい。家族、親友、恋人。死ぬまで平凡に過ごしてみたい。」


「欲がないが、そうしよう。ほんの少し、見た目や能力にバフをかけて努力は報われる程度にしておこう。人間図は君の選択で常に変化する。未来は自分が作る。それを忘れるでない。あと、ここでの会話は記憶には残らないからのう。ただ無意識に努力をする身体にはなる。

さあ行け!黒瀬美波!2度目の人生を謳歌するが良い。」


そこで俺の意識は無くなった。


目が覚めたとき。何故か俺は懐かしい実家の部屋で目を覚ましたんだ…

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