そして、3度目の転生
勇者
勇気のある者のこと。
しばしば英雄と同一視され、誰もが恐れる困難に立ち
向かい偉業を成し遂げた者、または成し遂げようとし
ている者に対する敬意を表す呼称として用いられる。
武勇に優れた戦士や、勝敗にかかわらず勇敢に戦った
者に対しても用いる。
ウ⚪︎〇ペ〇⚪︎ア参照
誰もが憧れる英雄勇者
僕もなりたいと思っていた時期がありました。
僕の名前は サブ=セカンドール
それが今世での名前
ややこしいから僕の略歴から話すね。
現代では自動車事故でぽっくり死んで
ひょんなことから異世界で第2の人生を歩み始めた僕。
おとぎ話とかラノベとか、ファンタジー世界をひたす
ら夢見てたものだから、実際に自分がそうなったらそ
りゃ、テンション上がっちゃうよね!
筋トレをして、魔力を練って、現代知識も使ったりし
て、そしたらいつの間にか勇者って呼ばれてました!
いや、まあ別にその時は嬉しかったよ?
めちゃくちゃ憧れてたし、これで俺も主人公だ〜!
なんて思ってた俺が馬鹿でした。
ふざっけんなよ、アイツら!
「勇者!」「勇者!!」って、それは万能の言葉じゃ
ねぇぞ!
なんでも俺に頼りやがって
やれ魔物が出たら討伐してこいとか、やれ今度は誰々
を護衛しろだとか、ウチの畑手伝ってくれよとか。
おい、最後のやつ自分でやれよ!
と、まあこんな感じで魔物討伐に駆り出されたある
日。
疲労も溜まってたんだろうね!ぽっくりやられちゃっ
たよ!いや、一瞬、瞬殺さ!いやー絶っっっっっ体疲
労溜まってたねコレは。
俺のせいじゃないね!
勇者って言っても人の枠より強いってだけだから、相
対的に見たら割と弱い方入っちゃうから!
俺の読んだお話みんな成功してたのになー
いや、彼らには尊敬しちゃうよ、すごい!
てな感じで第2の人生に幕を下ろした
改めて、僕の名前は
サブ=セカンドール
また生まれ変わってました!
今度は勇者なんかにはなんないし、活躍だってしな
い、主人公にだってなんないからな!
おれは、サブキャラとして、〇イージ的なポジション
として、真っ当な生活を送ってやるんだ!!!!
僕は、三度目の正直として、真っ赤な夕日に固く誓う
のであった。
「うぉおおぉぉおおおおおおおっっっっっっっっっっ
やってやるぜ!!!!!!!!!」