七話め。担当交代、俺がボケでお前が突っ込みで
取り合えずは仕切り直し。
今度こそ笑わせてやる。
俺の超絶ボケを侮るなよ!
「ぇー。気を取り直して……最近治安が悪いですねー?」
「そーですよねー最近怖い世の中ですよねー」
合わせて来る筋肉に続ける。
「えー、ですからこんな時こそですね!」
「こんな時こそ?」
「やられる前に自分から治安の悪い事するって言うのはどうでしょう?」
言い切った後に胸を張る。
さァ来い! ここで突っ込みが来たら爆笑必須!
笑わなくてもココから話を盛り上げて行き、最後には自然に笑うぐらに持っていくんだ!!
「なんでだよ!」
望み通り筋肉バカが掌の甲を俺に向けて振り被る。
よし! いいぞ! 良い感じだ!!
筋肉馬鹿の掌の甲が、俺の鳩尾に見事クリーンヒットした。
「……オベロハァ!?」
素敵な声と共に何か出た気がしたが気にしない方向で。
「お……おま……おま……おぉぉぉふぅ~……」
苦しさで瞬時に突っ込みすら出来ない。
筋肉馬鹿はドヤ顔。
その後に筋肉馬鹿はアゲハに視線を送ったかと思うと。
不思議そうに首を傾げた。
「おい突っ込んでも笑いが来ねーじゃネーか、どういうことだオイ」
そんな事を言いながら蹲って泣きそうになっている俺に蹴りを入れてくる。
「あ、当り、前……げっふ……っだ、ボゲェェ~~……」
流石毎日無駄に鍛えてるだけはある。
突っ込みをする元気すら持っていかれた。
しかし突っ込みまでココまで強いとは想定外だった。
ヤバイ。死ねる。
そんな苦しんでいる俺に上からこのブァカは寒気が走るようなことをほざきやがった。
「……んー、突っ込みが足らなかったか?」
え。
え!?。
「や、違……」
恐怖に駆られている俺が何か言い切る前に。拳が振り上げられる。
「なんでやねん!」
「へぶぅ!」
良いパンチだ。
「なんでやねん!」
「ほぴゅろはぁ!?」
何で突っ込みが顔面パンチなんだ!?
「なんでやねんなんでやねんなんでやねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
「へぶろふぃやへぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
馬乗りで突っ込みという名のパンチが次々と飛んでくる。顔面オンリーで。ホワイ!? 何故ェ!?
殴られ続ける中、横目で幽霊娘が溜息を溢して立ち上がるのが見えた。
また、失敗。
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