始まり
「殺してやる」
月明かりが俺達を指す。
暗い公園には俺達以外は誰も居ない。
「俺が!! お前を!! 殺してやる! 絶対に俺が、殺してやる!」
もう一度同じ台詞を出す。
今度は強く、思いっきり、吐き捨てるように。
それは決意だ。
心からの決意だ。
高校二年生の俺が。
若造の俺が全力で誓う。
純粋な、殺意を込めた瞳で彼女を睨む。
比喩では無い、脅しでも無い。
殺してやる。
それは、言葉通りの意味。
言葉は、目の前に立つ一人の少女に向けて。
肩まで伸びた彼女の髪が、冷たい風で優しく舞う。
色白の綺麗な少女は、無表情な顔で俺を見つめる。
何も込められていない瞳が俺を見る。
殺してやるといった言葉に対して。
感情を見せる様子も無く。
唯々、月に照らされる美しい少女は。
無機質な瞳で俺を見る。
俺が、お前を。
殺してやる。
一度完結した物を軽く編集しながら毎日更新(予定)して行きます!!
下記の物も宜しくね!( `・∀・´)ノヨロシク
オンラインシャッフル
http://ncode.syosetu.com/n0035dm/
暴力熱血女と貧弱毒舌男
http://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/51079/
女子高生と七人のジョーカー
https://novel.syosetu.org/95041/