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醜い姫と美しい世界

プロローグのような物語の始まりのようなエピソードです。

茨姫ことブスな私グロシスは今日も絶望している。

なんでこんな醜い見た目なのだろうか。

15歳になり魔法学園の高等部の制服を着た彼女は悩んでいた。


この美しい世界アストレイ。

かつて魔法戦争で悪魔と呼ばれる存在との戦いから500年。

先祖である人類は、神様の使いとされるエルフたちに認められ美しい姿となった。

一部の英雄には魔力が与えられ、人類は神秘への介入が認められた。


その神秘を使える魔法使いの1人ハウンゼンが学園長を務める魔法学園ラブリス。


12になった私はそこへ送り出された。


最悪だ。


一応王族の娘であるので仕方ない。


とはいえ私はなぜか見た目が美しくない。

なぜそう言い切れるのか。


それは物心ついた時には気づいたからだ。

グロリオーサ姉さま、オリヴィア母様は美しかった。

間違いなくエルフの加護を授かっていた。


なぜなら私達貴族はエルフと人のハーフの末裔だからだ。


エルフの末裔である人たちは美しい。

高貴でエレガント本当に美しいのだ。

この世界の一般常識である。

なのに私はなぜかエルフの加護がなく外れだ。

一般庶民では美しいかもしれないが私の生きる世界ではハズレなのだ。


ああ最悪だ。


王族の娘であるからいじめられてはいないものの会う人たちからは感じるのだ。

特に社交会などのパーティーではひしひしと感じる。

こいつはブスだ。本当に醜いと。


最悪だ。

そんな人生だが王族として部屋に閉じこもっている間は平和だった。


そんな平穏ももう終わりである。

なぜなら魔法学園に通わなければならないからだ。


魔法学園は全ての貴族、また先祖返りとして魔力の才能を持った人が集まる場所。

つまり全員エルフの加護を持っているはずで美しい人しかいないのだ。


しかも生徒は平民だろうが貴族だろうが平等である。

ああ私の人生はもうおしまいだ。


こんな美しい世界で私はなんて醜い姫なんだろう。


ーそれから3年後ー


茨姫グロシスは悪徳姫として名をはせていた。


というかグレまくっていた。

評判はよくない。


まず彼女はモテなかった。

今まで王族としてチヤホヤされていたつけが回ってきたのだ。


社交会では、挨拶やお茶の誘いがあったが魔法学園に入学後は何もこなかった。


彼女には魔力があったがエルフの加護はなく出力の調整ができなかった。

それ故にゴリラのような出力で魔法を放ち教師を吹っ飛ばした。


一時期ゴリラ姫と呼ばれるようになった。

それから間もなくしてグロシスは多くの事件を起こした。


彼女は不器用だったのだ。


トラブルメーカーであり王族の姫であり彼女に近づくと家柄、肉体ともに傷がつくということで彼女は茨姫と呼ばれるようになったのだ。


ーーーーーーーーーーー

と彼女は思っている。

実は王族であるグロリオーサそして彼女の両親である国王と王妃がこうなることを仕向けているのだ。

彼女の悪評を広めてグロシスを辺境の貴族へ嫁入りさせる。

実にエルフの血を受け継いでいるらしい狡猾な考えだった。

それだけ醜いのは罪であるという事なのだ。


あわよくば辺境貴族の評判が悪いやつに送って暗殺起きないかなんて考えている。


それはこの世界の神である俺的に好ましくなかった。

だから少しだけ介入してみようと思う。


評判の悪い辺境貴族。なるほど本来ならば彼には主人公に転生してもらってどんな事をするのか観察して楽しもうと思っていたけどこっちの方が面白そうだ。


こうして神の遊び心で一つの物語の運命が動き出した。


昔設定を考えたゲームの世界を小説のネタに執筆してます。

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