エピソード7
他のメンバー視点。
ドアが開いた先にいたのは、、、。
運が良かったのか運が悪かったのか、わからない。
思った通りのメンバーが顔を出した。
「フィーネじゃないか!俺だよ、俺!アレクだよ!まさか会えるとは思わなかった。
元気だったか?」とはしゃぎ始めると同時に、
フィーネさんが
「うっさい。元気に見える?」という。ちょっと悲しそうだったのは、なぜなんだろうか。
するとその後ろから
「え?フィーネ?久しぶり。」
「フィーネ。久しぶりだな。」と残りの二人が顔を出す。
四人は仲が良いのがわかるぐらい話し込んでいた。
フィーネさんが会いたくなさそうにしていたのが嘘のように。そして、四人は店を出ていった。
フィーネさんは、またすぐに来てくれた。
仲直りしたみたいで良かった。
本を読んでいたので、
フィーネさんが
「その本面白いの?」と聞いてくる。
私は
すこし、きになる草があって。
と言ってみせると、
「ああ、ヒカリソウ。ベルもよく集めてたわ。」と言われた。そうなんだ。
「この国の国境らへんにね、新しくできたダンジョンがあって、そこで特に取れるって。」と言われた。
わたしは経験値がどうしても増えなくて、ダンジョンに行けないんです。
とかくと、彼女は
「そうだったのね。ごめんね。」といった。
私が経験値があればそこに行けたのになあと思った。
フィーネ視点
リンちゃん。彼女は謎な子だ。
難しい本もよめ、普通に字も書けるのに、話すことができない。
どうも後天性のようだが、記憶がないため、声を出していた記憶がないのだろう。
でも、ベルの弟子だったのだったら、今までどこにいたんだろうか。
私はリンちゃんに過去にあった記憶がなかった。
アイツラもおかしいと思わないのだろうか。
私の記憶にないだけかもしれないが。
彼女は冒険者を初めて比較的すぐにチームを組んだ。
私は勝ち気な性格だったから、あまり人に好かれなかった。
でも、そんな私に話しかけてくれたベルには感謝している。
彼女はかなり弟子がいた記憶があり、数日間だけでも教えていた人も数えると数十人に及ぶ。
人に優しい良い子だった。
でも、私が思うに、リンちゃんは、、、。
マーカス視点
久しぶりにフィーネに再会したのだが、彼女がやってくることはほぼなかった。
なのに、、、。
急に会いたいと言い出してきたからびっくりだ。
俺の研究室にやってきた彼女は「時間ある?」と聞いてきた。
「少しなら。」というと、
「手短に言うわ。」
「冒険者の経験値の話なんだけど、それって全然上がらない理由ってわかる?」と聞かれた。
知り合いにでもいるのだろうか?
「普通上がらない人は聞いたことないぞ。
普通に生活していても上がるし。
上がらないわけじゃなくて、知らぬ間に隠してしまっている可能性もあるが、、、。
ってそんなこと、なんで聞くんだ?そんなのわかるだろう。?」
「ありがとう。やっぱそういうことかじゃあ、、、。」と言って彼女は部屋を出ていった。
何があったのかわからなかった。
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